【Who’s NXT】Lala |「京都で青春あがいてる」十代白書2020準グランプリ、プレイリストにもピックアップ相次ぐ新星ガールズバンド

2021.2.5


Lala インタビュー |Lala インタビュー |「京都で青春あがいてる」十代白書2020準グランプリ、プレイリストにもピックアップ相次ぐ新星ガールズバンド

Lala(ララ)

京都で青春あがいてるバンド。2020年3月から現メンバーで活動。十代白書2020 決勝大会で準グランプリを獲得。

今年1月にリリースしたシングル「ミノラズ」では、Apple Music ブレイキング:J-ロックをはじめ、Spotify She Rocks、 tuneTracks Weekly、78 musi-curateなどのプレイリストに次々とピックアップされ注目を集める。

メンバー:
ayaho (Vo./Gt.) ― 高校三年生、18歳。音楽とYouTubeと食が生きがい!!
そよか (Gt.) ― 大学生、19歳。絶叫マシンと戦国時代が好きな、左利き。
YUMEKA (Dr.) ― 専門学生、20歳。X JAPANのYOSHIKIを尊敬している。絵を描くことも好き!

Photo L to R : YUMEKA, そよか, ayaho
(Photo by Hiroto Gozaoka)

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


——Lalaのみなさんが音楽に興味を持ったきっかけをまず教えてください。

そよか : 幼い頃から、曲を聴くことは好きでした。ピアノも習いました。エレキギターとの出会いは、中学1年生のとき、知り合いのお姉さんのバンド発表会で。その年の誕生日のプレゼントにエレキギターを買ってもらい、習い始めました。

YUMEKA : もともと父親が昔バンドをしていてベースをしていたので、「一緒に演奏出来たら楽しいな〜」くらいの気持ちで家で楽器を教えてもらっていて、小学校4年生の頃にヤマハのドラムの体験レッスンに父親と一緒に行ってからドラム習いたいって言うようになって、習わせてもらったのがきっかけです。実は5歳からエレクトーンを習っていたんですけど、「ほんまに音楽やっていきたい!」って思うようになったのはドラム始めてからでした。

ayaho : 元々物心ついた時からピアノをやっていたので音楽は好きだったのですが、母親がバンド好きで見せてくれたMVがNICO Touches the Wallsの「妄想隊員A」のMVでそれを見て「かっこいい!!」と思ってギターを始めました。

 
——Lalaはどういう経緯で結成されたんでしょうか?

ayaho : 最初は、いまのメンバーとは違っていて、わたしとそよかちゃん、その他にドラマーとベーシスト、正規メンバー4人いました。

そよか : それで他のメンバー脱退後すぐに「十代白書」申し込み締め切り日を控えていたので、藁にもすがる思いで、ゆめちゃんにサポートをお願いしました。ゆめちゃんとは以前にもバンドを組んでいて、人柄も腕前も知っていたので。

YUMEKA : はじめはサポートだったんですけど、「十代白書」の予選で勝ち残った後に、正規メンバーへの申し出をしました。

ayaho : そのときから、Lalaは3人のガールズバンドになりました。ベースは、正規メンバーはいなくて、ライブが決まるたびにサポートをお願いしている状況です。


Lala インタビュー |「京都で青春あがいてる」十代白書2020準グランプリ、プレイリストにもピックアップ相次ぐ新星ガールズバンド
ayaho

Lala インタビュー |「京都で青春あがいてる」十代白書2020準グランプリ、プレイリストにもピックアップ相次ぐ新星ガールズバンド
そよか

Lala インタビュー |「京都で青春あがいてる」十代白書2020準グランプリ、プレイリストにもピックアップ相次ぐ新星ガールズバンド
YUMEKA

(LIVE Photo: たこすずふぉとぐらふぃっく。 | Twitter/Instagram : @tacos_no_Photos )

 
——現在の活動シーンは主にどちらになりますか?

ayaho : Lalaのライブは京都がメインですが、ときどき大阪のライブハウスにも出させてもらっています。

そよか : ライブハウス以外では、YouTubeなども。1度目の緊急事態宣言が出たとき、外での活動ができなかったので、その間に「テレワーク」でバンド演奏した10本の動画をYouTubeにあげています

YUMEKA : コロナが収束したら、路上などもしてみたいです。

そよか : 「烏丸御池でまちあわせ」という京都ならではのオリジナル曲があるので、それをぜひ京都の河川敷や路上で演奏できるような日常が戻ってきてほしいです。

「烏丸御池でまちあわせ」各配信ストア : https://linkco.re/hHeb9ua7

 
——Lalaの最新作をご紹介いただけますか?

