GeGインタビュー 「世代を繋ぎながら、好きなことを貫く」
変態紳士クラブのプロデューサーで、音楽制作会社Goosebumps Musicの代表であるGeG(ジージ)が、7月1日に新曲「SUKIDEKIRAI」をリリースした。今回は、当楽曲について、今後のプロデューサー活動の展望、今の音楽業界についての見解、収集しているヴィンテージの音楽機材について、TikTokのバイラルヒットについてなど、幅広く訊いてみた。
取材・文:カービィ少佐
「SUKIDEKIRAI」
——今回、新曲「SUKIDEKIRAI」をリリースされましたが、客演のSNEEZEさん19Freshさんと曲を作るきっかけは何だったんでしょうか?
GeG : 元々19Freshとこの曲を作ってて、その流れで誰かフィーチャリング入れたいっすねってなって、元々知り合いのSNEEZEに声かけた感じです。SNEEZEも19Freshも同世代で、昔から知ってました。
——この「SUKIDEKIRAI」はタイトル通り恋愛ソングですよね。
GeG : メンヘラのツンデレ系ソングです。好きすぎて嫌いになっちゃう瞬間ありません?たとえばその子が違う人と喋ってて、もう嫌い!ってなったことありません?(笑)。ヤキモチ妬く癖があるので俺はよくなります(笑)。
——(笑)、皆さんそんな感じなんでしょうか。
GeG : どっちかっていうと俺の実体験ですかね!(笑) みんなはどうなんやろう。
——曲のテーマとかもGeGさんが決めることが多いんでしょうか?
GeG : そうですね。僕らは実体験を曲にする事が多くて。変態紳士クラブは3人で話しますけど、ソロの時は僕が決めることが多いです。
——確かに、変態紳士クラブやGeGさんの曲はより具体的でイメージしやすい歌詞だと感じます。
GeG : それは嬉しいです!普段から情景がちゃんと浮かびあがるように心がけてます。
——いつも楽曲制作時はLINEでやり取りしてると伺ったんですが、今回もそうなんでしょうか?
GeG : そうです、上の世代の人からしたら失礼かもしれませんけどね。そこはもう若い世代に合わせてるので普通にLINEでやりとりします!
——プロデューサーとして、歌い方やラップのディレクションとかもされるんですか?
GeG : しますね。ただ今回は2人とも先輩で歌も上手いんで任せました。
プロデューサーとして音楽業界を盛り上げていきたい
——今後プロデューサーとして本格的にソロ活動されていくと伺ったのですが、そのきっかけは何だったんでしょうか?
GeG : 前々から変態紳士クラブとソロ活動を交互にやっていてて、今はソロの時なんで、順番ですね。他のメンバーもソロを頑張っているので、俺もやろうと。
——具体的にソロでこういう事やりたいっていうのはありますか?
GeG : 今は、とにかくアルバムを出したいですね。海外のプロデューサーみたいなすごく豪華なメンツでプロデューサーしか作れないだろうなっていうアルバム。俺もそういったものを作りたいです。
——以前リリースしたアルバム『Mellow Mellow ~GeG’s Playlist~』も様々なアーティストが参加していて、バズった曲もあり反響が大きかったと思うのですが、それを超えるものを、となるとハードルが高いですね。
GeG : そうですね!頑張らないといけないんですよ。けどそれでプロデューサーがどういったものなのか皆に知って欲しいし、音楽業界を盛り上げたいと思ってるんで。昔ってギター弾いてたらモテてたじゃないですか?だから演奏とかしてる人たくさんいたんですけど、今は楽器自体弾く人減ってて、プロデューサーとしてもそういうミュージシャンをピックアップして盛り上げていきたいんです。あと、音楽業界もそろそろプロデューサー世代交代したら?って感じはしてて。世の中に流れてる音楽をもっとかっこよくしていきたいし、自分が若いミュージシャンを起用した曲を作って流行ったらもっとかっこいい曲が増えていくと思っているので、そういう曲を出していきたいです。
——音楽でジェネレーションギャップをよく感じますか?
GeG : めちゃくちゃ感じますね。俺は若い子の感覚は何となく分かるんですけど、俺と同年代位の人達は「年下の感覚が分からない」っていう人が多くて、俺はその架け橋になっていきたいですね。
——ソロ活動に加えて変態紳士クラブ、フェスの主催や会社(Goosebumps Music)の運営と、幅広く活動されてますがキャパすごくないですか。
GeG : まぁ好きな事なので…… 嫌いなことだったら絶対やれないけど、普通のバイトとかも21歳位の時からしてないんですよ。胃に穴が開いちゃうので(笑)。だから好きなことをやるしかないというか。
——ちなみに昔は何のバイトをされてたんですか?
