三浦風雅 インタビュー その歌声は折り紙付き、紆余曲折を経ながらリスナー/ファンとの絆を熱く育み続けるシンガーソングライター

インタビュー
2021.4.3
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三浦風雅

三浦風雅

1996年生まれ、シンガーソングライター。2015年、学生時代に歌ったRake 『100万回の「I love you」』がネットで話題となり(現在YouTubeでは130万回再生を超える)、その歌声に注目が集まる。路上ライブも積極的に行い、毎回多くの観客を集め、その後、大規模オーディション企画でグランプリを獲得するも、インディペンデントな活動でオリジナル作品をリリース。

2020年1月からはYouTubeも積極的に活用し、弾き語りカバーやラジオをはじめ様々な動画をアップ。昨年12月にリリースしたシングル『Lovin’U / Travelers』から「Lovin’U」がTOKYO MX『モーニングCROSS』のエンディングソングに抜擢。先日3月24日には新アルバム『STAY TOGETHER』をリリース、それにともなう単独ライブ『-Stay Together-』も大盛況のうちに幕を閉じる。

路上ライブ/ストリートの頃からリスナーに寄り添いながら着実にファンベースを築いてきた実力派シンガーソングライターの今後に改めて注目が集まっている。


——まず、三浦さんが音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

まだ幼い頃、たまたま家のPCから流れていたコブクロの「轍-わだち-」を耳にした時、すごく感動したんです。音楽でこんなにも人の心を動かせるんだって、音楽の持つそんな不思議な力に興味を持ちました。

 
——改めて音楽活動を始めることになった経緯をお伺いしてもいいでしょうか。

ちゃんとした音楽活動をはじめる前は、放課後にカラオケによく行くっていうただの高校生だったんです。大学にも進学が決まっていましたし。それで、卒業の時に思い出作りとしてRakeさんの「100万回の「I love you」」を友達と歌ったんですけど、その様子を撮った動画がTwitterですごい勢いでバズったんですね。自分の歌声に興味を持っていただける人がこんなにいるんだと思って、ひょっとしたらこれは人生で最後のチャンスなのかもしれないと、本格的に音楽活動を始めようと決意しました。

 
——現在、活動の拠点はどちらになりますか?

現在は、基本的に東京を拠点に活動していますが、ツアーを組む時はもちろん地方も含めたものになります。

 
——最新作の紹介をお願いします。

先日3月24日にアルバム『STAY TOGETHER』をリリースしました。このタイトル『STAY TOGETHER』は、“1つに、同じ場所で”というイメージを表したものになっていて、音楽活動の休止から活動再開した2019年にリリースした作品『Make a Story』からつながるストーリーを描いています。

僕に出会ってくれたファンのみなさんとは、嬉しい、悲しい、幸せ、といった音楽を通して僕が感じたそれらそれぞれの思いを共有してきたつもりです。こうやって思いを分かち合うことはこれからも続けていきたいですし、今色々と大変な状況になってはいますが、会えない期間があったとしても、そしてまだお会いできていない方々にも、この作品を通してつながり続けることができたらなと思っています。そういう気持ちを込めたアルバムになっています。


三浦風雅「STAY TOGETHER」

『STAY TOGETHER』各配信ストア : https://linkco.re/Atz2mXz2


三浦風雅「Make a Story」

『Make a Story』各配信ストア : https://linkco.re/n2gQdXVP

 
——では、これまでのリリースで思い入れのある楽曲をあげるならそれらの楽曲になりますか?

そうですね、やはり一番は「Make a Story」と「STAY TOGETHER」ですかね。この2曲はファンのみんなに向けた楽曲になっていて、聴くたびに“あの時はそうだったよな”と思い返せるような色褪せない楽曲になっていると思います。どんな時も一人じゃないと教えてくれたのもファンのみんなでしたし、なにより今音楽ができているのもファンのみんなのおかげです。だからこそ、これからもファンのみんなと共に歩いていく、そんな楽曲を作っていきたいですね。

 
——三浦さんとえば、FUGARと呼ばれるファンの方々も魅了されるその歌声がアーティストとしての大きな特徴のひとつかと思われますが、ご自身では他にどんな特徴を持ったアーティストだと思われますか?

“見た目によらず、けっこう熱い、泥臭いアーティスト”ですかね(笑)。ですので、一度でいいのでぜひライブに遊び来ていただけると、三浦風雅ってこんなやつなんだなっていう僕の人間性を感じていただけるかと思います。

 
——そういった特徴を持つ三浦さんは、どんなアーティストや楽曲に影響を受けましたか?

Rake – 100万回の「I love you」

はじめにも触れましたが、この曲は僕の音楽を始めるきっかけを作ってくれた曲ですね。この曲でバズらなければ、多分普通に会社員をしていたと思います。

 
 
コブクロ – DOOR

この曲は、以前に音楽活動を休止せざるをえなくなった時に、とても支えとなった曲です。あの時はもう、それはそれは…… 何もかもが嫌になってしまって引きこもりになっていました(笑)。とにかく人間不信にもなっていましたし、闇の中に引きずり込まれたような感覚で。そんな時に「轍」を聴いていたんですけど、ベストアルバムだったかな、その中に「DOOR」も入っていて。それで聴いた瞬間にイントロから自然と涙が溢れてきて。「DOOR」は歌詞も含めて、当時弱ってた僕に立ち直るパワーをくれたとても大切かつ影響を受けた楽曲です。

 
——今伺ったように、三浦さんはまだ若いながら様々なことをご経験されてきたかと思いますが、現在音楽活動をする上で何か特に意識していることはありますか?

何度も繰り返しとはなりますが、何よりもファンと共に歩いていく、ということが僕の音楽活動の大前提にあります。一人ではできないことも、ファンのみんなとなら何でもできる気がするんです。僕が想いを伝えたら、それ以上に熱い想いを返してくれますし。そんな時、本当に嬉しくてやっぱりもっともっと頑張れるなって思います。ですので、僕に関わってくれた全ての人に、どんな形でも僕なりにとにかく恩返ししたいですね。

 
——そのように、非常にファンの方を大切にされるファンファーストのスタンスの三浦さんですが、今の音楽を取り巻く現状については何か感じることはありますか?

感じることは山ほどありますが、何も言えないですね。自分が売れないことには説得力も何もないですから。ただ一つ言うのであれば、もっと可能性を感じてほしいということ。これは僕自身も常に自分に問いかけています。ある意味で世間知らずでいたいですね(笑)。

——今後の活動予定や展望を教えてください。

今後はもっとメディアに出ていきたいです。そのためにも、僕がもっと魅力ある人間にならなければと思いますので、改めて頑張っていきたいです。また、27歳で東京ドームに立つっていう自分なりの大きな目標があるのですが、そのためにも、まずは登竜門的な存在でもある日本武道館を目指したいですし、そこにつながるZeepツアーやホールツアーを今後の1、2年のうちに成し遂げたいです。

最後になりますが、4月7日に新曲「サクラノキノシタデ」を配信リリースします。この曲は、AAAの「恋音と雨空」の作詞・作曲を手がけられた岡村洋佑さんから楽曲提供していただきました。春らしい素敵な楽曲に仕上がっているので、リリースされたらぜひ聴いていただければと思います、よろしくお願いします!

 

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