小鳥遊 青、「雄々しき者 ~黎明~」を配信開始

2022.12.28

小鳥遊 青が「雄々しき者 ~黎明~」を配信開始

小鳥遊 青の「雄々しき者 ~黎明~」が配信開始された。今回、デジタル配信リリースされた楽曲は、「雄々しき者 ~黎明~」となっている。

前作(「地上の星」)の創作中は、亡くなった母と昔飼っていたマルチーズが何度も脳裏に浮かんできていて、そして詞に影響を与えていましたが、今回も創作中にいくつかの映像が浮かんできて作品に少なからぬ影響を与えているので、今作品がどういう流れで出来ていったかということを、この浮かんで来た映像を交えて書いてみます。 以前に作曲しそしてアレンジも終わっている演奏のみの曲があり、このメロディ(音符)に詞(言葉)をハメ込む作業(作詞)をしていました。この作業中に、ある映像が何度も浮かんでくることにより、どうも気になるので、その時ハメ込みをしていた詞は未完成のまま一旦終了させ、その何度も浮かんでくる映像に焦点を合わせて詞を再作成することにしました。 その際、それまで作成していた詞は、そのまま残してもよいし新しい詞(言葉)と入れ替えてもどちらでもよいが、タイトルは気に入っていたので「タイトルはそのまま残す」と決めて、再作成に取り掛かりました。 しかし、実際に再作成に取り掛かってみたところ、これといったこともなく時間ばかりが過ぎていき「何かが起こるかもしれない」と秘かに何かの変化を期待していただけに「何も変わっていない。何も始まっていない。時間を無駄にしている」と、再作成に取り掛かったことを後悔しているところがありました。ただ「浮かんでくる言葉をメモする」作業は続けていました。 そのうちに、浮かんできた言葉を殴り書きしていたメモ紙が次第に溜まってきており、ある日これらのメモ紙を眺めていたところ、どれかのメモ紙に書いてあった言葉に触発されて「現代ではない時代の、月が出ている夜の野山を、主人公がどこかを目指して黙々とただひたすら歩いているシーン」が浮かんで来ていました。そしてこの「歩いているシーン」を元にして1番のサビが出来ましたが、これが「再作成のスタート」となりました。 そして、サビが先に出来たので順序は逆になりましたが、次は1行目の作成に移りました。1、2番とも1~2行目は主人公の人物描写であり、このことについて少しふれます。 この詞にはモデルは存在しませんが、1~2行目に描写した主人公「像」には実在のモデルが存在します。冒頭で「いくつかの映像が浮かんできて…」と書きましたが、これもその一つです。 何年も前のことですが「ある広い交差点で信号待ちをしていたところ、斜め向かいで信号待ちをしている多くの人たちの中に、「立ち姿」が美しくして「凛」としている、年齢は10代後半と思われる小柄な女性がいました。 大勢いる人の中の一人について、特に注意を払うことも、何らかの感情を抱くこともまずありませんが、この時はこの人にまるでスポットライトが当たっているように見えて「なんという美しい立ち姿だろう」と思いました。そして「この人は若いのに、そして小柄なのに、なぜこんなにも気高く圧倒的な存在感があるのだろう」と心の中で疑問や感嘆の声を上げていました。このような「神聖な人」に出会ったのはこの時が最初で最後であり、この時のことは強烈な記憶として残っています。 「この人が1~2行目に描写した主人公『像』のモデルです」。この人は前方を見ており、私はこの人の横顔を遠くから見ていたので、澄んでいる目をしていたかどうかはわかりませんが、1番では「その目は清く澄んでいて ただ前を見ている」とし、2番では「姿は優しき者なれど」としました。 「ひたすら歩いているシーン」からようやく詞の方向が定まり、元の詞とは違う新しい展開が始まりだすと、作業がなかなか進まず意気消沈していた私でしたが「(元の)あの詞がこんなことになったのか」と今度は他人事のように文中の成り行きを楽しむ余裕まで出てきていました。 そうしていたら、今作品に大きな影響を与えた別のシーンも同時進行で浮かんできていました。それは、あるアスリートが何年か前にテレビで「 (それまで続けていた特別な練習を) 皆、途中で止めるんですよね。勿体ない」と語っていた映像でした。 「皆」というのは、このアスリートと同じ練習をしていたプロの競技者全員のことを指します。