原田夏樹(evening cinema)と門野悠帆によるk.o.i. note、武藤彩未を迎え松永夏代子「モノトーンの夏」をカバー

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2025.8.21
原田夏樹(evening cinema)と門野悠帆によるk.o.i. note、武藤彩未を迎え松永夏代子「モノトーンの夏」をカバーのサムネイル画像

k.o.i. noteがシングル「モノトーンの夏 (feat. 武藤彩未)」を8月20日にリリースした。

k.o.i. noteは、原田夏樹(evening cinema)と門野悠帆の両名によるカバーソングプロジェクト。昨今のシティポップリバイバルの中でまだあまりフォーカスされていない楽曲に懐かしくも刷新的なリアレンジを施し、様々なシンガーとコラボすることで、現代に蘇らせる。

今回、武藤彩未をゲストボーカルに迎えてリリースされたのは、1987年発表の松永夏代子「モノトーンの夏」。AORやシティポップのフレーバーを感じさせつつも、メロディーや歌詞から滲み出る歌謡的な情緒が特徴的な楽曲だ。原曲は、アニメ『うる星やつら』OVA作品の主題歌として起用されたものの、サブスクでは未解禁、本人のオリジナルアルバムにも収録されていない。そういった観点からも、今回のk.o.i. noteによるカバーは、レトロポップファンのみならずアニメファンにも刺さる一曲だろう。

カバーで特筆すべき点は、なんといっても原曲にはない迫力だ。全体の音圧感は言うまでもなく、現代的なビートの音色やシンセの配置、そしてホーンを一部生楽器で収録したことで、原曲の良さをより一層際立たせるカラフルな作品となった。間奏には原曲に存在しないホーンセクションが設けられており、楽曲自体の強度も上がっている。

このカバーによって、k.o.i. noteが単なる懐古主義に留まるのではなく、あくまで原曲を現代的に甦らせる/アップデートするという点を重視していることが決定的に分かるはずだ。何より、本曲のテーマである淡い恋心を見事に表現してみせた武藤の歌唱に酔いしれてほしい。シティポップや昭和歌謡をこよなく愛する彼女の歌声が、本曲の解像度をより高めている。リリースに伴い、リリックビデオも公開された。

また、中辻作太朗が手がけた本作のジャケットイラストをプリントした、100着限定デザインTシャツの予約受付も開始されている。

 

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