坂田穂乃花インタビュー 「共感してもらえるような曲を作り続けたい」TikTokを中心に支持ひろがる“恋をアム”シンガーソングライター
坂田穂乃花
「あなたの恋愛、曲にします」がキャッチコピーの “恋をアム” シンガーソングライター。
TikTokの『バズるかも?!』にもピックアップされ、TikTok内では自身のアーティスト名のハッシュタグがついた動画の総再生回数が1,000万回を超える。
7月14日にはフルアルバム『ハニートラップ フラペチーノ』を配信リリース。また、同作から6月30日に「サヨナラ(feat.enu)」、7月7日に「蜜」の2曲が先行配信となっている。
——坂田さんが最初に音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。
父がバンドを組んでいまして、子供のころからライブを見に行っていたので、それがきっかけです。
——ご自身でも音楽をやろうと思った経緯というのは?
父が組んでいたバンドのドラマーの方によく簡単なビートを教えてもらっていて、楽しいしかっこいいと思ったのがきっかけでした。父はギターボーカルでもちろんかっこよかったのですが、その頃の私は壊滅的に歌が下手で…(笑)。ベースやギターは指が痛そうなんていう安易な考えでドラムを始めました。でも残念過ぎるほどにリズム音痴でドラマーは向いてなかったみたいです(笑)。
ドラマーとして組んでいたバンドの解散を機にシンガーソングライターに転身しました。
——現在の活動の拠点はどちらですか?
都内で活動しています。地元は名古屋で、上京してからも月に1、2回のペースでライブしに帰っていたくらい地元が大好きです!(笑)。でも、このご時世なのでなかなか帰れていなくて寂しいですね……
——最新作を教えてください。
先日6月30日に、7月14日にリリースするアルバム『ハニートラップ フラペチーノ』からの先行曲「サヨナラ(feat.enu)」をリリースしました!自身初のデュエットソングとなっていまして、聴きどころとしては、やっぱりデュエットならではのenu君との掛け合いがおすすめです!
「サヨナラ(feat.enu)」各配信ストア : https://linkco.re/q3NVTCze
「サヨナラ(feat.enu)」 Music Video : https://youtu.be/0WkVtSW5yjQ
——坂田さんはSNS、中でもTikTokで高い人気を得ていますが、これまでリリースされた作品でご自身でオススメの曲をあげるならどの曲になりますか?
ミニアルバム『アイアムラヴ』の収録曲「いらない」は “トーク写真君の記憶消去” という出だしの歌詞がTikTokでバズったことで沢山聴いていただけていてうれしいのですが、実は同アルバムの「シャッター」もかなりおすすめです!
今ってスマホで簡単に写真が撮れる時代じゃないですか。個人的な感覚ではあるんですが、恋人ってついつい写真撮っちゃいませんか?逆に恋人が自分の写真撮ってたらうれしくなったりして(笑)。「シャッター」は、よく恋人に写真を撮られていた女の子が恋人とお別れをしたあとの感情を描いた曲です。ラスサビの歌詞がこんな感じなんですけど……
“誰より綺麗に切り取って そのフレームの中に閉じ込めて
レンズ越しに交わしてた 2人だけのアイコンタクトを
シャッターを切るたび思い出して ピントが合わなくなればいい
私以外は綺麗に撮れないで”
きっと彼はこの先も付き合う人の写真を撮るだろう。その時、私が頭をよぎって寂しくなって涙で視界がぼやけてしまえばいい。それでピントがずれて私以外の人を綺麗に取れなければいい、そんな感情を表しました。
この歌詞以外にも、所々で胸がギュッとなるような歌詞がでてくるのでぜひ聴いてみてください。
というか、自信をもって良いといえる曲しか出していないので全部聴いてください!(笑)
「いらない」、「シャッター」他6曲収録のミニアルバム『アイアムラヴ』各配信ストア : https://linkco.re/6zAFryP6
@sakatahonoka18 本家なのにTikTokに載せたことないって事実にびっくりしてしまったので載せました。##トーク写真君の記憶消去##いらない##坂田穂乃花##オリジナル##弾き語り##おすすめのせて
——坂田さんは、ご自身のどんなところがアーティストとしての特徴だと思われますか?
良くも悪くも “The 女” って感じです(笑)。いろんな曲調、雰囲気の曲を作っていますが、どの曲も共通して少なくともひとつは “女の子ならでは” な歌詞を取り入れるようにしています。
——坂田さんはどんなアーティストに影響を受けましたか?3組あげるなら。
椎名林檎さん(東京事変さん)
ソロもバンドも全部のCD揃えているくらい大好きです!言葉の刺し方、歌詞によって使い分けられている歌い方、唯一無二な歌声を参考にさせていただいています。
aikoさん
なんといっても、ここぞという箇所でのフックをかけ方ですね。キャッチーなメロディーの中で出てくる“半音下げ”がおいしくてたまらんです。私も自身の曲で、アレンジではなく歌で魅せたい箇所でブルーを取り入れたりしてます。
クリープハイプさん
ドストレートすぎるリリックが最高に好きです。とくに女性目線の曲で、基本的にドストレートなのにたまに遠回しな言い方をするところは、もうまさに女心!!って感じで直接的な言葉も間接的な言葉もどちらも印象的になるのがすごすぎて尊敬です。
——音楽活動において何か特に意識していることはありますか?
私があまりポジティブではないので、失恋したときとかに「元気出して!」とか「ほかにいい人いるよ」と背中を押されるのが苦手なんですよね。どちらかといえば、ただ頷きながら話を聞いてもらったり、共感してもらったりするほうが楽で。なので共感してもらえるような曲を作り続けたいです。
“振られた”という出来事ひとつでも、フォーカスを当てる箇所を変えることで何曲も生まれるんです。それに加えてリスナーさんひとりひとりの感性があるので、1曲で全員にハマろうなんて無理なんですよ(笑)。だからこそ、歌詞全体のニュアンスは似ていても、深く掘り下げる部分を変えてたくさんの曲を作っています。
——では最後に今後の予定や展望を教えてください。
この夏はとにかくリリースざんまいです!7月14日リリースのニューアルバム『ハニートラップ フラペチーノ』に続き、TikTokでバズったあの曲たちや、純猥談さんとのコラボ曲、とたくさんリリースを控えているので楽しみに待っていてください!