当時このテレビ映像を見た時は、特に気に留めることなく、サラッと流していましたが、今回は「(こういう話しをするということは)他のプロの競技者の全員の心が折れて止めていく中で、この人は(当然)心が折れていなかったのだろう」と考えていました。 そしてこれらのことから「プロになれるのは一握りの選ばれた人たちであり、そのプロになれたほどの高いレベルの運動能力と、おそらく普通の人より強い意志を持っているであろうと思われる人たちでさえも、長い期間結果が出ないと、ことごとく心が折れてしまって、それまで続けていたことを止めてしまっているのに、なぜこの人だけは心が折れないのか、この人は今までに心が折れたことはないのか、この人は常人とは全く異なる考え方(発想、思考方法)の持ち主なのか」などと、いろいろ思いを巡らせていました。 そして、この人は「超一流」と言われていますが「心が折れずに続けられる人のみが『超一流』という称号を贈られる」と、この人の顔を思い浮かべながら納得していました。 それと、スポーツに限らずいろいろな分野で、もの凄い数の失敗や挫折を繰り返しながら成功した人々の話は伝記やドラマなどで、いくつか見たり聞いたりして知っていましたが、歌手や女優さんでもその類(たぐい)の話は聞いたことがあり、そのうちの顔を知っている「オーディションに何度落ちても心折れずにオーディションを受け続けて、何回目かのオーディションでついに合格(優勝)してスターになった」何人かの人達の顔も浮かんできていました。 これらのことを考えていたら、私の頭の中では「夢への挑戦」ということに発想が飛び「夢には希望を持って立ち向かえ。夢に挑戦することを止めるな。戦い続ける者には栄光が待っている」などという勇ましい言葉が頭の中を駆け巡っていました。 その結果、その時作成中の詞は、今まで使った事のない文語体まで飛び出して、精神を高揚させるような言葉でいっぱいになっていました。 アスリートの話が加味されるなどして詞(話)が展開していくにつれて「タイトルは詞の内容とはかけ離れたところにいる」という思いがどんどんと強くなっていったので「残す」と決めていたタイトルでしたが、変更することにしました。そして「残っていた元の詞」も新しいタイトルに合わせて「新しい詞」に入れ替わっていきました。 そして、ラストの1行が終わり「新しい作品」は完成しました。 次に「ジャケット画像」についてふれます。 「野山を歩いているシーン」がきっかけになってこの再作成は始まったのですが「ジャケット画像」は「主人公が野山を夜通しひたすら歩いて、そして歩いている途中で「夜明け」を迎えたシーンからイメージしました。なお「夜明け」から連想して、同じく夜明けそして事の始まりを意味する「黎明」をタイトル(副題)に入れました。 そして、この「ジャケット画像」は、この詞の最終行(光の柱となって天へと昇っていく)からイメージしたものでもあります。 再作成に取り掛かって何の進展もない時間が長く続いた時は「(完成間近だったことにより)元の作品を完成させてそれで終わりにしよう」とか「なぜやり直すという(時間も労力もかかる)面倒くさいことをする必要があるのか」などとネガティブなことばかり考えており、瞬間的には「再作成は止めよう」と思ったこともありました。 しかし、完成した作品を改めて読み返してみると、「1回も使ったことのない文語体の詞(言葉)が入っていること」と「童話のようなラスト」は(私にしてみれば) <あり得ない><面白い>ので、今は「作り替えることにして良かった」と思っています。

なお「雄々しき者 ~黎明~」は、Spotify、Apple Music、iTunes Store、LINE MUSIC、Amazon Music Unlimitedなどの音楽配信サービスで聴くことができる。
各配信サービス:雄々しき者 ~黎明~

雄々しき者 ~黎明~
  • 1: 雄々しき者 ~黎明~

    小鳥遊 青

配信開始日:2022-12-28

ジャンル: J-Pop / 歌謡曲

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小鳥遊 青

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