Hana Hopeが1stアルバムリリース、記念ライブ開催(解説あり)
Hana Hopeが3月15日にリリースした1stアルバム『HUES』のリリース記念ライブを開催する。デビュー前からその歌声が話題となり、中学生の頃からROTH BART BARONやTOWA TEIなどの作品にゲスト参加していたHana Hope。2022年のデビュー・シングルから1年を経て完成した本作は、最新シングル「We’ve Come So Far」をプロデュースしたHONNEをはじめ、豪華アーティスト参加の色彩(HUES)豊かなヴォーカル・アルバムに仕上がっている。その発売を受けてワンマンライブを4月6日に東京・表参道 WALL&WALLで開催、チケットは3月15日から発売される。また、4月1日には自身初となるYouTubeライブ配信も開催予定となっている。
Hana Hope『HUES』収録曲
1. HARU (Lyrics, Music & Arranged by Black Boboi)
2. 16 – sixteen (Lyrics & Music by Hana Hope Produced by ROTH BART BARON)
3. Weʼve Come So Far (Lyrics & Music by Andrew Clutterbuck James Hatcher Produced by
HONNE)
4. Your Song (Lyrics by Yui Mugino Music by 會田茂⼀ Arranged by 浦上想起)
5. きみはもうひとりじゃない (Lyrics by 加藤登紀⼦ Music & Arranged by 江﨑文武)
6. Dawn Dancer (Lyrics & Music by 三船雅也 Produced by ROTH BART BARON)
7. CUE (Lyrics by 高橋幸宏 細野晴臣 Peter Barakan Music by 高橋幸宏 細野晴臣 Arranged by toshi808)
8. the ace (Lyrics by Keisei Loubté Music & Arranged by Maika Loubté)
9. SORA (Lyrics & Music by 三船雅也 Produced by ROTH BART BARON)
10. Sentiment (Lyrics, Music & Arranged by Black Boboi)
11. それでも明⽇は (Lyrics by 柴田聡子 Music by UTA Arranged by UTA for TinyVoice, Production)
聴くたびにその印象が変化していくような、多彩で多⾓的な魅⼒を放つアルバム
デビュー前から⼤きな注目を集めていた、今後間違いなく「Z世代」を代表する存在になるであろうシンガー、Hana Hopeによるデビュー・フルアルバムがついに完成した。
タイトルは『HUES』。「色相」「(変化していく)色合い」といった意味を持つ言葉のとおり、本作は聴くたびにその印象が変化していくような、多彩で多角的な魅力を放っている。Hana Hopeがシンガーとしての活動を本格的にスタートしたのは2019 年。YMO結成40周年を記念した、彼らゆかりのアーティストによるトリビュートコンサート〈Yellow Magic Children〉に参加したのがきっかけだった。この時に彼女が高野寛とともに披露したYMOの“CUE”(アルバム『BGM』収録)のカバーは、新しくレコーディングしたバージョンが本作にも収録されている。昨年2月には、デビューシングル「Sentiment / Your Song」をリリース。さらにセカンドシングル「きみはもうひとりじゃない」、そしてサードシングル「それでも明日は」とコロナ禍でもコンスタントに作品を発表し続け、音楽ファンの間で着実に支持を集めてきたHana Hope。今作は、そんな彼女の魅力を網羅した内容に仕上がっている。まず驚かされるのは、参加メンバーの豪華さだ。前述したシングル曲のプロデュースをBlack Boboiや會田茂一、浦上想起、江﨑文武が手掛けたほか、以前から交流のあるROTH BART BARONが2曲で作詞・作曲・プロデュース、Hana Hopeの自作曲「16 – sixteen」でプロデュースを担当。さらにマイカ・ルブテや柴田聡子、加藤登紀子らが楽曲提供に携わっている。そうした布陣に引けを取らない表現⼒をどの曲でも存分に発揮しているのは、BTSのRMや88risingのNIKIなどを⼿掛けたロンドン出身の2人組エレクトロポップ・デュオHONNEが、Hana Hopeの歌声を聴いただけで今回、楽曲提供およびプロデュースを買って出た事実からも分かる。日本語と英語を織り交ぜながら、様々なジャンルの楽曲を見事に歌い上げたHana Hope。
果たして彼女は、アフターコロナの音楽シーンにおける「新たなる希望(Hope)」となるのだろうか。
文:黒田隆憲