YUMEKA : 1月3日に「ミノラズ」というバラード曲を公開しました。ギターのそよかちゃんが作詞してくれたんですけど、関西弁ですごくかわいいし、出てくるワードとかストーリーとか歌詞にもぜひ注目して聴いて欲しい1曲です。MVも公開したので、ぜひたくさんのひとに観ていただけたらなあと思います。

ayaho : 曲自体は、ガッツリバラードですが、歌詞が関西弁だったり、固有名詞が出てきたり、曲調に少しあたたかみがあったりと、聴きごたえのある曲です!

そよか : 実は、話の流れで「お好み焼きの歌をつくれば?」と、ある方から冗談で言われたことがきっかけで。ずっと引っかかっていて、そこからじわじわと膨らませた詞なんです。一回目の緊急事態宣言のときにリモートで他のメンバーに提案して、あやほちゃんが曲をつけてくれました。作詞にあたっては、登場人物やシーンを具体的に設定しました。年齢とか、性格とか、登場人物の出会いのなれそめやその後のストーリーなど。バンドメンバー間での共有はもちろんですが、MVで演じてくださった役者さんたちに詞の背景を伝える際に役立ちました。曲のラスサビの部分などは、ゆめちゃんに何度もトライしてもらって完成しました。また、ちょっと長めのギターソロの間に、聴いてくださる方がそれぞれのイメージを膨らませていただけたらうれしいです。


Lala インタビュー |Lala インタビュー |「京都で青春あがいてる」十代白書2020準グランプリ、プレイリストにもピックアップ相次ぐ新星ガールズバンド

「ミノラズ」各配信ストア : https://linkco.re/G7MtVzMQ

 
——他にこれまででおすすめ、あるいは思い入れのある作品をあげるなら?

全員 : 「雨のち、」です。

ayaho : わたしはいつもアコースティックギターを使いますが、この曲はエレキギターを使っていて、メロディーも歌詞も爽やかでいまの私たちを歌えている曲です!

YUMEKA : エレキギターを使ったロックな曲になっているので、すごい自分の中でも好きな1曲です。ぜひ聴いて欲しいです。

そよか : 「雨のち、」はLalaがコンテストで落ちたときの思いをもとにつくった曲ですが、バンドマンとかコンテストとか関係なく、多くの方に共感してもらえるのではないかと思っています。とくに、コロナで閉塞感があるいまの時代、その先に少しでも明るい兆しを見出したくて「もがいている」姿にも共通すると思います。

「雨のち、」各配信ストア : https://linkco.re/hHeb9ua7

 
——Lalaでは楽曲の制作はどのようにされていますか?

YUMEKA : Lalaの曲は、ayahoちゃんとそよかちゃんが創ってくれています。送ってくれた音源にあわせて各自いったん考えてきてから、スタジオで合わせながら練っていくみたいな感じです。

ayaho : ソロ活動の曲は、歌詞を先に書いて、コードとメロディーは同時に書いていますが、Lalaの場合は、そよかちゃんと作詞と作曲を分担したりもします。

そよか : 作詞は、ずいぶん前に書き留めたものを時間をかけて仕上げていきます。共感してもらえる言葉を探しながらも、印象に残る表現やキーワードも織り交ぜたいと思いながら創っています。作曲は、パソコンを使ったり、ギターを弾いたり、ときにはベースも使ったりしながら考えます。とくにギターソロは、満足いくものができるまでは苦しく、時間がかかります。

 
——まだLalaのことを知らない人にその特徴を伝えるとしたら、どんなところになりますか?

ayaho : 「今」を歌ったり「あの時」を歌ったり、ラブソングを歌ったり面白めな曲を歌ったりと、本当に音楽の幅が広く、1回のライブでおなかいっぱいになるバンドです!

