【Who’s NXT】TEITO | 横浜発のクルー Bay Klang Squad のメンバーとしても活動 独特なグルーヴと多彩なサウンドを表現する新進ラッパー

2021.4.19


TEITO インタビュー

TEITO

1996年生まれ。横浜出身。クルー“Bay Klang Squad”のメンバー。多彩なジャンルとサウンドを横断し、幅広い表現力を持つアーティスト/ラッパー。

2019年、DJ/プロデューサーNoconocoと出会い、1st Single「river」をリリース。その後、全曲Noconocoプロデュースの1st EP『NU’RETRO』を制作&発表。同作からは「Reindeer」のMVも公開。その後、2020年11月には同クルーのDonatelloとのコラボEP『INITIUM』をリリース。他にも、SYASBOYやillrainをはじめ様々なアーティストの作品にも客演参加。キャッチーながらオリジナリティ溢れる柔軟なアプローチで独特なグルーヴを創り出し、次世代の神奈川のシーンの中でも一味違った存在感を放っている。

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


——まず、音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

幼いころに母からCDプレーヤーを渡されて、バスの中でSMAPの曲とかを聴いてたりした時に初めて“音楽”っていうものを意識したと思います。それで、小4くらいからずっと一緒に遊んでる友達のDJ Cruise(以下:Cruise)が当時nobodyknows+の「ココロオドル」とかを聴いてたんですけど、僕も影響を受けてそういうのを聴くようになって。その時くらいから、自分で聴きたい曲を選んで音楽に触れるようになったっていうか、なんとなくだけどCruiseと「音楽っておもれーっ!」って一緒に盛り上がったりして、どんどん音楽にハマっていきました。

 
——自分でも音楽活動をするようになった経緯というのは?

中学の時に部活が一緒だった先輩が卒業してからラッパーになったのを見て「カッケー!俺もやりてー!」って思って。それで、当時聴いてたDJ PMXの「Miss Luxury」に合わせてメモ帳にリリックを書いたのが、一番最初のはじまりですね。そのリリックは絶対誰にも見せられないけど(笑)。それから、そのラッパーの先輩と遊ぶようになって、Cruiseも一緒に3人で“蒼豹”ってクルーを組んで、曲を作って横浜や渋谷のクラブとかでライブをするようになりました。

 
——TEITOさんは横浜出身ということですが、今も拠点は地元ですか?

そうですね、横浜が拠点になります。ラッパーのDonatelloとLake、DJのNalu、オーガナイザーのRen、そして自分の5人で“Bay Klang Squad”っていうクルーで活動しています。パーティー『Nation Of Klang』も開催してるんで、横浜で遊ぶなら絶対ここに来た方がいい!


TEITO インタビュー

TEITO インタビュー

 
——最近リリースされた作品の紹介をお願いします。

同じクルーのDonatelloとダブルネームEP『INITIUM』を去年の11月にリリースしています。


TEITO インタビュー

タイトル曲の「Initium」は、Noconocoくんの浮遊感あるビートの上でオートチューンをかけて言葉は一言ずつハッキリしているんだけど、声色は気だるい感じになってる曲。内容としては、さっきの『Nation Of Klang』とかだったり、いつもステージから見える景色をイメージして書いています。


Donatello, TEITO「INITIUM」

『INITIUM』各配信ストア : https://linkco.re/48s5XVyX

 
あとは、SYASBOYのアルバム『Tr1dent』に「Voice ON Murder」って曲で参加してます。Gerardparmanくんのドリルにめっちゃ乗りたかったんで、作ってるときから楽しかったです。間とか面白いっす。みんなバッチバチ。


SYASBOY「Tr1dent」

『Tr1dent』各配信ストア : https://linkco.re/f7fmX1Rs

 
——ほかに、過去のリリースで特に思い入れのある曲はありますか?

2019年にNoconocoくんと出したEP『NU’RETRO』に収録されている「river」って曲ですね。AL DENTEがフックを考えてくれて、変わっていく川の流れを自分の人生に重ねて書いた曲です。Kyte Visionが手がけてくれたジャケットも気に入ってます。あと、サックスも。


TEITO「NU’RETRO」

『NU’RETRO』各配信ストア : https://linkco.re/XfUU1gMx

 
——TEITOさんは、普段どのような環境やプロセスで楽曲制作されていますか?

『NU’RETRO』や『INITIUM』とかはNoconocoくんのスタジオで、その場でイチからビートを作りながら、それとともに歌詞を書いて乗っけるっていうプロセスで制作しました。自分の場合、そういうセッション的なカタチで作っていくことが多いですね。プリプロとかに関しては、Cruiseの家にタンテとスピーカーがあるんで、勝手にマイクとインターフェース買い足してそこで録ったりしてます(笑)。

 
——TEITOさんはご自身では、自分のどんなところが音楽的特徴だと思いますか?

“ギリギリ。早口。声低め。”


TEITO インタビュー

 
——音楽活動において、特に何か意識していることはありますか?

ストイックにってのももちろんなんですけど、何ていうのかな、“抜け感”とか好きなんですよね。あくまでも自由に、けどやる時はやる。みたいな感じですかね。

 
——リスペクトしているアーティストはいますか?

THE BLUE HEARTSっすね。マジで食らっちゃいますね。言葉にできないけど。

 
——今の国内の音楽を取り巻く環境に対して、何か感じることはありますか?

レベル高いっすよね。偉大なプロデューサー陣にリスペクトっす。

 
——最後に、一言。

自身の経験や想いを音楽に昇華して、それがみんなのBGMになったら最高っすね。


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