邦ロック特集「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」#15【SwagClown、60L.、ケモノミチ、NOIMAGE、バチカン市国に愛されたい、ろぜっと°、iCO、neke、マリースメック、ELEVEN OCEAN】

コラム・特集
2026.2.2
邦ロック特集「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」#15【SwagClown、60L.、ケモノミチ、NOIMAGE、バチカン市国に愛されたい、ろぜっと°、iCO、neke、マリースメック、ELEVEN OCEAN】のサムネイル画像

“先取り邦ロック”を武器に音楽ライターやイベント企画で活動する遊津場が、その月に気になった邦ロック楽曲を10曲セレクトする【Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場】。

「若手が中心となるので、新たな発見があるはず!あなたをコアな邦ロックリスナーにさせてみせる!」と遊津場は息巻いてるとか何とか。

以下、セレクト楽曲を遊津場が解説。本記事の解説とともに、セレクト楽曲をまとめたTHE MAGAZINEのプレイリストもお楽しみください(毎月更新)。

 

#15 セレクト楽曲(2026年2月2日更新)

 

1. SwagClown「デッドオブザミュージック」


SwagClown「デッドオブザミュージック」

大阪を中心にライブハウスで活動していますが、高知でのライブも盛り上がったようです。ライブも数多くのライブバンドを生んだ寝屋川の血をしっかり受け継いでいて、見ていて熱くなるステージをしています。

活動休止を発表しましたが、編成を変えて必ず復活するとのこと。この曲のエネルギーがあるなら、まだまだ炎は大きくなるはずです!

SwagClown「デッドオブザミュージック」

 
 
2. 60L.「ミラージュ」


60L.「ミラージュ」

とにかく全てのレベルが高い…と驚いたロックバンドです。あらゆるジャンルを網羅できるサウンドメイクに、色気と力強さのあるボーカル、それでいてキャッチーでリスナーの持つそれぞれの季節の情景にきっちりフィットしてきます。今年コンテストみたいなもので突然すごいことを成し遂げそうな気がしてます。

この曲も淡く優しく繊細な風が心地よく頬を撫で、あの夏に戻ることができます。

60L.「ミラージュ」

 
 
3. ケモノミチ「慈雨」


ケモノミチ「慈雨」

正解のない人生にミチを作る、大阪の学生ロックバンド。初配信曲です。

キャリアはまだ浅いですが、王道なバラードでドラマチックさを既にここまで出すことのできる個性は、かなり特筆すべきものでしょう。凪都(Gt/Vo)は至福ぽんちょが好きとのことですが、親和性を感じますね。

12月に見ましたが他の曲含めライブも良く、4月には若手実力者が揃う東京のサーキットフェス「シン・ロック列島」にも出演します。

ケモノミチ「慈雨」

 
 
4. NOIMAGE「三丁目のコーヒー屋さん」


NOIMAGE「三丁目のコーヒー屋さん」

広島県世羅郡発ロックバンドで、既に全国各地でパワフルなライブが評価されています。僕の入ったイベントでライブハウスの楽屋を明るくしてるゲストがいるなと思ったら、藤井凱也(Vo/Gt)だったこともありました。

今作は口笛も効果的な心が軽くなるラブソング。運気も上がりそう。その宣伝がまた独特で、なんと藤井が恋愛シミュレーションゲームを合わせて作成し、話題となりました。

NOIMAGE「三丁目のコーヒー屋さん」

 
 
5. バチカン市国に愛されたい「赤のバット」


バチカン市国に愛されたい「赤のバット」

東京の07世代の秘密兵器というか、新時代の劇薬として全国のライブハウスに撒かれる2026年になりそうな刺激的なロックバンド。まずは熊本から制圧します。2月1日にはワンマン、3月26日には初自主企画が行われます。

既に『JOKER』という曲が同世代を中心に話題となっていますが、この年末に出された楽曲も、しっかりとした狂気がフルスイングしています。

バチカン市国に愛されたい「赤のバット」

 
 
6. ろぜっと°「Answers!!」


ろぜっと°「Answers!!」

大阪発のファンタジーポップバンド。昨年は私も共催に入ったイベントで、堂々とキラキラを届けていました。

今作は「高校サッカーが好きすぎて勝手にテーマソングを作ってみた!」がコンセプトのこと。〈フレー!フレー!〉というストレートな掛け声をクリエイティブな楽曲に落とし込むところに、このバンドらしさを感じます。サッカーのみならず、人生のハーフタイムにはこの曲を注入しよう。

ろぜっと°「Answers!!」

 
 
7. iCO「ALCIEL」


iCO「ALCIEL」

2月からの初の東名阪ツアーも全箇所ソールドとなり本格的に勢いを感じるiCOからツアーをさらに盛り上げる新譜が到着。攻撃的なナンバーでフロアからも激しい動きが見れそうですし、「あのイベント呼ばれても面白そう…」となる曲です。

タイトルとなっているアルシエルは地獄の最下層に棲んでいる暗黒の神だそうです。それを現代社会にもリンクさせるiCOワールドにあなたもログインしましょう。

iCO「ALCIEL」

 
 
8. neke「バス停」


neke「バス停」

昨年から着実に関西のライブハウスシーンに定着していき、このたびEPをリリース、2月13日に寺田町Fireloopにてリリースイベントを開催します。

その寺田町Fireloopのスタッフ・安井氏のコメントである「ダウナーなロキノンとポストロックの融合」が全てではないかと。4曲とも刺さるものがありますが、『リトライ』からの『バス停』の流れは、避けられないキレのいいパンチみたいで喰らいました。

neke EP『バス停』

 
 
9. マリースメック「low tide」


マリースメック『Echo Report』

音楽ジャンルは「呼吸」なんじゃないかと思うくらいの静かにも確かな生命力のある2nd Album『Echo Report』から。個人的に干潮という意味から、いろいろ物語が広がりました。

4月17日には下北沢THREEにてワンマンライブを開催します。リリースコメントからも数多くのバンドマンやスタッフに愛されることが分かりますが、なんとなく時代がやっと彼らに追いつきそうな気もする。

マリースメック「low tide」収録のアルバム『Echo Report』

 
 
10. ELEVEN OCEAN「マイフレンド」


ELEVEN OCEAN「マイフレンド」

東大阪4ピースロックバンド。年明けに予選を勝ち抜き、今年の十代白書ファイナリストを見事掴み取り、BIGCATのステージに立ちます。

真っ直ぐに君に寄り添う歌詞とタフなバンドサウンドは相性も将来性も抜群。その予選でのライブも見ましたが、早くもロックバンドとしての強い自覚を感じるライブでした。この冬を越えた進化もチェックしていきたい存在です。

ELEVEN OCEAN「マイフレンド」

 
 


「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」プレイリスト

 

この記事の執筆者
遊津場
神戸在住・名刺が可愛い音楽キュレーター。フリーで音楽ライターと新人発掘。年数回ライブハウスで企画。連絡はsakidoriyutsuba@gmail.com or DMまで。92年生。