Ava1anche インタビュー | ニューヨーク・ブルックリンの現場で磨き上げたスキル&キャリア、グローバルに活動するプロデューサー【IYOW 】

2019.9.19

ヒップホップからフューチャーベースまで、ジャンルやシーンを問わず、リマーカブルなプロデューサー/ビートメイカーをフィーチャーする THE MAGAZINE series IYOW (In your own way/words)

今回は、ニューヨーク・ブルックリンでプロデューサーとしてのキャリアをスタートし、自身の楽曲をはじめ、ANARCHYやEXILE SHOKICHI、THE RAMPAGE、倖田來未 等々、その手がけた楽曲のアーティストをあげれば枚挙に暇がないほどに国内外で活躍している Ava1anche(アバランチ)にフォーカス。日本中のハイレベルなビートメイカーが鎬を削るAward・ビートグランプリでも2015年に準優勝、2016年には優勝するなどその実力は折り紙付き。キャリア、センス、スキルのどれをとっても高く評価されている。


【IYOW 】Ava1anche ― ニューヨーク・ブルックリンの現場で磨き上げたスキル&キャリア、グローバルに活動するプロデューサー

About : Ava1anche

Hip Hop / Reggaeを軸とし、オリジナルなBass Musicに昇華させるプロデューサー/DJ。
長年にわたり、音楽やアートが人々の生活に密接に関わる街 ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動し、その感覚を研ぎ澄ましてきた。
自身名義の楽曲に加えて、アーティストへの楽曲プロデュースも多く、それぞれのアーティストの特長と自身のエッセンスを落とし込んだ楽曲が好評を得ている。
積極的に制作しているRemix / Editを駆使したDJプレイも各地で披露している。

 
——キャリアスタートのきっかけ

10代の頃地元でReggaeのサウンドをやってて、New YorkのBrooklynに先輩と遊びに行ったことがきっかけで渡米することを決めました。

BiggieやJay-Zの出身地として有名なBrooklynはカリブ系の移民が多くReggaeやHip Hopがすごく近く感じられる街で、当時は自宅でShabba Ranks、Johnny Osbourne、Sister NancyなどといったNew York在住のReggaeアーティストのダブプレートレコーディングをPro Toolsでやってました。

仲良くなった友達とその周りが皆ラッパーとかDeejayでよくビートジャックしたdemoとったりして遊んでたんですが、「エンジニアできるんだったらビートも作れるだろ?」って言われて、「もし僕がビートを作って友達と曲作れたら楽しそうだなー」と思い色々リサーチして作り始めました。

 
——ターニングポイント

当時ニューヨークをベースにで活躍していたレゲエサウンドKing JamのPikkalさんと知り合って、「トラック作ってるんだったらRyuzo君にdemo送ってあげるよ」って言ってもらって何トラックか預けました。しばらく経ってRyuzo君本人からメールいただいて、Anarchy君のフリーアルバムDGKAに採用してもらえることになって。この瞬間が一番ターニングポイントとして印象に残ってます。

 
——最近手がけた主な作品

ANARCHY – Spend It feat. Young Coco

 
ANARCHY – Lucky 13 feat. WILYWNKA

 
EXILE SHOKICHI – サイケデリックロマンス feat. SALU

 
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE – One More Kiss

 
——キャリア当初の制作環境

2万円くらいで買ったDellのWindowsに友達にもらったReasonのコピーを入れて作ってました。スペックがかなり貧弱で、プロセッサーの熱で中のファンが溶けて取れたりしてたので、今考えるとよくあれでやってたなと思います(笑)。

 
——現在の制作環境

MacBook ProでAbleton Live 10を使っています。


【IYOW 】Ava1anche ― ニューヨーク・ブルックリンの現場で磨き上げたスキル&キャリア、グローバルに活動するプロデューサー

 
——メインの機材

MacBook Pro ’15

Ableton Live 10

Universal Audio Apollo Twin Quad

Universal Audio Satellite Quad

 
——モニター環境

GENELEC 8030

SENNHEISER HD650

 
——使用音源

Spliceを使うことが増えてきてます。Spliceの様なツールでサンプルのセレクトが簡単にできるとすぐにアイディアが形にできるので気に入ってます。

あとは今まで集めてきたライブラリーがあるので、ドラム関係はそこから選ぶことが多いですね。個人的に好きなサンプルパックを出してるクリエイターが何人かいますが秘密にさせてください。

 
——使用プラグイン

楽器系はKontaktとSerumにかなり依存してます。Roland Cloudのプラグインもめちゃくちゃ音が物質的で気に入ってます。

エフェクト系だと、最近XLN AudioのRC-20 Retro ColorとかD16 Group Decimort 2みたいなLo-Fi系にはまってます。

 
——ビートメイクのプロセス

最近は歌モノやポップスの制作をする機会が多いのですが、Hip Hopのビートを作るときとは全く別物だなと思います。歌モノはとにかくボーカルをメインに考えて、いかにいいメロディーが乗るトラックを作るかというところに重点を置いてます。ラップのトラックはどちらかというと全体の世界観とかラッパーの色などが映える様に意識して作ってます。共通する部分で言えば「意外な展開」を1曲どこかに作るということをやってます。

 
——最も影響を受けたプロデューサー/ビートメイカー

これすごく難しい質問なんですが、The Neptunes 名義の2000年前後曲が一番衝撃を受けたかなと思います。「Jay-Z – I Just Wanna Love U」は特に思い出深くて、USのクラブでクラウドがフルバース歌い切る光景がめちゃくちゃかっこよく見えたりしたのも関係してるかもしれません。

JAY-Z – I Just Wanna Love U (Give It 2 Me)

 
——影響を受けた楽曲

Clipse – Gridin’

この怪しい感じがたまらなく好きです。LyricsもBrooklynにいた頃を思い出す描写だらけで最高です。

 
T-Pain – Buy U A Drank (Shawty Snappin’) ft. Yung Joc

「なんで今更?」って思う人もいるかもしれないけど、この曲まじで好きです。T-painはソングライターとしても天才だと思うし、世界観もどこか紳士的で大人な感じが好きです。

 
TNGHT – Bugg’n

EDMのサブジャンルとしてのトラップはかなりアグレッシブな感じに変化していっちゃいましたが、当時Stooki SoundとかHucciがやってたこういうミニマルなトラップは大好物です。

 
Kaytranada – At All

大のKaytraファンです。ずっとリリース追いかけてますが最初に喰らった一曲です。

 
——My favorite works / 自分の作品からのお気に入り

City Fidelia & Ava1anche – Deep

CanadaのアーティストCity Fideliaと共作したEPの中の一曲です。彼とは日本で出会って、そのあとLINEで連絡取り合ってLAで一緒レコーディングしたのですごく思い出深いです。City Fidelia、ぜひチェックしてみてください。

 

Ava1anche
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この記事の執筆者

THE MAGAZINE

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