Jinmenusagi、ニューアルバムから先行シングル第2弾「BAKI」配信開始 仙人掌が客演参加

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2025.10.23
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Jinmenusagiがシングル「BAKI (feat. 仙人掌)」をリリースした。

9月25日に配信されたシングル「Aruku」を皮切りに、年内リリース予定とされる最新アルバムの輪郭を顕にしたラッパー・Jinmenusagi。先行シングル第2弾となる本作では、東京HIPHOPシーンの最重要人物であり、MONJU、DOWN NORTH CAMPの中核メンバーである仙人掌を客演に迎えている。世代やトレンドを超えたこの邂逅は、東京産のHIPHOPが積み重ねてきた血脈を受け継ぎ新たな未来を結びつける。

本作のビートを手掛けたのは、Jinmenusagi自身のプロデューサー名義であるLEEYVNG。MPCを使いこなしHIPHOP由来の制作過程を踏み、カセットテープからサンプリングされた大陸的でエキゾチックなベースライン、野太いキックと鋭いスネアが力強くリズムを奏で、都市の湿度や裏路地の空気感と世代を超えたJ-HIPHOPのアンダーグラウンドな旨みを抽出しそのまま真空パックしたかのような“怪しさ”を纏う。

そこに重なるJinmenusagiのフローと日常の断片を描写する歌詞は、冷徹でありながらジメサギ流のリアリズムをより研ぎ澄ませ、刃物の様に鋭利に昇華させた。その人間臭さをユーモラスに描き出しながらも虚飾を斬り裂き、聴く者に圧倒的な説得力と鮮烈なリアルを突きつけ、楽曲を一層生々しい物へと引き上げる。

一方で仙人掌のバースは、地に根を下ろすような重心の低さで響き渡り、「吸うことより吐くものこそラッパーはこだわる」というパンチラインを決定打として打ち込む。この一節はラッパーとしての本質を突き立て、本作を象徴するパンチラインとしてHIPHOPシーンに刻み込まれる。二人のコントラストが曲全体をより立体的で切迫感のあるものに仕上げ、世代やトレンドの垣根を重低音とパンチラインでぶち壊しながら表面的なフレックスに異を唱えまくる。

なお、本作のMVは国内シーン重要プラットフォーム・03-Performanceにて本日10月23日20時に公開。ただのパフォーマンス映像に留まらず、“アーティストの今”をリアルに映し出すドキュメントとしてHIPHOPを語る上で外すことのできない舞台での披露は、「BAKI」が放つ文化的・歴史的な意味合いをより強固にするだろう。

 

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