「第3回 8小節アワード」の結果が発表 応募総数2337曲からグランプリは市川空が受賞

2023.1.31

昨年11月21日から開催されていたオリジナル楽曲コンテスト「第3回 8小節アワード」と最終結果が先日1月29日発表された。

今回で3回目の開催となっていたクロスフェーダー社が主催する8小節の楽曲で競うコンテスト「8小節アワード」。審査員を☆Taku Takahashi(m-flo, block.fm)、DJ Santa Monica(MAN WITH A MISSION)、banvox、buzzG、クボタマサヒコ、Sekitova、OMKT、MOONBUGらが務め、今回過去最多の2337曲のエントリーがあった。審査員による厳正な審査によって選ばれたグランプリをはじめ各賞の受賞アーティスト、クリエイターがYouTube Liveとニコニコ生放送同時の生配信で結果発表された。グランプリを受賞したのは市川空の「人の舟」となり、準グランプリはvionanの「貝殻」が、第3位はSTARR BEATSの「STARR BEATS “Super star”」が選ばれた。

 
グランプリ 市川空「人の舟」
審査員コメント

ヤラレマシタ!時折入ル、デジタルッポイ音モイイシ、8小節ノナカニ、展開モツイテテ、イイ!!!
DJ Santa Monica

様々な要素が繊細に重ねられた、J-POPらしい1曲だと思います。歌詞の世界観や、前後の展開などフルで通して聴いてみるとさらなる発見がありそうですね。素材が多い分、キーのあたり気になる部分が多いので、ボイシングを計算し調整すると、もっと聴きやすくなるかと思います。総合1位おめでとうございます。
BANVOX

意外な場所からスタートして欲しい場所までひとっ飛びとおもいきやそれをさらにはっそう飛びで越えてあっという間に届かないところまでいってしまう圧倒的なスケール感。解決しきらず不穏なSEで終わるのも8のその先が見えて最高。ソングライティング力は言わずもがなそれを120%最大化させるアレンジ力、エンジニアリング、全て文句なしのトップレベルです。
SEKITOVA

 
準グランプリ vionan「貝殻」
審査員コメント

審査開始後、気づけば何度も繰り返しこの曲を試聴している自分がいました。BPM140で取ってるけど70で倍尺でやってほしいとか、これほんとに音声合成ソフト?とか、歌詞の意味が知りたいとか、キックもう少し音像クリア目だと好み!とか。多くの感情と衝動を僕の中から引き出してくれた快作だと思います。今もなお続きが聴きたい欲に駆られているので、やはりBPM140で応募したのは正解かもしれないですね。おめでとうございます!
MOONBUG

 
第3位 STARR BEATS「STARR BEATS “Super star”」
審査員コメント

メロディやコード感ではなく、押しの強さや音数の少なさで聴かせるあたり、「分かってる感」がすごいなと。「HipHop・ラップ部門」ということでこういうタイプのビートが沢山寄せられると思いきや、蓋を開けてみると意外とあまり無かった印象ですので、個人的にはこちらの8小節が圧倒的に優勝でした。不穏なイントロから入って、一拍目のキックから首を振らせるもう片方のエントリー曲もそうですけど、この方はきっと感覚的にヒップホップ的なツボをよく理解されてるんだろうな、と。
Lark Chillout

 
他、各審査員賞や部門賞、特別賞も発表されており、「第3回 8小節アワード」の特設サイトで各賞の楽曲視聴、審査員のコメントが掲載されている。

 
「第3回 8小節アワード」結果発表ページ
https://8bar-music.com/results/

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