徒然書簡 ― バンドメンバーと楽曲制作陣からなるクリエイティビティ溢れるバンド(今月のおすすめ)

2023.2.12

【特集】おすすめバンド


徒然書簡 ― バンドメンバーと2人の楽曲制作陣からなるクリエイティビティ溢れるバンド(今月のおすすめ)

徒然書簡

2021年5月に東京を拠点に結成され、同年の8月から本格的に活動開始したというフレッシュなバンド・徒然書簡。これまで5曲入りのEP『往復ドラマ』と3曲のシングル(「私アンナチュラル」「二日酔い」「 アイズ」)などを配信リリースしています。

このバンドの特徴的なのは、バンドメンバー(Vo.Kuu、Gt.shion、Key.Natsu、Dr.聖)と、楽曲制作を手がける2人(天笠 凪、頌生)という変則的な編成で活動している点。ボーカルのKuuはTwitterのアカウントを見ると、マバタキやぷらそにかでも活動しているようです。これまでのリリースでは様々なアプローチの楽曲を聴かせてくれた徒然書簡ですが、昨年12月にリリースされた楽曲「アイズ」ではさらにスケールアップしたサウンドを聴くことができます。



徒然書簡「アイズ」 : https://linkco.re/Z0aF98Uq

 
鍵盤とギターリフが絡み合うイントロから、性急なドラムビートと胸を締め付けるような透明感のある歌声が展開され、そして目の前の景色が解き放たれるようなサビでは「会いたいな あなたの電話 待ちぼうけ」の歌詞とともに一度聞いたら頭から離れなくなるような印象的なメロディーが紡がれます。ダイナミックなドラムと鋭いカッティングギター、スラッピング含むベースソロからの鍵盤ソロが駆け抜ける中盤では、演奏メンバーそれぞれの演奏技術の高さをうかがうことができ、さらにそれらが散漫な印象となることなく統制のとれたアレンジで終盤を迎えます。

SNSでは渋谷や下北沢でのライブも多くアナウンスされており、音源だけでなく、現場に足を運んでぜひライブを見たくなるバンドだと感じました。コンパクトかつ展開のしっかりした上質な邦ロックが好きなリスナーの方にはおすすめです、ぜひチェックしてみてください。

(THE MAGAZINE 編集部)

 

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