SONOMIおよそ15年ぶりのフルアルバム『AFTERGLOW』リリース
SONOMIがアルバム『AFTERGLOW』を5月21日にリリースした。
KREVAのメジャー2ndシングル「ひとりじゃないのよ」の客演でも広く知られ、キャリアを着実に重ねてきたSONOMI、本作は実に15年ぶりにして、通算4枚目、インディペンデントアーティストとしては初のリリースとなるフルアルバム。長い制作期間の中で時代が流れてもなお、過去の経験や影響が“残火”として色濃く心に留まり、3曲目の「予感」で「ハイエンドやプリミティブ、アンバランスがベストだったり」と歌うように、古いものも新しいものも、R&B感もHIPHOP感もポップス感もちょうど良くブレンドされた、ハイブリッドかつ“好き”の詰まった暖かな余韻を感じられる作品となった。
音楽キャリアのスタート地点であるDJならではの視点でレコードを擬人化し、DJやコレクターとの関係性を恋愛さながらに描写していくディスコサウンドの「長く長く愛されたい」、ダメと言われるとやりたくなってしまう心理現象(カリギュラ効果)をニュージャックスウィングのビートに乗せて歌う「イケナイ」、心に刻まれていくようなホーンセクションと“人の噂も七十五日”というメッセージが見事なグルーヴを遂げる重厚なビートが印象的なミディアムチューン「どうしても」など、9曲中6曲を同じく青森出身の熊井吾郎がサウンドプロデュース。
さらに、二人が上京し最も多くパフォーマンスした東京・渋谷のclub bar FAMILYの深夜、最もディープな時間帯をイメージしながら描いた歌詞が共感必至の、往年のソウルを彷彿とさせるエレピのコードが摩訶不思議に展開していく「Dawn Will Soon Come」は、
熊井吾郎とSONOMIが共同プロデュース。
そして、裏テーマとしてライブに来てくれたオーディエンスに向けて恋愛感情にも似た愛おしい想いを歌った「カーテンを閉めたら」、大切な人と同じ時を過ごす中で見た景色がどれだけ美しいか、そしてそれがどんなに幸せなことか、コロナ禍での気付きを歌った「説明できない」の2曲はSONOMI自身がサウンドプロデュースを担当した。
HIPHOP、R&B、ソウル、ラップやクラブカルチャーなどの影響があらゆるところに散りばめられ、唯一無二のテーマで綴る歌詞、日本語が聞こえるメロディラインとコーラスワークに拘り、独自の世界観が展開される一作となっている。