Juu & G. Jeeが「New Luk Thung」を配信開始

2019.7.27

Juu & G. Jeeが「New Luk Thung」を配信開始

Juu & G. Jeeの「New Luk Thung」が配信開始された。今回、デジタル配信リリースされた楽曲は、「深夜0時、僕は2回火を付ける (feat. MMM & 鎮座DOPENESS)」「かわいいキミ」「ラー・ウーイ・ラー」「シーレイ 田舎でのんびり」「隣人」「ハナと僕の道」「ソムタム侍 (feat. stillichimiya)」「Give Me The Way」「水牛に乗るエイリアン」「OMKのテーマ」となっている。

まだアメリカが知らないHIPHOPの最新形はここにある。88risingと真逆な方向からアジア・ローカルをレペゼンし、それ故にグローバルに通用する全くフレッシュな音楽を作り上げてしまうタイの異能、Juu。オートチューンを手にいれたキャプテン・ビーフハートか?水牛に乗ったドレイクか?1stフル・アルバム『ニュー・ルークトゥン』登場。 Juu(ジュウ)とは何者か?魅力的なアクトが次々登場するタイのHIPHOPシーン。その中でもOGとしてリスペクトされるJuuだが、タイ国外からその存在をキャッチするのは困難を極める。タイ語で歌いフィジカルはゼロ、Youtubeにしか存在しなかったその痕跡をOMK(One Mekong)が辿って接触に成功。2017年、遂に彼を招聘して初来日ライブを敢行しその異形な音楽性と人物像が明らかとなる。太すぎるベースと細かく刻まれたハイハットのグルーヴはTRAP以降のそれだが、自在に伸縮するフロウ、英語・タイ語・日本語・甲州弁を織り交ぜるぶっ飛んだ言語感覚、そして豊穣なタイ音楽クラシックからの引用(あとファニーな人柄も)そのどれもが当世に溢れるTRAPコピーキャットと全く別次元にいることを示していた。 本作はこの異才とOMKの面々が意気投合し、stillichimiya/OMKのYoung-Gのリードで共同制作を始め、およそ2年がかりで完成したJuu初のフル・アルバムとなる作品だ。大半のトラックがYoung-Gの手になるもので、このサウンドがまたOMKのアティテュードを反映した野心にみなぎっている。チンやカウベルやケーン、ピンといったタイの楽器を随所に取り入れつつ、しかし決してエキゾチックな味付けに使っていない。タイに元々あるビートやグルーヴを注入するため、それらを必然として取り込んでいるのだ。そしてメロウな曲で滲み出るのはルークトゥンとも日本の演歌とも通じるフロウ(歌心)。それらがJuuのバックグラウンドであるHIPHOPやレゲエを介してなんとも言えない「新しい歌謡感」を生み出している。 タイトルの『ニュー・ルークトゥン』が示す通り、本作は死滅しかけていたタイの歌謡ジャンル、ルークトゥン(*1)を最先端HIPHOPでパッタナー(*2)したものだ。このルークトゥンという音楽は、HIPHOP同様に過去のクラシックを何度も引用(サンプリング)し蘇らせる。そしてこれもHIPHOP同様に歌詞(リリック)が非常に重要な音楽でもある。このルークトゥンとHIPHOPに共通するマナーを完全に矛盾なく消化しきったのが本作の特徴だ。Juuが制作の過程で「これはニュー・ルークトゥンだ」とYoung-Gに言ったことから付いた本作のタイトルだが、これは必然というべきネーミングだろう。本作は「最新のHIPHOP」であるし「最新のルークトゥン」でもあるのだ。タイHIPHOP界最高の”マスター・ポエット”としてリスペクトされるJuuの詩の世界は、翻訳に難航を極めた完全対訳を是非チェックしてほしい。 収録曲詳細: 多くはジュウと彼の弟子(*3)、G. Jee(G.ジェー)によるタイ日英語を交ぜたツイン・ヴォーカルで歌われる。70sルークトゥンをループしたWEIRDトラックで鎮座DOPENESSとMMM(スティルイチミヤ)をフィーチャーした①「深夜0時、僕は2回火を付ける」にはじまり、スリン・パークシリがプロデュースしたカワオ・シアントーンのガンジャ・チューン名曲「Bong Kancha」をサンプリングしてアーバン・メローに仕立てた③「ラー・ウーイ・ラー」、ルークトゥン王道テーマを歌う④「She Ray~田舎でのんびり」、<合法化>を訴えるバラード⑤「隣人」、パイリン・ポーンピブーンの美しい名曲が暴力的なベースに変貌した⑥「Yum Klom Thung~ハナと僕の道」、スティルイチミヤが勢揃いしパス・ザ・マイクで盛り上げる⑦「ソムタム侍」、ダオ・バンドン「水牛に乗る人」へのオマージュの姿をした資本主義者批判⑨「水牛に乗るエイリアン」、そして⑩「OMKテーマ」で締めるという怒濤の40分。

なお「New Luk Thung」は、iTunes、Spotifyなどの音楽配信サービスで聴くことができる。各配信サービスへはこちら(LinkCore)

New Luk Thung
  • 1: 深夜0時、僕は2回火を付ける (feat. MMM & 鎮座DOPENESS)

    Juu & G. Jee

  • 2: かわいいキミ

    Juu & G. Jee

  • 3: ラー・ウーイ・ラー

    Juu & G. Jee

  • 4: シーレイ 田舎でのんびり

    Juu & G. Jee

  • 5: 隣人

    Juu & G. Jee

  • 6: ハナと僕の道

    Juu & G. Jee

  • 7: ソムタム侍 (feat. stillichimiya)

    Juu & G. Jee

  • 8: Give Me The Way

    Juu & G. Jee

  • 9: 水牛に乗るエイリアン

    Juu & G. Jee

  • 10: OMKのテーマ

    Juu & G. Jee

配信開始日:2019-07-27

EM Records (Eel's Bed Music)

ジャンル: ヒップホップ/ラップ / ワールド

配信ストア: iTunes, Spotify

Juu & G. Jee

Juu & G. Jee

バンコクの旧市街ウォンウェンヤイ出身、インディペンデントでDIYな活動を行うミュージシャン、音楽プロデューサー、スケーターで元暴走族。レゲエ・バンド、4E Rastafariのメンバーであり、のばし続けるトレードマークのラスタ・ヘアーそのままのチューンが多いが、実はダブルミーニングなリリックを特徴とする社会派ラッパー。タイ語、英語、クメール語、日本語、Juu自身が作ったno languageでラップ可能で、プムプワンやチャーイ・ムアンシンといったルークトゥン歌手のフロウをラップ化したり、タイの古典文学や詩を引用するセンスは誰も真似できない。Anderson .Paakと共演し、Yellow Fang(日本でも人気のタイのインディー・バンド)やTwopee Southside(タイNo.1のスキルを持つラッパー)といったアーティスト達からジャンルを越えてリスペクトされている。ティーンが熱狂するYoung Bong(タイの2人組ラッパー)はジュウの弟分。フィジカル・リリース無し、サブスク無しという彼の作品はYouTubeならぬ<JUU Tube>で公開中。最近はヤン富田に夢中でインスト音源もリリースしている。「グッチの鞄もコンビニの袋も一緒」「ランボルギーニより自転車がクール」等々口から出てくるのはキラー・フレーズばかり。謙虚で非常に腰が低い好漢。

Juu & G. Jeeの他リリースはこちら(アーティストページ)