【Who’s NXT】qwert ― “カテゴライズできない日本人アーティスト” 公式プレイリストでも続々とピックアップされる注目のバイリンガルラッパーデュオ

2023.11.1

qwert

ヨーロッパ在住のksr:3(キサリ)とデトロイト出身の了(リョウ)による若干20歳のバイリンガルラッパーデュオ・qwert

qwertは2020年に2MCデュオとして東京を拠点に発足。プロデュース・エンジニアリングをksr:3、トラックメイク・リリックはksr:3と了で制作するセルフプロデュース型インデペンデントアーティスト。

2021年リリースの1stアルバム『replica』に収録の『pluvia feat. 2yu』がSNSで話題を集め、同年リリースの 『spoor』は、CHILL OUTとTune Core Japan主催のCCA 2022ミュージック部門CHILL OUT賞を受賞するなど、活動初期から国内外で注目を浴びる実力派。本年6月にリリースしたEP『cigarro』からは、楽曲の多くがSpotify公式プレイリストである、「+81 connect」や「Monday spin」、Apple公式プレイリスト「NMD(New Music Daily)」、「RとB」などに掲載された。さらには海外のバイラルチャートやラジオなどで取り上げられるなど国内外で注目を集めている。

これまでも海外アーティストと積極的に制作し国境を越えて活動してきたqwertは今後も新たな世界観を音楽を通してもたらしていく。
 
Who’s NXT : A series of interviews with featured artists
 


——お二人が音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

ksr:3 :幼い頃から、両親の影響で国内外のアーティストを聴いておりインターネットで音楽を聴く体験が身近にあリました。幅広く興味を持って聴いていましたが、ジャズと海外のオルタナティブに特に関心を寄せていた記憶があります。

了:幼い頃、両親に連れて行ってもらったBilly Joelのコンサートを皮切りに興味を持ち始めました。

 
——qwertが結成された経緯というのは?

了,ksr:3 :お互い別々の高校に通っていたのですが、初めて出会った時にお互いの音楽の趣味を軸に意気投合し、スタジオに入り実際に一曲完成させたのがきっかけですね。

 
——現在主に活動しているシーン、地域というのは?

了,ksr:3 :東京です。

 
——直近でリリースされた作品について教えてください。

了,ksr:3 :1st EP 『cigarro』はqwertとして初めてのEPです。様々なジャンルがクロスオーバーする今作は、qwertの振り幅の広さを体感してもらえる作品に仕上がってます。ですが実はこれは来年リリースするアルバムへ向けたプロジェクトの一部になってます。来年にかけてもう二つEPを出す予定なのですが、これらは全て一つのコンセプトアルバムの伏線という構成で作っています。是非、メタ的にこの作品はどのような位置付けなのかを深読みしながら聴いてみてください。

qwert『cigarro』

 
——qwertとしてイチオシの楽曲をあげるなら?

了,ksr:3 :『cigarro』にも収録されている曲の「404 not found」です。曲名のタイトルでもある“404 not found”は、ネットにおける「サーバーがリクエストされたリソースを発見できない」時に出てくるエラーメッセージなのですが、周りの人からの期待であったり同調圧力を感じる僕らの苛立ちや焦燥を上手く落とし込めている作品に仕上がったと思います。

 
——楽曲の制作はどのようにされていますか?

ksr:3 :現在はお互いに遠い距離に住んでいるので、一年のうち9ヶ月はオンラインでやり取りをして曲を完成させていってます。お互いに楽曲やビートのデモを投げ合って実際に作品として完成させるものを精査しています。相方も含め自分も大学に行っているので、夏の期間だけ休みを利用して帰国してライブや制作、MVの撮影など普段できないことを積極的に行っています。

 
——まだqwertのことを知らないリスナーにアーティストとしての特徴を伝えるとしたら、どんなところになりますか?

了,ksr:3 :カテゴライズできない日本人アーティストですかね…

 

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Coming Freshers

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