【コラム】iCO 新EP『BABEL』 “ファンタジックに、でもあなたの記憶のどこかにもリンクする”
葛藤・鬱屈・苦しさの感情を肯定し、そんな想いを持った人に寄り添い続ける音楽ユニット・iCOが2nd EP『BABEL』をリリースしました。
〈下された運命に抗えよ 僕らだけの航海だ 背は見るな〉
そんな力強い歌詞に、吉國唯(Vo.Gt)の力強いボーカルが合わさって放たれ、世界が広がる1曲目「Magnus」の歌い出し。
ここで書く“力強い”というのは、単純な歌の上手さとか音の強さとか、もちろんそれもあるのだけども、吉國の歌声と迫力のあるサウンドメイクから、他のバンドにはない“斬撃”とか“波動”とかを感じさせます。もうしっかりゲームの技のエフェクトが見えるくらい、言葉と音が視覚的に届きます。それを喰らえば前向きな気持ちになれるので「攻撃魔法ではなく、回復魔法や能力向上魔法ではないか?」と思うかもしれませんが、いえいえこのアグレッシブな音は“斬撃” “波動” “コンビネーションアタック” と書かせてください。なんか増えたわ。
曲作りを担当する吉國はゲームの「テイルズシリーズ」に大きな影響を受けているとのことで、それがしっかり曲にも活かされている印象です。
そんなiCOですから、アーティストとして大事な”ひねくれ”の角度にもオリジナリティを感じます。若い夏の記憶を描く「夏に鳴く」、またテイストがガラッと変わる「DAT」、青春ソングに新たな問いかけを見せる「青に酔う」、そんなこと言わないで…と言いたくなるバラード「バラル」からも通して、何かどの曲もゲームのような作品に出てくる各ステージの訳ありのボスキャラ感があります。なぜ主人公の前に立ちはだかるのか…もし時間軸が少し違えば仲間になれたのでは…それを考えさせる系の敵キャラです。
敵キャラ云々は置いとくとしても、リアルな人生もそういう僅かなボタンの掛け違いで大きく運命は変わりますからね。ファンタジックに、でもあなたの記憶のどこかにもリンクする、そんなiCOにしかない曲の角度に共感し、勇気付けられるリスナー・通称“ちゃんズ”は増加しています。1月のワンマンライブはSOLD OUTし、7月20日には代官山UNITにてワンマンライブに挑戦。iCO自身が挑戦して、道を切り拓いて航海していく姿に、あなたも何か感じ取れるはずです。
【information】
2025年6月25日配信
2nd EP『BABEL』
– 収録曲 –
1.Magnus
2.夏に鳴く
3.DAT
4.青に酔う
5.バラル

配信リンク
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