GeG : 朝4時から7時までの駅の掃除とか。通勤ラッシュだから掃除してもあんまり意味ないっていう。その時胃に穴が開きました。あと居酒屋のキャッチです。それは極めた時期ありました。
——それはかなりハードなバイトですね。
GeG : そうですね、それ以来バイトしてないです。そんなバンドマン時代にどうしてもバンドメンバーを飯食わせられなかったので、プロデューサーになろうと決意しました。
——周りを引っ張っていってるんですね。
GeG : 逆に皆がいないと俺は何もできないので。ギター弾けないし、キーボードもうまい訳じゃないし、一人だとなんもできないんですよ。みんながいるから曲が作れてるんで。
——憧れのプロデューサーはいますか?
GeG : めちゃくちゃいますね。USが多くてMike Deanとか1500 or Nothin’とか。1500 or Nothin’はプロデューサーチームで、Jay-ZとかSnoop Doggとかのバックバンドをやってて、全員がバンドマンでプロデューサー。それぞれのメンバーがグラミー賞を取りまくっててすごいんですよ。憧れているというか、目指しているのは彼らですね。バンドメンバー全員をプロデューサーやトラックメイカーにして、うちに来たら色んな仕事ができるよっていう環境にしたい。
——プロデューサーやトラックメイカーになる為の教育とかもGeGさんがしているんですか?
GeG : いやいやもう、こうしたらいいんじゃない?っていう話はしたりしますけど。ミュージシャンとかは何時間もとにかくギター弾き続ける、みたいな人が多いんですが、そういうのじゃなくて新しいことをやってみたら?って宅録をやらしてみたりとか。
音楽機材を収集する理由
——そういう環境があるのはアーティストにとってありがたいですよね。
GeG : 今大阪にあるスタジオはビル一棟をスタジオにしてて、トラックメイカールームには大量の機材揃えてたり、リハまでできたり、他にもレコーディングスタジオがあったりとかします。
——お金の遣い方がストイックですよね。成功したアーティストって、派手な車にジュエリーでフレックス、というパターンが多いと思うんですけど。
GeG : ジュエリーじゃなくて楽器を買うっていう(笑)。車も買うんですけど、それも音楽の為に購入してて。ワゴンの方が機材とかたくさん乗るしなーみたいな。
——何かしら仕事に繋がっているんですね。
GeG : 何でも仕事に繋がってます。そもそも仕事だと思ってないんで、好きなことだから必然でした!
——ちなみに最近買った機材とかはありますか?
GeG : 買いすぎてどれを書けば良いのか分からないので、またInstagramとかをチェックお願いします!(笑)
——GeGさんのInstagramで、何かの鍵盤?を大量に載せているストーリーを拝見しました。
GeG : あれはシンセサイザーですね。
——やっぱりPCだけで完結せずに、実際に色んな機材を試してみるのは重要ですか?
GeG : 絶対重要ですね。2000年位からPCが出てきて今に至りますけど、PCが発達してそれだけで音楽を作るようになったからこそ、以来音楽業界が発展しなかったと思ってて。似たり寄ったりになっちゃうじゃないですか。一方で1500 or Nothin’みたいにバンドもプロデューサーもやってる人達もちゃんと売れてるし、自分もそうなって行きたいなと思います。
——生の音を大事にしてるんですね。
GeG : そうですね、もう全然違うので。それも色々弾いて比べないと分からないので、大事にしてますね、って何の話でしたっけ?(笑)。
——元々は機材の話をしていました(笑)。
GeG : そうそう。買ってる機材もヴィンテージのものばかりなんですよ。最新のものも買ってますけど。古いものは常に探していないと、なかなか状態のいいものに出会えないので。
——そういうヴィンテージの機材を主に取り扱っている会社とかがあるんですか?
GeG : そんな感じのキーボード屋とかはあるんですけどね。今日本は景気があまり良くないので、国内だと売れないから海外に流れていっちゃうんですよ。物価も向こうのほうが高いから高く売れるところに行っちゃうんですよね。
——確かに円安ですし、機材自体の値段も高騰しているんですね。
GeG : めちゃくちゃ上がってます。普通の若いミュージシャンが手を出せる値段じゃなくなってて。だから俺が金を稼いで買うようにしてます。例えば、俺がキャバクラとかで遊びまくって、ロレックスの腕時計して、「音楽業界盛り上げたいんですよ〜!」って言ってても盛り上がんないしキモいじゃないですか。そんなことより実際にいい機材揃えて若いアーティストに還元した方がいい。まぁ最近は収集が趣味みたいになってますけど…… 博物館でも作ったろかな(笑)。結局「なんでこんなに機材買ってるの?」って言われたら、もう趣味なんでって言ってますね。
バンドセットへの拘り
——そういえば最近スタジオ合宿に行かれていましたね。
GeG : そう、芸森スタジオですね。札幌市内から車で30分位の自然の中にあって、ビートルズのプロデューサーが設計に関わってたりすごいスタジオなんですが音がとにかく良くてびっくりしました。自分のスタジオも頑張らなあかんなと。しかも毎日晴れてて最高でした。今回は5日間でしたけど、次は1ヶ月位滞在したいですね。
——それは最高の環境ですね。滞在中は一日中音楽制作されているんですか?
