Kai Takahashi (LUCKY TAPES) インタビュー |「演奏の楽しさを味わえるバンドと、音の構築を楽しむソロを両立していけたら」

インタビュー
2015.12.4
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Kai Takahashi (LUCKY TAPES) | 色彩を音で表現する
Kai Takahashi (LUCKY TAPES)

12月16日にイベント「TUNECONNECT 2015」が開催されます。今回は、そのイベントへライブ出演するLUCKY TAPESのKai Takahashi(高橋海)さんにインタビュー。そのサウンドのルーツから、12月11日に配信が決まった注目のリリース、また、今回のイベントに対する意気込みなどを語っていただきました


——まず改めて自己紹介をお願いします。

普段はLUCKY TAPESというバンドで作詞作曲歌を担当している「高橋海」です。LUCKY TAPESではメンバー4人に加え、コーラスやホーン隊、パーカッションやストリングスなどのサポートメンバーをむかえてわりと中規模な編成で活動しています。個人ではCMやドラマ楽曲の制作をはじめ、法人企業・アーティストへの楽曲提供を行いながら、マイペースに自身のソロ作品をインターネット上で発表しています。

——Kaiさんのサウンドへ影響を受けたアーティストを教えてください。

様々なアーティストに影響を受けてきましたが、Toro Y Moiの存在は大きいですね。小さいころから親の影響で、海外のR&Bやヒップホップにふれてはいたものの、作曲を覚えたころはブラックミュージックから遠ざかっていました。しかし、彼の音楽に出会ったとき、打ち込みのなかに黒く心地いいメロやグルーヴが散りばめられていることに衝撃を受けたのを今でも覚えています。それから、小さい頃に聴いていた音楽と今聴いている音楽がつながって、今のようなスタイルが確立されてきましたね。

好きなアーティストはあげたらきりがないですが、国内だとceroや星野源さん、きのこ帝国やindigo la Endなどよく聴きます。海外だと、PhoenixやBreakbotからAl GreenやCarole Kingまでさまざまです。

——LUCKY TAPESでのバンド活動と、Kai Takahashi名義でのソロ活動、それぞれで表現の違いはりありますか?

大まかにいうと、生演奏か打ち込みかの違いだと思います。どんなに宅録の機材や技術が進化したとしても、やはり生身の人間が集まって音を鳴らしあう楽しみは忘れられないというか、音楽の根底的な魅力だと思うんです。それを実現できるのが、自分のなかではLUCKY TAPESというプロジェクトで。一方、コンピューターやソフトウェアを駆使して、ちまちまと一人で音を組み立てていく作業も面白く好きなので、生演奏では再現できない音の動かし方や配置を楽しむのがソロとしての活動ですね。


Kai Takahashi (LUCKY TAPES) | 色彩を音で表現する

——Kaiさんが活動している中で、普段から交流のあるアーティストはいらっしゃいますか?

立ち位置としてはボーカリストですが、あくまでコンポーザーなので、基本は部屋にこもって作業していることが多いんです。なので、交流は少ないほうですが、同世代のYogee New Wavesやnever young beachなどとは仲良くさせてもらっています。

——国外のアーティスト、THIAGOともつながりがあるんですか?彼の「Sincerely,T」にトラックを提供されていますが。

これは自分でもびっくりしたんですけど、Bandcampにフリーでサンプリングビート集を出していて、その中の1曲にラップをつけてくださったんです。ヒップホップアーティストやトラックメイカーさんからしたら普通の出来事なのかもしれませんが、自分の作った音にラップがのるのは、はじめてだったので嬉しかったですね。

——英詞に対するこだわりなどはありますか?LUCKY TAPESの新しいアルバムでは、日本語の歌詞も歌われていますが。

特にこだわりはありません。楽曲の制作時はオケが先に出来ることが多いのですが、そのオケに合うメロディ、さらにそのメロディに合うのが“日本語”か“英語”かの違いです。

——2013年に放映されていたポカリスエットのCM曲の制作を手がけられていましたが、それはどのような経緯だったのでしょう?

実は、当時はLUCKY TAPESも結成する前でレーベルや事務所にもお世話になっていなかったので、個人のメール宛てにオファーが来ました。SoundCloudを聴いてオファーしてくださったみたいなのですが、あまりにも案件が大きかったのと、はじめてのことだったので、最初は疑いましたね(笑)。

——さらに、CanonのCM楽曲も手がけられていましたが、印象派の風景画を連想させるような、色彩豊かなKaiさんの音楽が、風景、景色を映すカメラを表現するという点ですごくマッチしているなと感じたのですが、この曲はどのように作られたのですか?

この楽曲はCM用に書き下ろしたものではなく、もともとあったものをCM用に尺など調整したので、こんな素敵な映像につけてもらって幸せです(笑)。制作時は、ポップでかわいくてカラフルなおもちゃ箱をイメージして作りました。


Kai Takahashi (LUCKY TAPES) | 色彩を音で表現する

——さらに、今回配信されるリリース「Soda Pop」はどのような曲に仕上がっていますか?

先ほども収録曲について触れましたが、ポップでかわいくてカラフルなおもちゃ箱のような音たちを詰め込んだ作品になっています。制作はとても地道で頭の痛くなるような作業ですが、そんな風にして出来あがった音の重なりや流れを、何も考えることなく心地よいリズムに身をまかせて聴いていただけたら嬉しいです。

——今後はどのように活動していきたいとお考えですか?

周りの状況や環境が変わったとしても、今のまま、音楽本来の演奏する楽しみを味わえるバンドと、音の構築を楽しむソロ制作を両立していけたらと思っています。

——今回の「TUNECONNECT 2015」では、9月に行われたLUCKY TAPESの『The SHOW』のリリースパーティーにもコーラスで参加していた大比良瑞希さんも出演されますが、大比良さんとのつながりというのは?

SNS上で大比良さんの存在を知り、楽曲のクオリティとセンスにひかれ、メッセージを送ったんです。それからラジオなどでも曲をかけさせていただいたりしてて、会ってみたら意外な共通点もあってすぐに打ちとけた覚えがあります。さらに、LUCKY TAPESの次回のシングルにもコーラスで参加していただいています。


Kai Takahashi (LUCKY TAPES) | 色彩を音で表現する

——最後にイベントへの意気込みをお聞かせください。

すごく楽しみです!バンドから弾き語り、打ち込み、DJといろいろなカタチの音を楽しめる空間だと思うので、ジャンルにとらわれることなく足を運んでくれたらいいなと思います。


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