2022.6.21
どんなアーティストも、ヒットを手にするチャンスが訪れる時代となりました。日本のSNSで今一番話題の曲をランキングで発表するSpotify Japan「バイラルトップ 50」には、インディペンデントで活動していたり、大きなプロモーションをしていないにも関わらずSNSを起点にチャートインするアーティストが続出。その後さらにスケールアップしていくといったケースも珍しくありません。このコラムシリーズ「Independent Goes Viral」ではそんな未知の可能性を秘めたインディペンデントなバイラルチャート新登場アーティストにいち早くフォーカスしていきます。
今回紹介するのは2022年6月7日にバイラルチャート50位に登場し、21日現在もチャートインし続けている高瀬統也の「どうして(feat.野田愛実)」です。Apple Musicでもエレクトロニック トップソング 日本で1位になるほか、LINE MUSICのデイリーやウィークリーチャート、KKBOXのエレクトロ/ダンスアルバムウィークリーチャートと様々なDSPのランキングに登場しています。
高瀬統也は愛知県出身のシンガーソングライター。Electronic、R&B、POPSを中心に楽曲制作し、2019年からTuneCore Japanで配信リリースを開始。2020年9月にリリースした1st EP『Now the Won』が香港iTunes Store 総合トップアルバムでは9位を記録。このチャートインをきっかけに香港を中心としたアジア圏でファンが急増していきます。自身のTikTokアカウントでも香港でのチャートインの動画を投稿し話題となりました。
@takasetoya #高瀬統也 #TakaseToya #日本でもバズれ #新米歌手 ♬ All or Nothing – Takase Toya
その後も自らセルフカバーをした「備忘録 Self Cover Ver.」をはじめ、動画投稿を積み重ねていくことで着実にTikTokのエンゲージメントを高めていきます。
@takasetoya 遂にリリースしました。各ストリーミング配信サイトにてサブスク解禁!あなたにとっての備忘録。愛して下さい!#備忘録 #高瀬統也 #TakaseToya #失恋 #Bibouroku #シンガーソングライター #ファーストテイク ♬ 備忘録 (Self Cover Ver.) – Takasetoya
2022年1月22日に「どうして(feat.野田愛実)」の歌詞動画が投稿されると約40万回近く再生される人気動画となりました。
@takasetoya いつまでも忘れられないひとがいる #どうして #高瀬統也 #野田愛実 #失恋 @noda_emi ♬ オリジナル楽曲 – 高瀬統也 – Takase Toya
その後、1月31日に「どうして(feat.野田愛実)」をリリースしますが、当時はバイラルチャートの100位以内にランクインすることはありませんでした。本格的な動きがあったのは5月に入ってから。5月12日、13日あたりにバイラルチャート100位以内に入りつつ、その後圏外になったものの6月1日に再び100位以内に入り始め、6月7日には50位に。そして6月13日に大幅にジャンプアップし7位となりました。各ストリーミングでの再生数も6月1日前後から伸び始めたようで、本格的にバイラルとなったのはその日以降からだと考えられます。
Spotify バイラルチャート 7位
本当に沢山のひとに聴いてもらえている。
ありがとうございます🙇♂️#Spotify https://t.co/FfxVKaJQyL— 高瀬統也 – Takase Toya (@Takasetoya) June 13, 2022
この時期からTikTokでも「どうして(feat.野田愛実)」を使ったUGCが増え始めます。アニメ・漫画や恋愛関連のコンテンツ、おすすめの楽曲を紹介するプレイリストの動画投稿が増えていき、人気のUGCは約80万回再生されるほど拡がりを見せていました。同楽曲を使用したUGC数は累計で約800本(オリジナル楽曲として投稿されていたUGCと、公式音源のUGCの合算)あり、6月1日からのバイラルチャートインはこのUGCの効果が大きく寄与していると考えます。
@senkyokuchu #切ない曲 #泣ける曲 #切ない恋 #ねぇ #どうして #センチメンタル・キス #歌詞動画 #曲紹介 #プレイリスト #おすすめ曲 #失恋ソング ♬ オリジナル楽曲 – 高瀬統也 – Takase Toya
2月8日に公開されたMusicVideoも現在は40万回を越えており、最新コメントを見るとTikTokをきっかけに知った方も多く見受けられました。
さらに、6月6日に本人もTikTokで「どうして(feat.野田愛実)がカラオケで歌われているらしい」という投稿で反応すると、100万回再生近くを記録する人気動画に。ちょうどTikTokで「どうして(feat.野田愛実)」を使ったUGCが増えてきたタイミングと重なっていたため、 この投稿をきっかけに楽曲の拡がりをより加速化させたように思います。また、Spotifyのアーティストページのおすすめ欄でも「今カラオケで歌ってほしい曲」として同曲を紹介しており、TikTokやカラオケでの反響をDSPにも反映していました。
@takasetoya 高瀬統也 / どうして(feat.野田愛実)#高瀬統也 #野田愛実 #失恋 #どうして #カラオケ #デュエット ♬ オリジナル楽曲 – 高瀬統也 – Takase Toya
https://open.spotify.com/artist/013zmpwJVA8E15pb1hM68O
6月13日に最新曲「I’ll be right there」をリリースした高瀬。最新曲はもちろん、現在バイラル中の「どうして(feat.野田愛実)」も今度どのような拡がりを見せるか目が離せません。
高瀬統也
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