【Who’s NXT】The Fubars | 京都発、打ち込み主体の雑多なポップミュージックを鳴らす音楽ユニット

2020.3.28


The Fubars インタビュー | 京都発、打ち込み主体の雑多なポップミュージックを鳴らすユニット【Who's NXT】

The Fubars

京都在住の音楽ユニット。2019年夏より活動開始。

現在は作詞・作曲・編曲及びキーボード、ボーカル担当の相澤と、サポートギターを担当する守屋の二人組。

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


——音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

相澤 : 具体的なきっかけは覚えていませんが、昔から音楽は好きだったように思います。小さなころは車の中でよく歌っていました。

 
——自ら音楽をやることになった経緯は?

相澤 : 中学生くらいの頃から、「楽器が下手でも全部機械に弾いてもらえば曲が作れるんじゃないか?」と思い立ち、そのまま今に至ります。大学生になってDAWの使い方を学び、その後ユニットとして活動しています。自分はキーボードしか弾けないので、必要に応じて守屋にギターを弾いてもらうために二人組になりました。

 
——現在中心に活動している地域やシーンは?

相澤 : メンバー二人が住む関西地方が中心です。活動のメインは楽曲制作ですので、soundcloudなどネット上も主な活動の場です。

 
——最新作をご紹介ください。

相澤 : 今回、新生レーベルMALL CITY様より1stEP『ミドル』を発表させていただく運びとなりました。4曲入りで起承転結のある並びになっていると思います。Soundcloud上に『ミドル』と題した楽曲も発表しておりますので、そちらも是非お聴きください。


The Fubars インタビュー | 京都発、打ち込み主体の雑多なポップミュージックを鳴らす音楽ユニット【Who's NXT】
EP『ミドル』アートワーク

EPの一曲目の『ロカ』は、EPのオープニングとしてあまり長くならないように気を付けて制作した楽曲です。活動初期に作った楽曲『肩の上』のコードを一部援用しました。

二曲目の『Sugar』は一聴して暗いな……と思って明るめの題をつけた曲です。あとの2曲が音多めの構成になっているので、なるべくシンプルな音作りを目指して作られました。

三曲目の『Cruisin’』はEPの中で一番古い曲です。前の二曲よりミックスに不慣れでとにかく音を詰め込んでいる印象があります。2回もソロがあるのに大して難しいことしてないオルガンがお気に入りです。

四曲目の『バターナイフ』は守屋と巡った大阪の楽器屋で、試し弾きしてる時に大枠が完成した曲です。4曲の中で一番長く、エンディングっぽい雰囲気をだせた曲なんじゃないかと思います。


 
——他にこれまででおすすめ、あるいは思い入れのある作品をあげるなら?

相澤 : コンピレーションアルバム『Track Cruising in the room.』において、今回の『ミドル』にも収録されている楽曲『Cruisin’』で参加させていただきました。EPに収録されているバージョンとは若干ミックスが違うのでぜひ聴き比べてみてください。

 
——The Fubarsでは楽曲の制作はどのようにされていますか?

相澤 : 一台のハードシンセをPCのシーケンサーで制御して録音を繰り返す形で制作しています。楽曲自体は、思いついたフレーズやコード進行をボイスメモや裏紙にメモしておいて、徐々に肉付けしていく感じです。

 
——The Fubarsの特徴を一言であらわすとしたら?

相澤 : 打ち込み主体の雑多なポップミュージック。

 
——相澤さんが影響を受けたアーティストを教えてください。

相澤 : 最も影響を受けたアーティストはCorneliusです。特にアルバム『Point』と『Sensuous』の、音の断片を並べて構築するような楽曲は、自分の音楽制作への意識を大きく変えました。90年代の音楽とアーティストには強く影響を受けていると思います。

 
——楽曲ではどういった曲に影響を受けましたか?

Erik Satie – ジムノペディ第一番

相澤 : 初めて衝撃を受けた曲だったと思います。特に中盤の転調する部分が好きで、以降プログレや渋谷系など転調に走るようになりました。

 
東京スカパラダイスオーケストラ – 美しく燃える森

相澤 : 小さいころ母が車の中でよく流していた曲。ポップスの王道と言えるコード進行を繰り返す楽曲で、懐かしさも相まって今の自分の音楽嗜好に強く影響していると思います。

 
Yellow Magic Orchestra – 音楽の計画

相澤 : 初めて聴いたときは、そもそもどうやって聴いたらいいのかわからなかった曲……音楽の聴き方を変えた一曲だと思います。アルバム『BGM』自体にも影響を受けています。

 
Instant Cytron – See For Miles

相澤 : たくさんの楽器が鳴っている一方で互いに邪魔することがなく、フレーズが抜けて聞こえてくるこの曲の音作りが理想です。都会的で爽やかな楽曲の雰囲気も大好きです。

 
——音楽活動にあたって特に心がけていることは何かありますか?

相澤 : 音から感じる印象をカテゴライズして再現できるようにしておくこと、とりあえず色々取り組んでみることです。

 
——現在の音楽を取り巻く環境において、何か感じることはありますか?

相澤 : 個人主体であったり音楽活動の形は多様化した一方で、活動そのものへのイメージはあまり変わっていないようにも思います。

 
——今後の活動の展望を教えてください。

相澤 : 活動の幅を広げていけたらいいなと思っています。ライブはもちろん楽曲提供や共同制作など、様々な音楽的な活動に取り組みたいです。興味ある方、お声がけいただけると幸いです。

 
——最後にメッセージをお願いします。

EP聴いてくださるとうれしいです。聴いてくださった方はありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

 

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