GeG : そうですね。やりすぎました(笑)。バンドメンバー全員連れていって、ずーっと音楽させてあいつらも途中で嫌になって帰るんじゃないかと思ってたんですけど、終わる頃には帰りたくないってなる位楽しかったです。あとその合宿所に専属でご飯を作ってくれる方がいてそのご飯が最高でした。青春感すごかったですね。さっきキャパの話もしましたけど、そこで自分が今まで仕事に追われていたのに初めて気づいて、1週間仕事のメールの返信はしませんでした(笑)。
——その合宿で何曲か曲ができた感じですか?
GeG : 今自分のアルバムを制作中なんですけど、その為の合宿やったんですが、トラックの元となるサンプルをめちゃくちゃ録ったっていう感じですね。
——ちなみに何曲ぐらいできたんですか?
GeG : 15曲分位はできましたね、だからアルバム分はあるんじゃないかな。皆のおかげです。うちのバンド、G.B.’s BANDのメンバーって最強なんですよ。メンバーは6人いるんですけどユニークなメンバーが集まってます。全員いずれ有名になるんだろうなって思います。音楽専門誌とかでは、未だに取り上げられてるのがジミ・ヘンとかレジェンドばかりなんで、うちのメンバーみたいな若い子をもっと取り上げて欲しいなと思ってます。音楽も次に紡いでいかないとです。
——GeGさんは上の世代が新しい世代をフックアップする事を意識されてますよね。それはGeGさんが今までそうして先輩方に引っ張ってきて貰ったからとかでしょうか?
GeG : お世話になった先輩はいっぱいいますね。ただフックアップはあまりなかったんですよ。俺は何とか頑張ってここまで来ましたけど、普通だと中々難しいじゃないですか。偶然あの2人(WILYWNKA、VIGORMAN)が昔から知ってて、たまたま今に至りますけど、変態紳士クラブみたいな世代が違うユニットって組めないと思うんですよね。世代やシーンが違うと交流が全くないんで。
——そうなんですね。イベントやフェスとかで関わる機会とかないんですか?ラッパーとミュージシャンが交わる場というか。
GeG : なんか少ないんですよね。アメリカとかだったらライブとかバンドセットが普通なんで近い関係にあると思うんですけど。
——確かに。ここ数年、日本でもやっとヒップホップでバンドセットが増えてきた感じはありますが、以前はあんまり無かったですよね。
GeG : 俺はワンマンライブは全部バンドセットでいいと思います。バンドじゃないと正直再生ボタン押すだけじゃないですか。これは怒られるか(笑)。DJでしかできないプレイとかなら別なんですけど。僕らはライブに向けて個人練やって、バンド練やって、リハを何回もしてみんなで一つの物を創り上げてる。そういう過程とかを含めて若い子達にも見てもらってバンドかっこいいと思って貰えたらいいですね。ミュージシャンよりDJが多い時代になったので、俺は逆にもっとバンドシーンを盛り上げて行きたいし、ヒップホップのアーティストとも繋げたいです。
自分のできることをやるしかない
——最近だと気になってるアーティストはいますか?
GeG : 気になるというか曲をやりたいアーティストはたくさんいますね。ちゃんみなとか、藤井風とか。ただ皆プロデューサーついてるんで難しいですね。
——GeGさんとちゃんみなさんの組み合わせは意外性がありますね。
GeG : そうですか?今日本で一番かっこいい女のアーティストだなと!歌うますぎでしょ。しかも彼女のライブもバンドセットだし、音楽に対する拘りを感じますね。いずれにせよちゃんと音楽好きな人とやりたいです。逆に金ネックレスをギャンギャンにつけてそれを自慢するような歌を歌う人とは俺と感覚が全く違うのかなと。見た目にお金をかけるのはもちろんいいと思うんですよ、ただ感覚が合わないかなって思います。
——確かに、変態紳士クラブやGeGさんの楽曲と、パーティー寄りの楽曲だとリリックもビートも方向性が違いますよね。
GeG : そういうカテゴリでも、声をかけるアーティストは分けてますね。やりたくない事はやらないですし、「好きにやる」っていう曲があるんですけど、あれは未だに聴いてもそうやなって思いますね。だけど、好きにやるって本当に難しいじゃないですか。責任とかもあるし、こんなに尖ったことばかり言ってたら嫌われるし(笑)それでも好きなことは貫きたいです。
——有名になれば案件とかの誘いも多いと思いますが、好きなことを突き詰めているとそういうのも断ることも多いんでしょうか?
