【Who’s NXT】sitaq (支度/シタク) |「自分たちが純粋にカッコいい、楽しいと思える曲を作っていく」名古屋発、アジアからも注目のインディロックバンド

2019.10.26


sitaq (支度/シタク) インタビュー |「自分たちが純粋にカッコいい、楽しいと思える曲を作っていく」名古屋発の注目インディロック/ポップバンド【Who's NXT】

名古屋発、男女4ピースインディロックバンド sitaq (シタク/支度)。日常を日本語詞で描写する優しさ溢れる世界観を、エモ/ポストロックにポップなテイストも内包したサウンドが彩り、男女ヴォーカルがその世界をさらに豊かに表現する。国境を越え、特にアジアのシーンからの注目も高く、今後の活躍・音源に注目が集まっている。

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


sitaq(支度/シタク)

名古屋発、男女4ピースバンド。

Member :
カズ朝倉(Gt/Vo)
オオシマユウカ(Ba/Vo)
山田弘夢(Gt/Cho)
太田有紀(Dr/Cho)

 
——まず、sitaqのみなさんが音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

朝倉 : 幼少期に親父の車で常に流れていた松たか子を聴いて。

オオシマ : 物心がつく前からヤマハ音楽教室に通っていて、音に触れているうちに好きになりました。

山田 : 親戚がギターを弾いていて、その人の演奏会に遊びに行ったのがきっかけです。

太田 : 中学時代に想いを寄せていた隣の席の男の子がELLEGARDENとASIAN KUNG-FU GENERATIONを聴いていて、話題作りの為に聴いてみたらその子よりもバンドが好きになりました。

 
——sitaqはどういった経緯で結成されたのでしょうか?

オオシマ : 暇だったオオシマと太田がスタジオでClimb The Mindのコピーをしようとしたのがきっかけです。2人では味気ないので暇そうな朝倉に声をかけてスタジオに入り、そのままゆるっとバンドが始まりました。その後ライブハウスでフラフラしていた山田に朝倉が声をかけ、4人になりました。


sitaq (支度/シタク) インタビュー |「自分たちが純粋にカッコいい、楽しいと思える曲を作っていく」名古屋発の注目インディロックバンド【Who's NXT】

sitaq (支度/シタク) インタビュー |「自分たちが純粋にカッコいい、楽しいと思える曲を作っていく」名古屋発の注目インディロックバンド【Who's NXT】

 
——現在はやはり名古屋が活動拠点ですか?

オオシマ : そうですね、主に名古屋で活動しています。

 
——今年の4月に配信開始した『me+sitaq』は昨年すでにフィジカルでリリースされていましたね。

オオシマ : はい、3曲入りの音源『me+sitaq』を昨年の6月にリリースして、今年の4月に配信も開始しました。

 
——みなさんそれぞれ、聴きどころも含めてどの楽曲がおすすめですか?

朝倉 : 1曲め「アパート」。変則チューニングのギターのアルペジオとオオシマの優しいボーカル。太田のコーラスワーク。どこを取っても素敵な僕らの勝負曲です。

太田 : 2曲め「おかえり」。リズム感と個々の演奏が複雑で、1番自分たちのものにするのが難しい曲でした。でもsitaqの魅力のひとつであるハモりやエモな部分が上手く現れている曲だと思います。

山田 : 2曲め「おかえり」。それぞれの楽器のフレーズに個性があるんだけど、ひとつの曲としてまとまっているところ。

オオシマ : 3曲め「ホック」。最後のみんなで歌うフレーズが気持ちいい一曲。明るい南国気分がベースなのに、急に暗くなったり、不思議な感覚の曲です。


sitaq (支度/シタク) インタビュー |「自分たちが純粋にカッコいい、楽しいと思える曲を作っていく」名古屋発の注目インディロックバンド【Who's NXT】

『me+sitaq』 各配信ストア : https://linkco.re/usVQtP8d

 
——sitaqでは楽曲の制作はどのようにされていますか?