YUMEKA : アコギを使った曲からエレキギターのロックな曲、恋愛系やおもしろい系など幅広いジャンルの音楽を楽しめるバンドだと思います!メンバー全員年齢やキャラが違うところも、このバンドの特徴だと思います。

そよか : 確かに。メンバーのそれぞれ異なるバックグラウンドをもっと活かせると、強みになると思います。

 
——Lalaのみなさんはそれぞれどういったアーティストに影響を受けましたか?

ayaho : 大原櫻子さんとNICO Touches the Wallsさんが大好きでこの2アーティストをきっかけに音楽活動を始めました。

そよか : まず、関ジャニ∞です。はじめて好きになったアイドルなんですけど、関ジャニ∞は曲の振り幅がすごく広いんです。おもしろい歌もあれば、バンドサウンドでかっこよくきめるものも、アイドルらしくキラキラした曲もあって。ひとつのジャンルにとらわれない音楽スタイルをもてたのは、関ジャニ∞のおかげだと思います。

次に、ギタープレイの面で影響を受けたのは、Deep Purpleです。はじめて「Lazy」という曲を聴いたとき、存在感がある表情豊かなリッチーのギターサウンドに憧れ、こんな音を出したいと思うようになりました。Deep Purpleをきっかけに、いろいろなハードロック音楽を聴くようになりました。

最後に、いまいちばん聴いているアーティストは、GLIM SPANKYです。歌詞、歌声、ギターの音、曲調、全てにとても惹かれます。

YUMEKA : 1番初めに影響を受けたのはSCANDALです。SCANDALはドラムを初めて最初に出会ったバンドで、かわいい女の子達が髪の毛振り乱して演奏していて、かっこいい!って思ってこんなガールズバンド組んでみたいなって思っていました。結構ドラムのプレイスタイルとかパフォーマンスとか真似してみたり、髪の毛振り乱して激しく叩くようになったのもドラムのRINAちゃんがきっかけです。

その次が東京事変です。これはほんまにドラム習い始めて1年半くらいの時ヤマハの発表会があって、そこで東京事変の「群青日和」という曲を演奏したんですけど、その時初めて東京事変というバンドを知ってすごくハマってドラムの刄田綴色さんのようなドラマーになりたいって卒アルに載る作文に書くくらい憧れていました。そこから中学生の頃も東京事変の曲を演奏する機会が何回かあってオープンハンドで叩いてみたり東京事変や刄田綴色さんにすごく影響されました。

最後に影響されたアーティストはX JAPANです。親の影響もあるんですけど、中学3年生の頃に発表会で「紅」を演奏してからX JAPANにハマって、その時初めてツインペダルを必死に練習しました。そこからよくツインペダルを使う曲を演奏するようになりました。Lalaの音楽とは全然違うんですけどこういうメタルやハードロックに興味を持ったのもX JAPANの影響だと思います。

 
——楽曲でいうと、どういう曲に影響されましたか?

ayaho :

大原櫻子 – ちっぽけな愛のうた

 
NICO Touches the Walls – 天地ガエシ

 
NICO Touches the Walls- 妄想隊員A

 
 
そよか :

Deep Purple – Burn

この曲を演奏することで、わたしのギタープレイは格段に進化したと思います。

 
GLIM SPANKY – リアル鬼ごっこ

とにかく歌詞に衝撃を受けました。

 
Jeff Beck – 哀しみの恋人達

この曲を通して、泣きのギターというものを知りました。

 
 
YUMEKA :

X JAPAN – 紅

15歳の頃にこの曲を発表会で演奏しました。それまでX JAPANは親が好きやったので曲は聴いていたんですけど正直あまり興味はなくて、でも初めて「紅」を自分で演奏してからすごいハマって暇があればX JAPANのこと調べる程大好きになって、この辺りからメタルやハードロックが大好きになりました。

