バイラルチャート首位獲得「You」で話題の808 (YAVOYA)って誰? メロウなレゲエサウンド&メロディとキラーフレーズで心掴む新星SSW

2024.4.9

兵庫県出身の新星アーティスト・808 (YAVOYA)の楽曲「You」が注目を集めている。3月3日に配信開始された同楽曲は、SNSでいま話題の楽曲を取り上げるSpotify国内バイラルチャートにて、4月3日に3位で初登場。翌日に早くも同チャート1位を獲得すると、その後も首位の座をキープしている。


808 You  spotify viral charts
2024年4月4日にはSpotify国内バイラルチャートで1位に(画像:Spotify Chartsより)

 
 
歌と仲間とスケボーを愛するシンガーソングライター

兵庫県小野市出身の808は、歌と仲間とスケボーをこよなく愛するシンガーソングライター。 2021年4月に、神戸を拠点とする4人組HIPHOPクルー・FLAT FRANKENを結成しキャリアをスタートさせた。2022年8月には1st EP『FIRST TRAVEL』をリリースしソロ活動を開始。色気ある歌声と抜群のメロディセンス、感情があふれ出る歌詞と等身大のパフォーマンスで、関西のクラブを中心に活躍を続けてきた。

2023年1月には、J-REXXX、THUNDER、RAM HEADをはじめとする数々のレゲエアーティストの作品を手がけてきたプロデューサー・774(DIGITAL NINJA)とのコラボアルバム『ANALOG NINJA』がシーンにインパクトを残している。一方、彼のディスコグラフィーは必ずしもHIPHOPやレゲエといった枠組みに縛られているわけではない。時にロックやポップスの要素を織り交ぜながら、小野市の市花である向日葵の花言葉=「情熱」の通り魂のこもった歌声で楽曲を自身の色に染め上げるのが808のスタイルだ。

音楽レーベル・SCHWAZA RecordsのオフィシャルYouTubeチャンネルにアップされているカバーセッション動画は、彼の非凡なセンスを端的に示している。ONE OK ROCK「Wherever you are」から山下達郎「クリスマス・イブ」、あるいはJohn Lennon「Imagine」から斉藤和義「ずっと好きだった」へ。ギターとピアノのみの繊細なバンド演奏をバックに、さまざまな名曲の断片を人力でマッシュアップするように歌い繋ぐ808。自由なアイデアに音楽愛を滲み出させながら、その伸びやかな歌声でどんなジャンルの楽曲も我が物にしてみせている。

 
 
「愛してるなんて言葉にしたら安くなるだろ」のフレーズでリスナーをキャッチ

そんな808をさらなるステージへと押し上げることとなった「You」は、関西を代表するレゲエサウンド・LIFE STYLEのメンバーであるユタがプロデュース。オーソドックスとも言える裏打ちのリズムが心地良い、メロウなレゲエチューンだ。その歌詞に耳を傾けると、失ってから気付かされた大切な人へ届くように、遠く遠くへと響かせる言葉がなんとも切ない。

808は、3月28日にTikTokにて「You」をライブ披露時の動画とともに投稿。その後、複数の音楽紹介系アカウントが楽曲をレコメンドすると、胸に染みるメロディと「愛してるなんて言葉にしたら安くなるだろ」の歌詞、キラーフレーズがリスナーの心を掴んだ。4月9日現在、投稿動画数は約800本に迫り急増中。恋人との思い出を彩る一曲として、着実に支持を集めている。

@808yavoya

Listen to you!!!❤️‍🔥 #808 #yavoya #you #reggae #rock #hiphop #フリースタイル

♬ You – 808

なお、808は「You」も収録されたEP『MAGIC HOUR』を3月30日にリリース。VIGORMAN(変態紳士クラブ)を客演ゲストに招いた収録曲「No!!!」では、パンキッシュな一面も披露している。また、5月5日には初のワンマンライブを大阪・心斎橋SUN HALLにて開催。今回のバズも味方につけ、今後さらに大きな舞台での活躍を見せてくれるに違いない。

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