【セ・ラ・ノ#11】夕鳴『寄す処』セルフライナーノーツ

コラム・特集
2026.2.9
【セ・ラ・ノ#11】夕鳴『寄す処』セルフライナーノーツのサムネイル画像

アーティストによるセルフライナーノーツで作品の魅力を深堀りする連載企画「セ・ラ・ノ」。

第11回となる今回は、夕鳴が登場。
1月に発表された、1st EP『寄す処』について、セ・ラ・ノ。



『寄す処』各サブスク

Track 1「沈黙と海」

詩織(Vo./Gt.)
沈黙と海の歌詞は、現実から少し距離を取る感覚を描いています。
海は音や意味が薄れていくような空間で、そこで呼吸や感覚を整えていくイメージです。
「how to count one to ten」は、前に進むための合図というより、戻るかどうかを決める前の“間”のようなもので、数え終えたあとに何が起きるかは決まっていません。
静かな肯定や、判断のない時間そのものをそのまま音にした曲だと思っています。

熊田(Gt.)
終盤のギターリフは、寄せては返す波のようなうねりをイメージして弾きました。
というか、実は中盤からずっと弾いていたりするので、この曲は(ギタリストとしては)暇です。
その単調さが波っぽくていいかなと思ってるので、気楽に聴いてみてください。

高見(Ba.)
2つのコードの繰り返しなので、飽きさせないように静と動を意識しました。
ギターソロも途中でさらに盛り上がるような形で、そこからサビに入る開放感がとても気に入っています。

さき(Dr.)
この曲は神秘的で綺麗な雰囲気と轟音が入り混じっているのが魅力だと思います。
間奏部分で轟音が顕著になるんですけど、個人的にはここがクジラの鳴き声っぽいと感じていて、ちょっと不気味な感じと美しさが交錯するところだなと思います。
また、間奏からサビに入ると轟音を抜けて綺麗な音の重なりが続いていくんですけど、その移り変わりの瞬間もとっても好きです!

 

Track 2「寄す処」

詩織
寄す処は、作曲はBa.高見が、⁡歌詞はMourning Workのはせがわさんが書いてくれてます。
「揺れている襟足を 指先で辿ったら
喉元で寄す処が交差した」
沈黙と海と花脈は作詞してるんですけど、自分の詞はまだちょっと照れくさかったりします。寄す処の歌詞はすっと馴染んで、今は自分が作詞するものより素直に受け取っているかもしれないです。

熊田
サビのギターは毎回フレーズを変えていて、どれも曲に馴染むように意識して作りました。
中でも最後のサビは、ラストらしい盛り上がりになるよう特にこだわっています。
自分でもすごく気に入っているポイントなので、フレーズの変化を楽しみながら聴いてもらえると嬉しいです。

高見
1サビ終わりから2サビ入るまで歌がなく、アルペジオから轟音、そして2サビとなっていて、その流れが気に入っています。
1.2サビとラスサビでコード進行は同じなのですがメロが変わっていて、どちらも綺麗なメロでとても好きです。

さき
1サビ終わりや曲の最後でベースとドラムで演奏するところがあるんですが、ベースに合わせて一緒にタムタムをドコドコやってるのがとても楽しいな〜と感じます!
あと、この曲はラスサビの歌がそれまでとは違うメロディになるのも良いですね。
最後までしっかり楽しみながら聴けると思います!

 

Track 3「花脈」
詩織
花脈の歌詞は、「君」との終わりが、少しずつ明確になっていく時間を描いています。
初めからどこか噛み合わない感覚があって、言葉を交わすたびにそのズレに気づいてしまう。それでも、知らない振りを続けているような状態です。
最後の君の表情を見たとき、何かがすれ違ったまま、交わらない感覚だけが残りました。
本当は伝えたかった言葉を喉の奥に残したまま、呼吸だけが浅くなっていく。
抑えていたものが、意味になる前に溢れてしまう。
その衝動が、シャウトへとつながっていくイメージです。

熊田
疾走感がある曲なので風を感じるくらいの勢いで楽しんでもらえたら嬉しいです。
ちなみにライブでは入り方をアレンジしたりしているので、僕がミスらないかハラハラしつつ、ぜひ生で聴きに来てほしい一曲です。

高見
頭のアルペジオが思いついたので、そこから広げていく形で作曲しました。
変拍子やギター2本が絡む感じなど、僕の好みを詰め込んだ曲です。
アウトロのシャウトは当初入れるつもりはなかったのですが、入れた方がかっこいいと思い頑張りました。

さき
カッコいい、の一言に尽きる曲だと思います。
最初の全員で入る1拍前のところでハイハットの音を入れて、勢いをつけてみたのが密かなポイントです!
変拍子頑張ってるので、ぜひ聴いてください!!

 



【セ・ラ・ノ#11】夕鳴『寄す処』セルフライナーノーツ


夕鳴

アーティストページ
Instagram
X
YouTube