オオシマ : 4人でスタジオに入って制作を行なっています。誰かがリフを持ってきてそこから派生させたり、リズムから作ったり、割と自由です。

 
——sitaqのみなさんはどういったアーティストに影響を受けましたか?

朝倉 :

くるり
バンドを始めたての中学2年生の頃に出会ったバンド。長いキャリアの中で恐れずに何度も音楽性を変化させていくスタイルと日本語詞の美しさに惹かれたバンドです。

the cabs
高校生の頃に出会って熱狂的に聴いていたバンド。Gt高橋國光氏のブログを30回は読み返しエモ、ハードコア、ポストロック、アンビエント…今の自分を形成している殆どの音楽を彼から学びました。

the sea and cake
ジャズを基盤に様々な楽器を鳴らす実験的な姿勢と、豊かな歌心は僕の目指すバンドの姿そのものです。

 
オオシマ :

People In The Box

OGRE YOU ASSHOLE

YOMOYA

学生の時からずっと聴いているバンドです。迷って原点に帰りたくなった時は必ずこの3バンドを聴いてしまいます。

 
山田 :

Rain caughts

POINT HOPE

バンドを始めてから一緒にライブをさせてもらって、もっとギターを頑張らなきゃって気持ちになった2組です。

 
太田 :

People In The Box

DSPS

両バンドとも、軽やかでありながら力強いパワーみたいなものをリズム隊が生み出している感じがして、とても大好きで憧れのバンドです。

 
——楽曲でいうといかがでしょうか?

朝倉 :

アナログフィッシュ – はなさない

ギターは終始同じリフでベースとドラムのみで展開していくミニマルさは初めて聴いた時衝撃でした。

공중도둑 (Mid-Air Thief) – 파라솔 (Parasol)

Lamp染谷氏が運営するBotanical Houseを通して知った韓国の宅録アーティスト。何度聴いても新しい発見があり、アジア圏の音楽に興味を持ったきっかけの曲でもあります。

 
オオシマ :

People In The Box – 翻訳機

ベースの支えとほんの少しの遊び、サビのスネアのリズム、ボーカルの波多野さんの優しい声と一瞬で口ずさんでしまうメロディー。聴くと安心する大好きな一曲です。

Episode – Gold,Drums and Ecstasy

元スクイズメンの3人がはじめたバンド。リズムが楽しくてワクワクするのに、なんだか途中から切なくて、胸が詰まる。聴く回数を重ねてもワクワクして胸が詰まる、不思議な曲です。

 
山田 :

Pinegrove – Darkness

Radiohead – Let Down

ギターの重なりかたが好きです。

 
太田 :

DSPS – 我會不會又睡到下午了

「おかえり」のドラムのフレーズを考える際にかなり参考にしました。まさかそのあとDSPSのツアーで私たちが対バンすることになるとは思わなくて、対バンした時にドラムのチキンに「そのフレーズいいね!」と言われた時には笑いましたし、嬉しかったです。

ミツメ – あこがれ

シンプルだけど、実はフレーズがどんどん展開していく、遊んでる感じが好きです。

Rain caughts – skateboard

ドラムのゴーストノートの入れ方が綺麗です。単純なフレーズなのに、楽曲がオシャレかつまとまって聴こえるのはドラムのフレーズがかなり大きいと思います。

 
——sitaqが音楽活動にあたって大事にしているスタンスはどういったことになりますか?

朝倉 : 自分たちが純粋にカッコいい、楽しいと思える曲を作っていくこと。それを聴いて共感してくれたら嬉しいです。


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——今後の活動の展望や予定は?

オオシマ : さまざまな人に聴いてもらえるよう、色々なところでライブをしたいです。11月には地元名古屋で初めて自主企画を行います。名古屋のひとたちが、新しいバンドを知るきっかけになれば嬉しいです。

 

sitaq
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THE MAGAZINE

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