【Who’s NXT】niKu | あたらしい時代の音楽を生み出すプロジェクトN.I.M発、Chinozo、奏音、がちゃ による新ユニット

2021.6.5


niKu インタビュー

niKu
あたらしい時代の音楽を生み出すプロジェクト「NEO INTERNET MUSIC」(N.I.M)から、ファン投票によって生まれたユニット。音楽は生活をしていく中で必ず存在し、生きていく上で引き離せない血肉のようなもの。音楽という肉をたくさんの方々に味わってほしいという考えから、「音楽を自由に食べる」をコンセプトに掲げる。

メンバー : Chinozo(コンポーザー)、奏音(シンガー)、がちゃ(アニメーター)

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


——まず、メンバーのみなさんが音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

Chinozo:子供の頃から親の車内でよく音楽が流れていて、いっぱい聴かされてきたことです。軽音楽部に入りギターを手にしてからは、より音楽に興味を持つようになっていきました。

奏音:私は両親から、人や自分の人生に彩りを与えるような音楽のような人に育って欲しいという意味を込めてもらい、“奏音”という名前になりました。それもあって、小さい頃からたくさんの楽器や音楽が周りにある環境で育ったので、音楽に興味をもったのは生まれてすぐだと思います。

がちゃ:長年ダンスをやっていたので、音楽は身近にあったなと思います。特に小さい頃は映画やゲームのサウンドトラックを聴いていました。

 
——そこからみなさんどのような経緯で自身でも音楽活動をはじめることになったのでしょうか?

Chinozo:僕の場合、次第に自分だけの作品を世に残したいと思うようになったからです。

奏音:元々は、友達が芸能活動をしていて、そのリリースイベントに呼んでいただいたことがきっかけです。初めてステージの上に立つ友達を見て、すごくかっこよくて。私もステージの上に立つ人になりたいと思うようになりました。それから高校の文化祭で歌うことが出来る機会をいただき、そのステージでの動画をTikTokに載せたらすごく好評で、もしかしたら頑張れば叶うのかもと思い、弾き語りの動画をアップし始めました。

がちゃ:音楽の映像を作るようになったのは本当に最近です。SNSで知り合った友人の作ったボカロ曲の映像を担当したのがはじめてでした。それから数ヶ月後にSNSでたまたまN.I.Mのオーディション情報が流れてきたので応募したところ、まさか参加資格を取得し、優勝するとは夢にも思っていませんでした。

 
——みなさん制作活動の拠点はどちらになりますか?

Chinozo:東京です。

奏音:動画は家で撮っているので、家ですかね?……(笑) もうすぐ東京に引っ越しますが、今は神奈川です。

がちゃ:神奈川ののどかな地域です。のどか……

 
——今回が初リリースとなりますが、その楽曲について改めて教えてください。

奏音:6月5日にniKuのデビュー曲、「シオン」をリリースします。Chinozoさんはすごく才能に溢れていて、Chinozoさんにしか出せない味のある音源に毎回とても感銘を受けています。私はボーカルを担当させていただいているのですが、今回の曲に関しては、自分の持っている歌声でChinozoさんの音に対してどうやったら最大限に相乗効果を引き出せるのかを考えて、全力で世界観を表現させていただきました。

がちゃ:オーディションで制作した「灯火」もですが、今回制作した「シオン」もniKuメンバーやスタッフの方々と、みなさんに召し上がって頂けるように調理を頑張ったので聴いて、そして見ていただきたいです。

 
——「灯火」もすでに高いクオリティの作品になっていましたね。

Chinozo:「灯火」は、キミの夢を応援する歌になっています。奏音さんの清涼感ある歌声、がちゃさんの世界観溢れるMVが本当にマッチしているので、ぜひ聴いてほしいです。


niKu「シオン」

「シオン」各配信ストア : https://linkco.re/ZxRC2CaV

 
——普段、楽曲や映像はどのような環境やプロセスで制作していますか?

Chinozo:普通の一般的なお部屋で、PCで作ってます。曲はメロから作るときもあればリズムコードから作るときもありますが、基本的には曲先で詞は後に持ってくることが多いです。

がちゃ:自宅に引き込もって、うんうん唸りながら調理作業しています(笑)。制作するにあたって必ず“ちょっと不思議な世界観”を目指しています。

 
——みなさんは、niKuはどんなところがユニットの特徴だと捉えていますか?

Chinozo:niKuは生々しい感情などをテーマに、個性あふれるメンツが作品を作り上げます。キャッチーな楽曲に清涼感ある歌声、世界観溢れるMVが合わさったグループです。

奏音:自分の世界観を全力で出し、自分にしか出せない音楽を作るChinozoさんと、独特の世界観満載で、でも繊細でこだわった動画を描くがちゃさんと、私たちにしか作れない音楽に世界観を全力で乗せるアーティストです!最高に美味しいniKuを調理します(笑)。

がちゃ:niKuの音楽は、Chinozoさんのこだわって調理された音楽、奏音さんの柔らかい美味しすぎる声、私がちゃのちょっと変わったスパイスの映像がどどんとお皿に盛り付けられております。オススメです。

 
——みなさんはどんなアーティストに影響を受けましたか?

