邦ロック特集「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」#16【fAt Fam, 閃光少女, pudelhunds, mukeikaku, 蟹蟹, Stellar Light Glory, BUTTER PIG, ぜんまい, IRIS MONDO, コロブチカ】

コラム・特集
2026.3.3
邦ロック特集「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」#16【fAt Fam, 閃光少女, pudelhunds, mukeikaku, 蟹蟹, Stellar Light Glory, BUTTER PIG, ぜんまい, IRIS MONDO, コロブチカ】のサムネイル画像

“先取り邦ロック”を武器に音楽ライターやイベント企画で活動する遊津場が、その月に気になった邦ロック楽曲を10曲セレクトする【Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場】。

「若手が中心となるので、新たな発見があるはず!あなたをコアな邦ロックリスナーにさせてみせる!」と遊津場は息巻いてるとか何とか。

以下、セレクト楽曲を遊津場が解説。本記事の解説とともに、セレクト楽曲をまとめたTHE MAGAZINEのプレイリストもお楽しみください(毎月更新)。

 

#16 セレクト楽曲(2026年3月3日更新)

 

1. fAt Fam「不器用貧乏(変色)」


fAt Fam「不器用貧乏 (変色)」

大阪のオルタナティブロックバンドでライブシーンで活躍中。

ナリミチ(Gt.Vo)のこだわりを感じる歌詞がまず特徴的です。タイトルも器用貧乏ならぬ。え、もうどうしようもないじゃん…というところから、この人生どうするかを歩み出します。若さもありながら普遍性もある絶妙さ。

無骨なサウンドはライブでもカッコいいことは、昨年見た者としてお伝えします。

fAt Fam「不器用貧乏(変色)」

 
 
2. 閃光少女「やまない」


閃光少女「やまない」

島根県松江市発ロックバンド。徐々に東京や大阪でのライブ情報が増えており、全国6カ所を巡るツアーも決定しています。

聴くとギターが弾きたくなるロックって、1つの正解だと思うんですよね。プレイリストからふと流れると、つい初心を思い出すような無垢さがあります。

仲間と一緒に山陰のシーンを盛り上げる動きにも注目しましょう!

閃光少女「やまない」

 
 
3. pudelhunds「イシャーと呼んで」


pudelhunds「わたしの肉の肉」

昨年から着実にその名前を広げつつある福岡の若手オルタナティブ新星。現在ツアー中で5月22日のファイナルはワンマンライブとなっています。

今回の新曲2曲もスリーピースというのを忘れる迫力。「イシャーと呼んで」の40秒のイントロはオルタナリスナー以外も逃さないやつです。そしてこの曲はとてもポジティブな力に溢れている気がします。赤ちゃんが微笑んでるような。

pudelhunds「イシャーと呼んで」収録の「わたしの肉の肉」

 
 
4. mukeikaku「missing」


mukeikaku「missing」

1月31日にうだがわ(Dr)を正規メンバーに迎え、新体制1発目のリリースがこの曲。3月28日にはリリースパーティーも開催します。

全英歌詞の本曲は、身近の大切を守るためのとてつもない力が伸びやかなボーカルとサウンドから伝わってきます。海外リスナーからも高評価ですし、幅広い舞台からお声がかかる雰囲気があります。サングラスもトレードマークになりそう。

mukeikaku「missing」

 
 
5. 蟹蟹「deep sea deep night」


蟹蟹「祝詞」

福岡がpudelhundsなら、岡山は蟹蟹。初MVは6万再生超えで注目を浴びました。肩書は”イマーシブ・ドリーミー・ダークコアバンド”。赤と黒に挟み込まれる没入体験で天国を作る。優しくもミステリアスな女性ボーカルが、またそれを引き立てます。

特にこの曲は明かりのない海際に連れて行かれるでしょう。うらじゃのDNAはあるのかな…

蟹蟹「deep sea deep night」収録『祝詞』

 
 
6. Stellar Light Glory「猛独に告ぐ」


Stellar Light Glory「猛独に告ぐ」

今、スタジオライブやフロアライブで圧倒中と噂の大阪ロックバンド。私も昨年近距離で見た時に、逆に広い景色が見えました。

力強く韻も踏んだポエトリーパートは、ちゃんと「猛独」という言葉の意味も分かり、昂らせます。勢いや断片的だけでは生まれない紆余曲折ゆえのエモーショナルな光を求めている若い人にも増えているはず。

Stellar Light Glory「猛独に告ぐ」

 
 
7. BUTTER PIG「お気に入り」


BUTTER PIG「お気に入り」

名古屋のフォーピースバンド。名古屋らしいパンクサウンドに丁寧に選んだことが分かる歌詞、強く優しいボーカルというバランスが絶妙です。

その作詞はベースのYU-KIが担当しているんですね。YU-KIとの男女ツインボーカル曲もあり、今後もどんなアイデアを出してくるのか楽しみです。いつかBLUE ENCOUNTと対バンしてほしいですね。

BUTTER PIG「お気に入り」

 
 
8. ぜんまい「バケミ」


ぜんまい「バケミ」

兵庫県は宝塚市から。唯一無二のシュールな和風オルタナと言ったところでしょうか。閃光ライオット2024のライブ審査の時点でも特筆すべき個性がありました。

それをさらに進化させたことが分かる、途中に(聴いてからのお楽しみ)を挟みながら、疾走感とワクワクが失われない楽曲の完成度。3月24日の初自主企画も濃い対バン相手が決まっており、ライブハウスシーンを捻る日になりそうです。

ぜんまい「バケミ」

 
 
9. IRIS MONDO「勝ちに行こう」


IRIS MONDO「勝ちに行こう」

デジタルギターロックに乗せたラップ&ポエトリーも含め、全感情を込めたヒロイックなボーカルがアジアツアーを開催するほど、広く支持を得ている2人組。あまりないスタイルですが、これまでと過去のライブスケジュールを見たところ、どこでもどんなジャンルのイベントでも刺してきたのかなと思います。

そんな2人がさらにギアを上げて挑戦していくし、違うフィールドで挑戦していくと決めた人にもエールを贈る楽曲。

IRIS MONDO「勝ちに行こう」

 
 
10. コロブチカ「天使になれたら」


コロブチカ「天使になれたら」

てっきりもうリリースされているかと思っていたくらい愛されている印象のあった曲。なので満を持してということでしょうか。

北原圭悟(Vo.Gt)のキラキラとした妄想が爆発しています。この音が聴こえれば誰もが笑顔で振り返ると思います。これぞロックバンドに出会った少年の感情表現。

3月16日にはワンマンライブを行います。一緒に煌めこう。

コロブチカ「天使になれたら」

 
 


「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」プレイリスト

 

この記事の執筆者
遊津場
神戸在住・名刺が可愛い音楽キュレーター。フリーで音楽ライターと新人発掘。年数回ライブハウスで企画。連絡はsakidoriyutsuba@gmail.com or DMまで。92年生。