邦ロック特集「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」#17【ソナチネ, NESSALIO, ヴェロニカにさよなら。, mM7th, anewhite, LUCY IN THE ROOM, 年齢バンド, ミルミールズ, Qrohq, ハイドアウト】
“先取り邦ロック”を武器に音楽ライターやイベント企画で活動する遊津場が、その月に気になった邦ロック楽曲を10曲セレクトする【Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場】。
「若手が中心となるので、新たな発見があるはず!あなたをコアな邦ロックリスナーにさせてみせる!」と遊津場は息巻いてるとか何とか。
以下、セレクト楽曲を遊津場が解説。本記事の解説とともに、セレクト楽曲をまとめたTHE MAGAZINEのプレイリストもお楽しみください(毎月更新)。
#17 セレクト楽曲(2026年4月1日更新)
1. ソナチネ「穴」

大阪オルタナの新星が2作目のリリース。オルタナらしい縛られない良さはそのままに全体的に温かい曲で、1分8秒からの約30秒の間奏と1分弱のアウトロも聴き応え十分。繊細な感情の伝わる歌詞とコーラスも相まって、一緒に堕ちれる人も多いでしょう。
3月は多くのライブを重ねており、4月26日にリリースイベントを開催します。スタジオライブならではの迫力を体験しましょう。
2. NESSALIO「タイムアップ!」

こちらは名古屋歌モノの新星の大学生バンド。片思いソングというこの曲は、甘酸っぱさのある曲調と〈少しだけ遅れてくるこのバス停が好きなんだよ〉辺りの歌詞が情景浮かんでキュンとするものがあって、センスを感じます。3月25日には主催イベントも開催しました。
シュッとした歌声は綺麗なバラードも力強い曲もいけますし、Xユーザーも掴まえて、全国区になってほしいですね。
3. ヴェロニカにさよなら。「白銀のつづき」

岡山のジャンルレス4ピースバンド。キーボードを巧みに使った七変化的なアーティスティックなサウンドと透明感のあるボーカルが特徴的。そんな彼らが昔は一緒に見ていた雪、今は無情に降りしきる雪を儚く歌ったら、こちらの心も寂しさが押し寄せます。物語性を感じたい人は是非。
昨年ライブも初めて見ましたが、力強さもちゃんとあって、今岡山に良いバンドが多いのも納得しました。
4. mM7th「逆様」

東京にもそりゃいますよ、新星大学生バンド。Pops、ジャズ、EDM、クラシック、洋楽などルーツの異なるメンバーが集まり、その全員が作曲する異様なスタイルは、前作「哀脳」から早耳リスナーから注目度が上がってきています。
その前作の軽やかなロック色とはまた違った、オシャレに狂ってる今作の幅にまた驚きました。この底知れなさは、どんなニュースを持ってきても不思議じゃない。
mM7th「逆様」
5. anewhite「ふはく」

anewhiteがTuneCoreに登場です。出会いこそ全てという言葉もあるけれど、その“全て”の部分をしっかりと表現するための、言葉の丸みまで意識してるであろう文学性と柔らかい布のようなサウンドが、さすがanewhiteと言わせしめます。
5月29日にはSHIBUYA WWWにてワンマンライブを開催。もちろんロックな曲もありますが、彼らの優しい表現に蕩けるような1日にもなるでしょう。
6. LUCY IN THE ROOM「共鳴」

横浜発、下北沢を中心に活動する5人組シティロックバンド。久しぶりにリリースされたこの新曲は、その期間に蓄えた5人で鳴らす喜びみたいなのがピュアに爆発していて、関西から応援してきた僕も元気にやってますやん!と思いました。今だからこそ鳴らせる、誰もの心を晴らせる曲にもなっています。
ライブはコンスタントにやっています。ライブハウスで心豊かになりましょう。
7. 年齢バンド「捕獲、加工、しゃけふれーく」

もうすっかりライブハウスシーンに欠かせないデッカイ音で鳴らすロックバンド。私もその迫力を食らったことがあります。
どうやら待望のリリースのようで、やっと家でも踊れるぞ!という人が散見されます。たしかに踊りたくなる1分47秒。独特な綺麗さも。インフルエンザの時に書いたらしいのもなんか納得。
5月8日に下北沢THREEで1年半ぶりの自主企画を開催します。年齢なんて関係ない!
8. ミルミールズ「2004」

2024年東京発、嫉妬と独占欲をキャッチーに鳴らす4ピースバンド、ミルミールズの1st mini album『アイ・セイヴ・ミー』から1曲。恋愛やバンドに対して、自分の感情をぶつける曲が揃っていますが、特にこの曲は誰だっていつだって初心に帰れるような力に溢れています。
サウンドは正統派ですが、ひねくれてます。そのままで自分を救う歌が多くの人を救いますように。
9. Qrohq「TurnTable’26」

音楽から伝わる情報量が多すぎて「東京か!」とツッコミたくなる東京拠点のミクスチャーバンドです。この曲も様々な手法をクールに料理して、オシャレかつ攻撃的に発射しています。2段階のイントロがまずカッコいいし、結末もいい。
1度断片的にでも聴けば、フルはどんなの、ライブはどんなの、ワンマンはどんなの!と広がりが気になるタイプです。初の関西ライブも決まっています。
10. ハイドアウト「ヘルプミー!!」

関東のライブシーンから全国に飛び出している“君の隠れ家になる音楽を”がコンセプトの4ピースロックバンド。決して良いことばかりじゃない人生に寄り添ってくれる歌詞を、まさにこれこそギターロックというサウンドに乗せていて、共感する人が全年代に一歩ずつ増えているイメージです。
そんなギターロックの枠組みを広げ、核は強くするバラエティ豊かで進化を感じる1st mini albumから1曲。
ハイドアウト「ヘルプミー!!」収録『秘密基地から愛を込めて』
「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」プレイリスト