 
東京事変 – 群青日和

この曲はほんまにドラム習い始めて1年半とかの頃に発表会で演奏して、まだその頃の自分からしたらすっごい難しい曲やったにも関わらずめちゃくちゃ練習したのでほんまにこの曲ですごく成長したと思います。

 
東京事変 – 21世紀宇宙の子

この曲はヤマハの大きな発表会が毎年1回あって、毎年目標にしていたベストドラマー賞を初めて受賞できた曲で、刄田綴色さんをリスペクトして1曲全てオープンハンドで叩いたりすごく影響されていました。

 
——みなさんは、音楽活動にあたって何か特に意識していることはありますか?

YUMEKA : 出来ないことは無いと思うようにしています。どんなに難しい曲でも出来ないと思って練習しなかったら絶対に出来ないし、とりあえずなんでも挑戦してみることが大事だと考えています。

そよか : 私は、ギタープレイや作詞作曲のスキルを磨く上で、広い視野で物事を見ることを心がけています。なかなか難しいですが(笑)。

ayaho : 人の音楽にとらわれすぎず自分らしい言葉と音で音楽を作ることを心がけています。

 
——音楽活動をする上で、リスペクトしているアーティストはいますか?

ayaho : 大原櫻子、NICO Touches the Wallsですね。

そよか : 私は、関ジャニ∞さんです。周りの人を音楽で楽しませるという、彼らのエンターテイナーとしての姿勢はとても憧れます。同じギタリストとしては、同世代の宇都達人くんを尊敬しています。パフォーマンスはもちろん、ギターの音一つ一つが生きていて、説得力があるんです。

YUMEKA : YOSHIKIさんです。YOSHIKIさんはドラマーとしてもとても憧れなんですけど、どんな辛い事があっても止まらずに突き進む姿や、世界のために何かしようと頑張っているのがすごくかっこいいし、自分もYOSHIKIさんのような素敵なアーティストになりたいと思います。こんなにビッグな人が誰かの役に立とうと日々頑張っているのは本当にかっこいいなと思ってとても尊敬しています。

 
——現在の音楽を取り巻く状況などに関し、何か思うことはありますか?

ayaho : 新しい音楽が簡単に見つけられたり手に入る便利な世の中になって嬉しい反面、価値がさがっちゃってないかなと思ったり感じたりしています。

そよか : 新しい音楽やアーティストを見つける手段として、SNSが大きな役割を果たしていると思います。でも、SNSでの反応に一喜一憂することなく、自分の好きな音楽を創っていきたいです。

YUMEKA : 今コロナウイルスでライブハウスが無くなったり、有観客ライブもあまり出来なくなっているのでこれから先どうなっていくのかなと不安に感じています。

 
——今後の活動について考えていること、やりたいことは?

ayaho : コロナが落ち着いたら色んなライブに出たいです、サーキットとか!

YUMEKA : 今はコロナでライブもあまり出来ない状況なので曲をどんどん増やして沢山の方に届けられるように頑張っていきたいです。コロナが収まったらまた沢山ライブしたいし京都や大阪以外でも東京とかいろんなところでライブしてみたいし、路上ライブなども沢山したいです。

そよか : キーボードを使った曲とかも、創ってみたいですね。

 
——最後にメッセージを。

ayaho : MV見て欲しいです!!!

そよか : 「雨のち、」、「烏丸御池でまちあわせ」、「ミノラズ 」をTuneCore Japanさんから各種ダウンロード・ストリーミングサイトで配信していただいております。「ミノラズ 」は、LalaのYouTubeでMVも公開中です!はじめてのMVになっています。ぜひご覧ください。

YUMEKA : このご時世でライブもあまりできないけれどLalaは今出来ることを頑張っています。サブスクやMVも公開したので、ぜひたくさん観てください!少しでも興味を持って頂けたらとっても嬉しいです!!

 

Lala
Official
Twitter
Instagram
YouTube
TuneCore Japan

この記事の執筆者

THE MAGAZINE

国内のインディペンデントアーティストをメインに新たな音楽ムーブメントを紹介するウェブメディア