Dissecting Table、「All Living Things Must Die」を配信開始

2022.2.12

Dissecting Tableが「All Living Things Must Die」を配信開始

Dissecting Tableの「All Living Things Must Die」が配信開始された。今回、デジタル配信リリースされた楽曲は、「Affect」「Tranquilization」「Nerve War」「Dissolution」「Staunch Atheist」「Time Of Death」となっている。

開発したシンセサイザーシステムのアナログフィルタは、主に、複合型シンセサイザー、アナログ演算器、サレンキー回路、バイカッド回路、オールパスフィルタ及び、状態変数フィルタで構成されています。複合型シンセサイザーは、主に、ウィーンブリッジ発振器、乗算器、バイカッド回路及び、電圧制御回路で構成されています。アナログフィルタの入力信号は、本システムのuniversal serial bus (USB) 接続デバイスから出力されるpulse width modulation (PWM) 信号です。アナログフィルタの感度や遮断周波数などは、USB接続デバイスから出力される制御信号で制御されます。USB接続デバイスは、本システムのコンピュータとUSBインターフェィスで接続します。コンピュータのシーケンサーは、USB接続デバイスから出力されるPWM信号と制御信号を制御します。本作品 ”All Living Things Must Die”の3曲目は、複合型シンセサイザー、バイカッド回路、オールパスフィルタ及び、状態変数フィルタを用いました。複合型シンセサイザーは、電圧制御回路を用いて実時間上で2つの乗算器とバイカッド回路の出力信号を繋ぎ合わせて音響合成を行いました。更に、ウィーンブリッジ発振器の周波数をランダムに変更して、音色を様々に変化させました。状態変数フィルタは、ハイパスフィルタの遮断周波数を変更して、発振音を変化させました。4曲目は、複合型シンセサイザー、バイカッド回路及び、状態変数フィルタを用いました。複合型シンセサイザーは、ウィーンブリッジ発振器で低い周波数を設定して、バイカッド回路で高い感度を設定しました。バイカッド回路は、バンドパスフィルタ(BPF)で低い中心周波数と高い感度を設定しました。状態変数フィルタは、音色が低くなるようにBPFの中心周波数を設定しました。3つのアナログフィルタから異なる音色の低音を出力させて、曲の音色が一定にならないようにしました。6曲目は、オールパスフィルタ、アナログ演算器及び、バイカッド回路を用いました。バイカッド回路のBPFの中心周波数を制御する制御信号は、USB接続デバイスからの出力信号を用いず、入力信号のPWM信号をバイナリカウンタで分周した信号を用いました。入力信号と制御信号を同期させることにより、ユニークな音響効果を得ることができました。また、アナログ演算器は、乗算器を用いてPWM信号の音色を白色雑音のような音色に変化させました。各アナログフィルタの出力信号は、再度、信号を変調するためにデジタルフィルタに入力しました。本システムは、20チャンネル出力のため空間的な音響効果を作ることができ、更に、フィルタの構成が複雑なため斬新な音響効果を作ることができます。

なお「All Living Things Must Die」は、Spotify、Apple Music、iTunes Store、LINE MUSIC、Amazon Music Unlimitedなどの音楽配信サービスで聴くことができる。
各配信サービス:All Living Things Must Die

All Living Things Must Die
  • 1: Affect

    Dissecting Table

  • 2: Tranquilization

    Dissecting Table

  • 3: Nerve War

    Dissecting Table

  • 4: Dissolution

    Dissecting Table

  • 5: Staunch Atheist

    Dissecting Table

  • 6: Time Of Death

    Dissecting Table

配信開始日:2022-02-12

UPD organization

ジャンル: インストゥメンタル / エレクトロニック / テクノ

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Dissecting Table

Dissecting Table

1966年生まれ。東京で1986年からDissecting Tableという名義でノイズインダストリアルミュージックの制作を開始して、1998年に、故郷の広島に戻り音楽活動している。主に自主レーベルUPD organizationとヨーロッパとアメリカのレーベルよりレコードやcd作品を発表してきた。初期、中期の作品は、シンセサイザー、サンプラーをシーケンサーで制御することで作品を制作していたが、2012年頃から、コンピュータでUSB接続デバイスから出力されるPWM信号を制御して音楽制作を行うようになる。現在は、独自のシンセサイザーシステムを開発しながら作品を制作している。

Dissecting Tableの他のリリース:Dissecting Table