Chinozo:L’Arc-en-Cielさん、菅野よう子さん、田中秀和さん。

奏音:YOASOBIさん、ヨルシカさん、にしなさん。

がちゃ:ずっと真夜中でいいのに。さん、すりぃさん、DUSTCELLさんの音楽、映像がめちゃめちゃ大好きです。

 
——楽曲でいうと、どういった曲に影響を受けましたか?

Chinozo:

L’Arc-en-Ciel – Blurry Eyes

 
 
坂本真綾 – プラチナ

 
 
AKINO – 創聖のアクエリオン

 
 
STAR☆ANIS – カレンダーガール

 
 
上田麗奈 – ワタシ*ドリ

 
 
 
BUMP OF CHICKEN – ギルド

 
 
宇多田ヒカル – Automatic

 
 
煮ル果実 – ヲズワルド

 
 
ドリーム・シアター – Octavarium

 
 
奏音:

YOASOBI – 夜に駆ける

 
 
YOASOBI – ハルカ

 
 
YOASOBI – ハルジオン

 
 
にしな – ヘビースモーク

 
 
ヨルシカ – ただ君に晴れ

 
 
ヨルシカ – 春泥棒

 
 
コレサワ – あたしを彼女にしたいなら

 
 
HoneyWorks – 金曜日のおはよう

 
 
yama – 春を告げる

 
 
がちゃ:

ずっと真夜中でいいのに。 – 勘冴えて悔しいわ

 
 
すりぃ – ジャンキーナイトタウンオーケストラ

 
 
DUSTCELL – CULT

 
 
星野源 – 地獄でなぜ悪い

 
 
Eve – いのちの食べ方

 
……すみません、ありすぎて絞れません(笑)。

 
——みなさん音楽活動をするうえで、何か特に意識していることはありますか?

Chinozo:その曲を俯瞰して聴く時、ライブで演奏されていたらノレるかどうかを意識しながら曲を作っています

奏音:音楽活動で一番大事なのは自分の世界観をどれだけ作れて、表現出来て、それを認めてもらえるかだと思っています。自分にしか出せない味を表現できるようなアーティストになりたいと思っています。

がちゃ:なによりも世界観とniKu会議です。Chinozoさんや奏音さんと話し合う際、こういう風にしたいね、っていうところにたどり着くまでの入り口がけっこうくだらないトークだったりして、そこから発展していくことがあるんです。そもそもniKuというユニット名もなかなかくだらないトークから出来上がりましたし(笑)。ただ些細なことも大事にしながら自分たちの世界観につなげたい、というのもこの3人ならではだと思います。

 
——そういった活動のスタンスにおいて、リスペクトしているアーティストはいますか?

Chinozo:言わずもがなAyaseさんです。ユニットはもちろんご自身のボカロ曲や提供曲など、精力的かつコンスタントに勢いを落とさず楽曲を作られているところにリスペクトを感じずにはいられません……

奏音:影響を受けたアーティストでも挙げましたが、YOASOBIさん、ヨルシカさんです。

 
——最近の音楽を取り巻く状況について、何か感じていることはありますか?

Chinozo:より面白い曲が受け入れられていくシーンになったなと思います。

奏音:今はSNS出身のアーティストが多くいて、たった1曲、1日で人生が大きく変わる時代だと思っています。

 

——最後に今後のniKuの活動予定や展望を教えてください。

Chinozo:niKuが世に広まるくらい良い曲を作っていきたいです!!

奏音:最近はコロナの影響もあり、どうしても活動はSNS上がメインになってしまいますが、今はSNSで私たちの音楽をたくさん聴いていただける機会を増やし、コロナ明けに大きなライブでファンの方々に会いたいです!

がちゃ:展望としてはライブですね!情勢的にしばらく厳しいかもしれませんが、奏音さんが歌って、Chinozoさんが演奏しているステージを眺めたいです。因みに私はスタッフにまぎれてグッズを売ります(笑)。

 
 
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Chinozo(ちのぞー)
2018年にボカロPデビュー。元ギタリスト、バンド経験あり。 YouTubeチャンネル登録者数22.9万人。 代表曲、「グッバイ宣言」がYouTubeで5,000万再生、 TikTok HOT SONG Weekly Ranking 1位、LINE MUSICミュージックビデオランキング、ボカロランキング1位を記録するな ど、今最も注目されているネット発のサウンドプロデューサー。
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奏音(かなね)
高校の文化祭で歌った動画が270万回再生され、TikTokのフォロワーも3万人を突破。独特の切ない声が特徴的な現役大学生シンガーソングライター。
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がちゃ
神奈川県在住。2019年より独学でイラスト、動画制作を開始しSNSを中心に活動中。 雪見「センスレス・ノード」(https://youtu.be/ZQGkyjYBdEQ) MV動画制作を担当。コンセプトは日常から「少しだけ離れた」「ちょっと不思議な世界観」。
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この記事の執筆者

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