MAAKIII (ex-HIGH and MIGHTY COLOR) インタビュー | 「兎に角」のスタンスで、超感覚的に突き進むソロ活動

インタビュー
2015.3.25
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HIGH and MIGHTY COLOR脱退後、2014年よりソロで活動しているシンガー、MAAKIII。今回デビューアルバム『兎に角、ジェネシス!!!!!』をリリースする彼女に、音楽との出会いやアルバムに込めた思いについて語ってもらいました。


——今作は、これまでの作品のイメージとまたガラッと変わった印象を受けるのですが、ご自身ではどうでしょう?

そうですね、今まで出してきた曲の一曲一曲のカラーが全然違うものなので、やっぱり作っているときもあまりコンセプトを決めずにという形で。アルバム自体もそうですけど、私自身の「MAAKIII」としてのコンセプトもなく活動を開始したんです。私がよく言っているのですが、“超感覚的”に。その時その時の瞬間だったり、人との出会いだったり、そこから生まれる衝動を大事にしています。まぁ、悪く言えばノープランなんですけど(笑)。

——でもそこから実際に実行に移すのは大変なことですよね。

そうですね。でも一度見えたものは信じてやっているので、一個一個、一曲一曲に見えるモノっていうのは大事に、それを突き詰めて作品としては残せていけたと思っています。

——HIGH and MIGHTY COLORの時と比べて、ソロではバンドで出来なかったことをやろうという思いはありましたか?

出来なかったことをやろうと意識したというより、思いたった衝動を表現しています。バンドの時はバンドのコンセプトがあったのですが、私自身では人と出会ってから曲が生まれるんです。なにか作ろうと意気込んでいたわけではなく、「かしたい!」という想い「衝動」から動いちゃうことが多いですね。

――今まではご自身で歌詞は書かれていたのですか?

ハイカラの時は歌詞は書いていたのですが、メロディーはバンドメンバーだったり共同で決めることが多かったです。
私がメロディーに関わることはあまりなかったです。

——ではソロ活動となって、すべてご自身で曲を決めていく、プロデュースするようになったのでしょうか。

私の場合メロディーと歌詞が同時に出てくることが多いんですけど、それをくっつけて曲ができたり。

——思いつく度にメモしたり?

記録するというか、どうなんでしょう。私の場合、オケがあったらそこに浮かんでくるメロディーがあって、それを「ラララ~♪」って口ずさもうと思ったら、そこにポイントポイントで歌詞が浮かんできて。そこからふくらませていったりもします。「このメロディーには絶対この歌詞しかない!」っていう時もありますね(笑)。

——パンチラインですね(笑)。

その時は我を忘れている感じで、本当にこの曲のための“言葉”というか。自分がどういう人かなどは置いといて、実際常に考えている事ではないのに、それにパッと触発されて出てくる歌詞もありますよね。

——まさに「超感覚的」ですね。何か楽器は弾いたりするのですか?

楽器は全然弾けないんです。弾きたいんですけど。

——ちなみに弾きたい楽器のなかで一番興味のある楽器はあります?

楽器弾ける方はみんなすごいなぁと思うんです。アコギ弾きながら歌を歌っているのとかすごいやりたいですね。できる人が羨ましくて「うわぁ」ってなります(笑)。なんかこう、自分の中で引っ張られるイメージをそのまま音にできちゃうのはすごくいいなぁと思いますね。


——アルバムについてお聞きしたいのですが、今回のソロデビューアルバム『兎に角、ジェネシス!!!!!』を作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょう。

曲が色々たまってきたというのと、感覚的に、メッセ―ジが乗った曲として成り立つものがストックされてきたことかな。アルバムを出すとなると、アルバム自体の容量とか曲順とか考えると思うんですけど、いい感じに集まってきてて、これならこのアルバム『兎に角、ジェネシス!!!!! 』と言い切れるな、と。なので、曲がまとまったということが一番のきっかけでした。

——制作に入る前からアルバムをイメージしてましたか?
一曲一曲増える毎にアルバムのイメージが固まってきた感じだったのですが、実ははじめからアルバムのタイトルは決まってました。アルバムを出すなら『兎に角、ジェネシス!!!!!』っていうタイトルにしたい!と思ってて。

——最近では手軽に配信することができる様にもなっていて、シングルベースでリリースを考える方が増えてきていると感じる一方、きちんとアルバムとしての作品を残したいアーティストの方々もいると思うのですが、MAAKIIIさんはどうでしょうか。

私はやっぱり世代としてもCD世代だし、好きなアーティストのアルバムがでたらアルバムで聴きたいと思います。

——好きなアーティストがCD出したら、CD買いますか?

