珠麟 インタビュー | 人の感性に夢を魅せるマルチアーティスト

インタビュー
2015.6.23
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珠麟
珠麟

非日常的な夢の世界を美しく演出するパフォーマンスが特徴的なマルチアーティスト、珠麟。6/13に初のワンマンライブを終え、ミニアルバム『紅い真相。』を発売する彼女は、ボーカル・音楽制作の他、MIXやクリエイティブデザインなど多角的な活動をしています。今回は『月夜のラビリンス』をリリースした珠麟さんに音楽活動や活動に込めた思いについて語っていただきました。

「音数少なく、それでも温かみのある音」が好き

——今回はインタビューご対応いただきありがとうございます。

初めまして、珠麟です。主に楽曲制作や、楽器演奏、都内を中心としたライブ活動などを行っております。どうぞよろしくお願いいたします。

——よろしくお願いします。さっそくですが、珠麟さんが音楽活動を始められたきっかけはなんだったのでしょうか?

元々音楽が大好きだったからです。勿論それが一番の理由なのですが、音を通じて色んな想像をして貰えたらなと思い、はじめました。人が持っている感性を揺さぶる事ができたら、と言う好奇心も大きかったです。

——そういった視点で、今後音楽以外にもやってみたいことはありますか?

今は音楽以外は、何も考えておりません。音楽をもっと追求していきたいと思っております。

——珠麟さんの楽曲はとくに感性や想像力を掻き立てられる雰囲気があるな、と感じます。楽曲はどんな時に生まれることが多いですか?また、作詞作曲をする際に意識していることなどはありますか?

シャワーを浴びている時が多い気がします。まあ時と場合によるのですが、寝ている時にハッとして歌詞を書き始めたり録音を始めたりもします。いつ浮かぶかわからないのでヒヤヒヤもんですね。

——よいアイディアは場所を選ばず突然降りてくることが多かったりしますよね。珠麟さんはこれまで影響を受けてきたアーティストはいらっしゃいますか?

特に思い浮かぶ方はいないのですが、音作りとしては小島麻由美さんの、“音数少なく、それでも温かみのある音”が好きだったりしますね。ほどよい空間作りはやはり大切だなと感じます。私が作るものは打ち込みのものが多く、温かみを再現するのはなかなか難しいのですが、打ち込みにしか無いメリットを活かした音作りが出来るように頑張りたいなと思っております。

——温かい音作り、空間づくりの再現のために何か実際にやってみていることなどはありますか?

録音に関しては当然、曲によってマイクや機材を変えるぐらいはしておりますが、作業ってもう全てが無意識だったりするので言葉にするのって中々難しいですね(笑)。あとは曲を作っている時に迷ったらひたすら寝かせるって事はよくしてます。1日置くと案外悩んでいた事がすんなりと決まったりしますね。

——珠麟さんはクリエイターを集めた活動チーム『猫戸会社 金魚鉢(金魚鉢レコード)』も運営されていますが。

クリエイターさんなどとコラボなどをする際に、○○ × 珠麟などと名前を出せない方々など、それを総合的に呼ぶ時のチーム名として作ったものなのですが、意外と色んな意味で役立っております。

——楽器演奏や、ミックスなどもご自身でされていると伺いました。その辺りはどうやって習得されたのですか?

いまだになんとなくでやっております(笑)。私の場合、理論も何もわからないまま作っているので、頼りになるのは耳だけです。ミックスなどは、始めた当初はエフェクトとかプラグインなどを一つ一つ当てはめていき、「このエフェクトはこんな音が出るんだ」と言う様な感じでやっていましたね。勿論分からないものは検索をかけたりなどもしました。初めて仕事としてミックスやマスタリングを手掛けたのは、1stSingleの「Masturbation.」でした。しばらく悩み続けて、混乱したら1日置いたりして、そこからまたはじめていきました。伝えたいものが大きければ大きいほど、それを立てる土台もししっかりとしていかなければいけないなと反省し、定期的にデモを作り、ミックスの練習などを繰り返したりして学びました。

——しっかりした土台を、自分の力でつくっていくでのすね。アートワークやグッズなどとても凝っていて素敵だなと思いました。どんなところにこだわって制作していますか?

