鎌野愛、深化した現在地示すオルタナソング「皆既」配信開始 レコーディングには三島想平(cinema staff)ら参加

2024.7.4

鎌野愛

鎌野愛がシングル「皆既」を7月3日にリリースした。

様々な歌唱法を使いこなしサンプラーやエフェクターなどを用い自身のボイスの解体・再構築を積極的に取り入れた作品を特徴とするアーティストで、TK from 凛として時雨、THE NOVEMBERS、sora tob sakana、 österreichなどのライブサポートでも活躍してきた鎌野愛。2023年5月にリリースされた「カルテ」以来約1年2か月ぶりのリリースとなった本作は、2022年11月のアルバム『HUMAN』収録の「螺旋の塔」から連なる世界を描くオルタナティブロックソング。演奏には菅原一樹(Gt、anre*f)、三島想平(Ba、cinema staff)、GOTO(Dr、DALLJUB STEP CLUB / あらかじめ決められた恋人たちへ / 礼賛 etc)、須原杏(Vn、ASA-CHANG&巡礼)が参加し、レコーディングとミックスに土岐彩香、マスタリングに吉良武男と、鎌野が信頼を置く強力な布陣で制作されている。

よりバンドサウンドへと傾倒しつつも、鎌野節である透明なボイス多重構成と、印象的なピアノリフによって独自の世界観を構築しているのはもちろんのこと、メインボーカルとしてより深化した鎌野愛の現在地を示す作品となっている。今作もまたオルタナティブロック、ポストロックバンドへのリスペクトと、それらのジャンルを新たな解釈で次の文脈へと紡いでいく、ゆるぎない姿勢が存分に表出した快作と言えるだろう。

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