好きなアーティストのCDは買うと思います。DLの手軽さは便利なんですが、やっぱり物として手元に欲しいというのはあります。CDがなくなるのはさびしい感じがして。なのでシングルはデジタルで配信して、アルバムは両方でって形が良いかもしれないですね。

——ちなみに学生の頃はどういった音楽の聴き方をしてましたか?

お金に余裕がない時はレンタルして、欲しいのは買ってって感じでした。

——その中で一番初めに買われたCDは?

CDじゃなくてカセットテープでしたね。一番最初に買ったカセットは……思い出せない(笑)。私はカセット好きで、お父さんのカセットプレイヤーを腰に付けて聴いていたような子供だったんですよ。なので、子守唄とかもクリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」だったり(笑)。「You は Shock」って(笑)。

あ、思い出した「きんぎょ注意報!」だ。これが大好きで、ずっと聴いてました!


——そのカセットは何歳くらいの時に買ったのでしょうか。

3-4歳くらいでしたかね。なんかアニソンって記憶に残りますよね。

——ちなみに一番初めにダウンロードした曲は何でしたか?

それこそ、クリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」でした。懐かしくてiPhoneに入れたくて。着うたも取りました(笑)。


——それだけお好きなんですね。少しアルバムの話から逸れてしまいましたが、今回のアルバムタイトルに使用されている言葉「兎に角」に込められた思いをお聞きしたいです。

これは単純に「兎に角」っていう意気込みなんです。そういう気合が入っていて、「兎に角やる!」というところで、超感覚的なものなんですけど(笑)。私はうさぎ年で、うさぎに角(つの)って書いて「兎に角」と知ったときはガーン!って感じだったんですよ。「これだ!」みたいな(笑)。

——何か縁があるぞと(笑)。「ジェネシス」の意味としては?

創世記という意味なんですけど、私自身のこれからだ!っていうイメージにぴったりでした。ちなみに、CDジャケットのタイトルも中面の歌詞も、私が手書きしてるんです。


——MAAKIIIさんにとって、こだわりのようなものはありますか?

ひとつとは決めていなくて、これからも予測不可能だってことは断言できます。なんですけど、一個一個これから出していくものには全力で、妥協なく、私の思い描いたイメージを、また、どう見て、どう聴いて、感じられるかってところは、常に突き詰めていきたいところだと思います。兎に角、楽しんで残していきたいです。

——アルバムのクオリティを高めるにおいて、どういったことを意識されていますか?

本当に悩んだり、「うわ、どうしよう」って思うこともあるんですけど、あきらめずにやりきることが大事だなって、作ってきていま改めて思います。親身に支えてくれるスタッフさんにも私はすごく恵まれていると思いますし、私自身がまずは信じて、突き進むことが大事なんじゃないかなと思いますね。何度も打合せして、いろんな反省もして、成長していけたらと思いますね。

——ではもしアーティストにならなかったとき、何をされていたと思いますか?(笑)。

音楽をやっていなかったとしても、なにかしらもの作りをしていたと思いますね。なにかしらを表現したり。沖縄にいた時も琉球舞踊をやっていたので、そういう踊りの世界も好きですし、なにかこう没頭できることが好きなんですよね。

もし歌がなかったら、他の何かに没頭していたかもしれません。いろんなところへ旅をすることに没頭していたかもしれませんし(笑)。風来坊になっていたかもしれませんね(笑)。

——風来坊(笑)。いけるとしたらどこへ?

イスタンブール!中近東独特の、ヨーロッパとアジアの文化がミックスしているような世界が好きです。なので、どこかの延長で旅に出られたらいいなと思いますよね。

——最後に、これからの活動に関して一言お願いします!

これからはショーケース型のライブを行う予定です。大冒険になるとは思うのですが、今回のアルバム『兎に角、ジェネシス!!!!!』を伝えるアクションとして大事な催しなので、ぜひお越しいただければと思います。兎に角、必聴!はずれナシ!


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この記事の執筆者
TuneCore Japan Official Ambassador
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