まず、グッズは男女問わず身につけられるように、シンプルであること。これは結構大事にしたいと思っています。

——珠麟さんからはアートセンスや和風でセクシーなファッション性をとても感じます。

“全てを飲み込んでいく力、全てを全身で感じる事”。これはこれからも守っていきたいと思っている事ですね。何かを作る表現者である以上は、自分がその場の空気を感じて行かなければと思っております。それぞれの魅力も、その人が持っている経験値こそその力になると思っていますし、新しい事を吸収すると言う意味でも自分自身が飲み込んで受け入れてあげなければね、人々の心は飲み込めません。

 

居るべき場所で、人々を魅了する

——ところで、珠麟さんといえば“金魚”をモチーフとしてよく使われていますが、金魚に対する思い、「金魚鉢レコード」という名前に思いはありますか?

金魚って自由にゆらゆら泳いでるように見えて囚われの身であるように、どこか儚げでドラマチックだと思うんです。そんなところも魅力的で、遠い昔から人々を魅了してきたのも理解できます。野生に戻るには派手過ぎて適さないし、だからと言ってビードロの中で毎日同じ景色を見続けて居るのも幸せなのかなと考えてみたり、ただただそこに居るだけで美しく、何か説得力があったり。このあたりを考えていると、人々を魅了する為に生まれた魚なのではないかと思います。いまでは金魚のアートアクアリウムまで出来ましたし。珠麟はそんな表現がステージで出来たら良いなと思ってつけました。

金魚鉢レコードの名に関しては、「金魚=金魚鉢」というイメージもありますが、「居るべき場所で伸び伸びと好きな事勝手にやって居りますよ」という単純なメッセージだったりもします。

——まだ珠麟さんのライブを拝見したことがないのですが、お写真やYouTubeの動画などを見て、珠麟さんの仰っていた金魚のような神秘的な美しさや儚さ、ドラマチックさを感じました。空間づくりにとてもこだわりを持っていらっしゃるように思われるのですが、ライブ演出で工夫していることが何かございますか?

“静かに捩伏せる、優しく掻き乱す、音を目で魅せる” 言葉で表すとこんな感じでしょうか。想像をして欲しいんです。ライブに来てくれている間だけは夢を見ていて欲しいし見せて欲しいんです。私の曲の中にも、まさにそのままの歌詞があります。音楽は想像出来るものであって欲しいと願うばかりです。そうできたなら嬉しいです。

——「馬鹿と戯言。」をTuneCore Japanからリリースされていますが、この楽曲はどのくらいの期間で制作したのでしょうか?作るうえでのエピソードがありましたら、お聞かせください。

1週間ぐらいですかね。普段はDTMで曲を作るのですが、初めてギターでコードから作った曲です。私の曲はロックな音があまりないので、ライブなどで盛り上がれる激しい曲を作ろうって感じで作りました。珠麟が音楽を始めた頃、自分が学生の頃に街で流れていて気になり調べて出会った音楽や、好きなワードを検索して色んな音楽を探し、出会った音楽達の様に、珠麟の音楽と出会ってくれる人が増えたらいいな、色んな人に音源を聴いてもらいたいなと思い、路上ライブなどもしていました。

——路上ライブをしていらしたんですね。その当時は弾き語りで演奏していらっしゃったんですか?

アンプをバッグの様に背負って歌ってました。相当変な人だったと思いますよ、私(笑)。

——是非見てみたいです(笑)。そういった音楽活動の中で、TuneCore Japanを知ったきっかけはなんだったのでしょうか?

配信やCDなど、購入出来る音源を作ってみようと調べていたらTuneCore Japanというサイトにたどり着きました。これからも沢山のアーティストさん達が此処を通して可能性を増やしていくこと、楽しみにしております。

——ありがとうございます。では、最後に今後の活動について一言お願いします!

私の音楽達に出逢ってくれた皆様に恩返しが出来るよう、自分の感性と向き合っていきたいです。これからもどうぞ、末永くよろしくお願いします。

『月夜のラビリンス』
『月夜のラビリンス』

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TuneCore Japan

この記事の執筆者
TuneCore Japan Official Ambassador
TuneCore Japan 公認 学生アンバサダー

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