ザ・リーサルウェポンズ インタビュー | ファニーかつハイクオリティな80年代サウンドで話題沸騰中の日米バンドの音楽的ルーツに迫る【Who’s NXT】

2019.8.4

要注目のup-and-comerアーティストをエディターピックアップ = Who’s NXT(next)

今回の Who’s NXT アーティストはザ・リーサルウェポンズ

2019年初頭、突如公開された対戦型格闘ゲーム『ストII』のケンのテーマをカヴァーしたMV「昇竜拳が出ない」(現在は削除されている)が界隈を中心に話題となると、その後、2019年4月の1stアルバムリリースを前に、DIY精神全開かつファニーでクオリティの高いMVをドロップし続け、”ハマる”ファンベースを獲得してきたザ・リーサルウェポンズ。

80年代の古き良き世界観を現代に改めて提示した1stアルバム『Back To The 80’s』がリリースされると、ニンジャスレイヤーのファンコミュニティも巻き込みながら、iTunesのロックチャートを席巻し、Apple Musicのエディターのお気に入りにもピックアップ。国民的シンガーソングライターのラジオでも紹介されつつ、5月に開催された初ライブでは、はじめてのライブにも関わらず大合唱が巻き起こり、続けて開催されたワンマンライブも軒並みソールドアウト。そして、今回8月9日には早くも大阪味園ユニバースにてワンマンを敢行するという。そんな話題沸騰中のザ・リーサルウェポンズから、ユニークなサウンドを支えるアイキッドに音楽的バックグラウンドを中心に話をきいた。


【Who’s NXT】 アイキッド(ザ・リーサルウェポンズ)
L to R : サイボーグジョー, アイキッド

 
About : ザ・リーサルウェポンズ

サイボーグジョー(CYBORG JOE) :ボーカル

アイキッド(AI-KID) : プロデューサー

80年代を彷彿とさせるルックスとサウンドで人気急上昇中の日米混成バンド。デビューアルバム『Back To The 80’s』は王道の西海岸系ポップスをはじめHi-NRG、ハードロック、パンク、シンセウェイヴ、ホラー映画風プログレ等、古き良きシンセサウンドの芯を保ちつつも多彩な仕上がりとなっている。

 
——各所で話題のザ・リーサルウェポンズですが、もともとアイキッドさんが音楽に興味を持ったきっかけというのは?

父が持っていたPC-9801というパソコンに「ミュージくん」というソフトが入っていまして、それを適当にいじっているうちにDTMを覚えました。小学生の時ですね。

 
——ザ・リーサルウェポンズはどのような経緯で結成されたのでしょうか?

僕が近所の古本屋さんと飲んでる時に「お店のオリジナルソングを作ってくれ」と言われたので詞と曲とPVを作ったのですが、その時ボーカルをやってくれた近所のアメリカ人の友達・ジョーがとんでもないカリスマ性を発揮したので、彼が日本語をある程度話せるようになるのを待って1年後にスカウトしました。

 
——現在主に活動しているシーン/地域を教えてください

シーンとかはよくわからないのですが、活動場所は中野区の都立家政駅から大体半径5km圏内です。PVもだいたいその辺りで撮ってます。

 
——今年4月にリリースされた『Back To The 80’s』はiTunesのチャートにランクインしたり、いきなり注目を浴びましたが、どんなところが聴きどころになっていますか?

合いの手がたくさん入ってるところですかね。ぜひ覚えていただけたらと思います。

 
※ちなみにザ・リーサルウェポンズは1stアルバム『Back To The 80’s』全曲のMVを作成・公開している(下記)

ザ・リーサルウェポンズ 1stアルバム『Back To The 80’s』 ダイジェスト (THE LETHAL WEAPONS 1st Album digest)

『Back To The 80’s』 各配信ストア : https://linkco.re/Qme2ZfGX

 
ザ・リーサルウェポンズ『80年代アクションスター』THE LETHAL WEAPONS – 80’s Action Star [EngSub]

 
ザ・リーサルウェポンズ『シェイキン月給日』THE LETHAL WEAPONS – Shaking Shaking [EngSub]

 
ザ・リーサルウェポンズ『プレミアムフライデーナイト』THE LETHAL WEAPONS – Premium Friday Night [EngSub]

 
ザ・リーサルウェポンズ『Super Cub is No.1』THE LETHAL WEAPONS スーパーカブ イズ No.1 [EngSub]

 
ザ・リーサルウェポンズ『なんでやねん』(THE LETHAL WEAPONS – Nan De Ya Nen) [EngSub]

 
ザ・リーサルウェポンズ『きみはマザーファッカー』THE LETHAL WEAPONS – You are Mother Fucker [EngSub]

 
ザ・リーサルウェポンズ『マハラジャナイト』THE LETHAL WEAPONS – MAHARAJA NIGHT [EngSub]

 
ザ・リーサルウェポンズ『クールジャパン』THE LETHAL WEAPONS – COOL JAPAN [EngSub]

 
ザ・リーサルウェポンズ『熱血ティーチャー』 THE LETHAL WEAPONS – Burning Heart Teacher [EngSub]

 
ザ・リーサルウェポンズ『ホッピーでハッピー』THE LETHAL WEAPONS – Hoppy De Happy

 
ザ・リーサルウェポンズ『ゴキブリナイトメア』THE LETHAL WEAPONS – Cockroach Nightmare

 
ザ・リーサルウェポンズ『サイボーグメカニンジャ』THE LETHAL WEAPONS – CYBORG MECHA NINJA

 
——中でも、思い入れのある楽曲をあげるなら?

