【セ・ラ・ノ#5】333『LUCKY NUMBER』セルフライナーノーツ
アーティストによるセルフライナーノーツで作品の魅力を深堀りする新連載「セ・ラ・ノ」。
第5回には今年3月3日に始動した3人組、333が登場。
肩肘張らないポップチューンが目白押しの、初リリースとなる1st EP『LUCKY NUMBER』について、セ・ラ・ノ。
Track 1「朝だ!」
Nakanoまる(Vo./Gt.) (以下 まる)
何かと、さわさわざわざわと動いてしまう性分でそれが全面的にでた曲になりました。
展開も、ギター指引きから始まり、繰り返していくメロがあったり、ラップのようなものがあったり、かなりコロコロと変えていって忙しない感じでもう「いろんなことがどうでも良くなる」ようになってよかったです。歌詞も、いろんなことをぐるぐる考えちゃう夜がみんなあるかと思うんですが!ずっと朝がやってくるのをまってて、やっときたと思ったら高尾山登っちゃうっていう「いろんなことがどうでもよくなる」のその先に行き着くかんじになってよかったです。終点といえば「高尾山(高尾山口)」ですよね。全然京王線ユーザーではないんですが、絶対朝帰りでたどりつきたくない終点ナンバーワンです。
「ベイビー夜は長い ハイカラぶって踊りたい」で拳なのかビブラートなのかわからない楽しい声の揺れを感じるのが大好きな一曲です!
マリコ・サマー(Dr.) (以下 まり)
リズムははとにかく軽快に!を心がけました。
一日が楽しみになるような、気だるい朝も足取りが少し軽くなるような、踊り出しちゃう?みたいな…少しでもワクワクを感じてもらえると嬉しいです!
和木マドカ(Gt.) (以下 まど)
1曲を通して、コード進行はずっと同じなんです。
なのでそのシンプルさを活かしてリズムを大きく取ったり、shred(細かく刻む)して取ったりとリズムが楽しい曲になりました。音源ならではで、意外とたくさんギターを重ねました。歌メロに負けないキャッチーなギターで攻めようとアレンジした曲です。
Track 2「涙のロマンス」
まる
少しレトロな懐かしい感じで、ついつい置いてきぼりにしちゃった過去の自分を連れ出しちゃえという曲です。
最初のタイトルは「涙のプロテクト」だったんですが、ついつい「涙のロマンス」の響きに釣られちゃいました…..。大人になって、たくさんおしゃべりできる友達ができたんですが、喋り倒すということがこんなに人生では必要だったんだなって感じるシーンがあって。
話すことで、相手に話しているのに、自分が自分と対話して自分への理解が深まった気がしました。
そこから、病院の先生に話したり、オンラインでカウンセリングを今手軽にうけれるので受けてみたりもしてます。
あと、アダルトチルドレンとかヤングケアラーとか、HSPとかADHDとかたくさん調べるようにもなりました。どれに当てはまるかじゃなくて、そういうものを知ることが大事だなと考える機会がふえました。
そんな時にできた曲です!たくさん喋ってたくさん泣いて自分を守ってあげようー!
まど
お守りのような歌詞の世界線を浮かび上がらせるために、ローファイな楽器隊で攻めております。Aメロのギターはまるちゃんと私のギターで2本で1つ、ベースと合わせて1つのコードになるのがお気に入りです。
Track 3「LUCKY FUTURE」
まる
3333のメンバーで初めて一緒にやったライブ(Nakanoまるソロ名義)が11月なんですが、リハなどにはいって音を合わせている時期にできた曲です。
333の結成を予期してた曲なのかも!笑
この曲に少し(いやだいぶ?)引っ張ってもらい、「LUCKY NUMBER」というタイトルがついたり、ファンクラブも「LUCKY FUTURE CLUB」という名前になったりしてますね…..曲自体は、ボーカルがレイドバックして後ろ髪ひかれつつ、ぷっつり切れて走り去ってく「逃げるが勝ち」な曲になってます。
最初のギターにReverseDLかけてるんですががそのリバースディレイが行ったり帰ったりしてくるかんじが人生だな、、、とかおもったりおもわなかったりしてます。
まり
気だるい中にも希望が見えるよう重すぎず軽すぎずなリズムもぜひ注目して欲しいポイントです!
まる
みんなで盛大に始動の乾杯したい一曲です!!!!!人生乾杯!!!!
Track 4「Pal.」
まる
めちゃくちゃSATCにハマってた時にできた一曲です。
友達は人生の宝です!!!!!友達ありがとう!!!!!!!
333のおかげでかっこいい一曲になりました。
大人になってこんなに気が合う3人が集まることあるんだなって改めて思う一曲です。
まり
マドちゃんの印象的なギターリフの裏でベースとドラムも皆を踊らせるために大活躍してます!
Track 5「Early Summer」
まる
自分にこんな曲がつくれたのか!と驚いた一曲です。
ひたすら曲で走りまくる走り屋なんですが、これはもうほんとに後ろに引っ張って引っ張って引っ張ってます。
まりちゃん(ドラム)テンポキープありがとう!
こんなに、トローンって歌うのって気持ちがいいんだなぁと初めて感じました。展開も、転調とか基本しないんですがつい転調してしまいました。
歌詞的にも繰り返しうたうこともたくさんはないんですが「はやくはやくはやく」とか「夢からさめないで」などひたすら繰り返して、
この時の私はどうしちゃったんだろうなという気持ちです。333で合わせた時にレゲェっていたんだなと気がつきました。楽しかったです。
まど
まるちゃんの弾き語りのデモを聞いた時に、オーストラリア出身のSTICKY FINGERSというバンドを、彼らの退廃的であり、楽しさに忠実で、音楽への愛が溢れてる曲たちを思い出しました。
サポートベース壱さんに最強のベースラインが大いに大活躍していて、焦らすアレンジが気に入っております。
最後に
みんなと一緒にLUCKY NUMBERが歩きでも、自転車でも、車でもなんでも一緒にドライブしていろんなところに行けたら嬉しいです。
【告知】
2025/11/21(金)
at 下北沢suns333 Acoustic Lucky Autumn Party
Special Guest-我々104-OPEN19:30/START20:00
¥3300(+1D)前売予約、手売りチケット購入の方にDemo CDプレゼント

333
2025年3月3日始動。ボーカルギターのNakanoまる(ex.VooDooCoo)、ギターの和木マドカ(ex.THE TOMBOYS)、ドラムのマリコ・サマーの3人が集結!ラッキーなナンバー“333”を看板にして、クセになるメロディと遊び心を満載に、ちょっぴりロックに、いつもの毎日をちょっと楽しく。初ライヴは全新曲のワンマンライヴで、リリースや前情報なしにも関わらず満員御礼。唯一無二の透き通る歌声を持ち、ソロでのキャリアも並行して多彩なソングライティングを発揮するNakanoまる、ギターへの愛、自身のルーツへの愛を武器にロックに弾き狂う和木マドカ、メロディを、Nakanoまるの歌を何より大事に寄り添いながらロックにパワフルな音を叩き出すマリコ・サマー。そんな3人だからこそ、好き放題に楽しく鳴らしていける!
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