10曲目の「ホッピーでハッピー」という曲です。サビが輪唱みたいになっているので、ぜひ居酒屋で大合唱して下さい。

 
——ザ・リーサルウェポンズは、MVも含めてですが一聴しただけでザ・リーサルウェポンズだと分かるスタイルを早くも確立されていますが、アイキッドさんは楽曲の制作はどのようにされていますか?

iMacに入っているLogic Pro Xで作詞・作曲・編曲・字コンテを同時に進めてます。自分でMVを撮る事を念頭に置きながら、映像化できそうにない歌詞を削ったり、カット割りに無理が生じそうだなと思ったらメロ自体を変えています。

 
——映像化のイメージも前提になっているんですね。

そうですね。それでオケが八割方完成したら仮歌をジョーに渡し、うちの宅録用ブースで録音するんですけど、その際に歌詞カードには、例えば「鬼畜の所業」だったら「Key chick no show get war」みたいに英単語の羅列に書き換えます。こうすることでリズムの取り方が彼の母国語に近くなって歌が引き締まるんです。

 
——なるほど、ザ・リーサルウェポンズの特徴的なリリックの耳馴染みの良さの背景にはそういったアイデアがあったんですね。ミックスとマスタリングもご自身でやられるんでしょうか?

はい、ボーカル録音が終わったらそこから細かくエディットしてミックス、全曲出揃ったらマスタリングという流れです。全てLogicだけでやっています。

ちなみにギターは全て打ち込みなので、あとで必死に耳コピ&アレンジしてます(笑)。

 
——リスナーに特に意識して聴いてほしいところはありますか?

まぁ何も考えず聴いていただけたらと思います。

 
——ザ・リーサルウェポンズのサウンドが表しているように、アイキッドさんもあの時代のアーティストの影響を受けてこられた?

そうですね、まずはやっぱりモトリー・クルー。轟音ギターとベースのユニゾンによるひたすらシンプルな構成、キックとスネアの迫力、サビの大合唱、全てが最高です。今年3月にNetflixで彼らの自伝映画『The Dirt』も公開されましたけど、最高でした。

次に、ヴァン・ヘイレン。中期のシンセサイザーとロックギターのバランスが凄いです。やっぱりエディは天才だと思います。今でも「Jump」をループ再生させながらグーグルアースで西海岸をヴァーチャルフライトしています(笑)。

そして、最後はマイケル・ジャクソンです。もはや説明不要のポップスの王様。アルバムだったら『BAD』が一番好きです。

 
——楽曲単位で、アイキッドさんがお好きだったり影響を受けたものを教えていただけますか?

Jason Donovan「Too Many Broken Hearts」

PWLの音は最高です。明るさの中に哀愁があります。ジェイソンも好きですがもちろんカイリーも好きです。というか全部好きです。

 
ムソルグスキー「展覧会の絵」

ラヴェル版がスタンダードですがEL&P版も冨田勲版と山下和仁版も最高です。

 
Megadeth「Tornado of Souls」

全てのフレーズが計算し尽くされた究極のスラッシュメタルだと思います。リフもギターソロもリズムパターンもとにかく凄いです。ジョギング中に聴きようものなら赤信号で立ち止まることすら許されないレベルの疾走感です。

 
喜多郎「シルクロード」

シンセサイザーというものの存在を知ったのがこの曲です。ポルタメントが気持ちいいです。幼稚園時代から愛聴してます。

 
Huey Lewis & The News「The Power of Love」

80年代の西海岸の雰囲気を凝縮したような明るさが好きです。メロディーもブラスもベースラインも最高です。いつかサンフランシスコに行ってみたいです。

 
Vangelis「Blade Runner (End Titles)」

レコードプレイヤーからネオンとスモークが吹き出てきそうなほどかっこいい音楽です。硬いシンセベースに絡みつくティンパニが最高です。雨の日にこれを聴きながら歌舞伎町を歩くとデッカードの気分になれます。

 
KORPIKLAANI「Wooden Pints」

DIY精神溢れるMV制作の先達としてリスペクトせざるを得ません。コードを細かく区切ってひたすらルートに戻しながらキャッチーなメロを繰り返す、という漢気に感動を覚えました。

 
Mike Oldfield「Tubular Bells」

ミニマルミュージックの面白さを教わりました。暗い夜道でこれが鳴ったら気絶する自信があります。もちろんGOBLINの「Suspiria」でも卒倒する自信があります。

 
Cheap Trick「Mighty Wings」

ディストーションとシンセベースとシーケンスフレーズのバランスが最高です。まさに大空を飛んでるようなハードロックです。バンジージャンプ場であと一歩前に出る勇気が出ない方にぜひ聴いていただきたいです。

 
竹内出穂「The End of the Millennium」

野太いFMベースに冷たいストリングス。メガドライブのRPG史上最高のOPだと思います。電源入れて音楽が鳴り始めた瞬間早くも名作認定させていただきました。

 
——様々なバックグラウンドのもとにあるザ・リーサルウェポンズのサウンドですが、作るときに特に意識していることはありますか?

とにかく分かりやすくて覚えやすいものを作れたらいいなと思ってます。

 
——今後の展望は?

このままマイペースで音楽を続けていけたらいいなと思います。

ライブに是非おいでください!

 
8月9日大阪ワンマンCM (2019)

 
ザ・リーサルウェポンズ『オハヨ〜ワンマンダイジェスト』2019.7.20新宿MARZ

 

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【Who's NXT】 ザ・リーサルウェポンズ

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