GeG : お誘いないですね(笑)。プロフィールとか書く時に、「俺、全然曲やってないな。」って感じますもん。ほとんどWILYWNKAとVIGORMANです。少しソロの曲には客演を呼んでますが…… 次のアルバムは殻を破りたいなと思って、新しいアーティストともっとやろうかなと。
——その次のアルバムでは、トラックでは新しいことに挑戦しますか?それともGeGさんらしいメロウでチルなビートを極めていく感じなんでしょうか。
GeG : そうですね。俺のアルバムでいきなりトラップみたいなの流れてきたら聴く人びっくりするかなと、、病んでる?みたいな(笑)。逆にこれしかできないんで、自分のできることをやるしかないですね。あと、ソロのアルバムは正味あと1枚かなと思ってて。「長いキャリアで音楽やりなよ。」ってよく言われるんですけど、それはちょっと違うんですよね。人生の集大成を次のアルバムで表現したいです。
——GeGさんは30歳ですよね、早くないですか?
GeG : それが、自分的には早くないんですよ。それこそ、俺が今上の世代のおっさん連中に言ってることと同じです。俺は早く前線は辞めてサポート側に回りたいかな。もちろん音楽はしてると思いますが、若い子が「アルバム出す金がないんですよ」って言ったら援助してあげたりとか。変態紳士クラブも最初アルバム出す時にどうしてもお金なくて100万円貸りれたおかげで出すことができて売れたんですよ。あとは教えたりとか、俺も色々手を差し伸べてあげられるようになりたい。だから40歳位には辞めようかな。
——40歳だと時間的にはまだまだアルバムいけますよ!
GeG : 確かに、あと2枚位は行けるかな(笑)。でも作れる気しなくて!若い子の気持ちが分かんなくなっちゃうと思うんですよね。40歳になって、16歳の子の気持ちわかります?それこそその力を若い子に託していかないと。僕の若かった時代って20歳の時に売れたら駄目っていう変な風潮があったんですよ。皆25〜30歳位の間で売れてたんですけど、それだと遅いんですよ。16歳の子がみてかっこいいと思うのって20歳位じゃないですか。若い子の方が若いプレイスタイルができるし。未来があるのかなと!だからまだわかる今回を集大成にしたいなと思ってます。
——ちなみに、売れる前と今とだと取り巻く環境が変わったと思うんですけど心境の変化とかはありましたか?
GeG : 自分的にはやりたいことをやるっていうのは変わらないです。時にはやりたいことが変わるので、その都度J-POPを作ったりヒップホップを作ったり。けど責任は増えたかな。社員も気が付けば10人居てみんなの生活あるんでそれは守らないとなって思ってます。
TikTokでバイラルヒット
——最近だと、若いアーティストも突発的にTikTokでバイラルヒットして有名になる、という流れがあると思うんですが、GeGさん自身もTikTok結構投稿されてますよね。最近だと「溜め息」がかなり回ってましたが。
GeG : そうなんですよ。「溜め息」はTikTokの「BuzzTracker」っていうプレイリストに入れてもらったのがきっかけです。「 I Gotta Go」っていう曲もある日起きたらTikTokでバズってたんで。すごいっすねTikTokって。30歳以上の俺ら世代ってTikTokやっている人ってあんまりいないんですけど、13〜20歳だとシェア率めちゃ高いらしいですよ。まぁこのTikTokブームもいつ終わるか分からないですけど。この間イベントで「今日初ライブなんです〜!」って言ってる子がいて、再生回数聞いたら2億回って言ってましたからね。2億回!?みたいな、本当にすごい。
——TikTokの音楽のバズり方を見て最初どう思いましたか?
GeG : 何がいつバズるとか分かんないから、もはや何でもええやんみたいな(笑)……何とも言えないっすね。でも最近はかなり自分もTikTokにチューニングされてきたと思います。TikTokっぽい音源聴いてもこんなものかとスッと聴けますもん。最初は抵抗ありましたけどね。そんな俺も最近はTikTokに1番力を入れてます。
——TikTokで「超チルなラッパー」というワードが流行ってましたが、GeGさんの思う超チルなラッパーは誰ですか?
GeG : 圧倒的にBASIくんでしょ。ラッパーじゃないけどkojikojiとかもチルだと思いますね。
——kojikojiさんといえば、GeGさんの楽曲でkojikojiとWILYWNKAとか普段交わらないアーティストがコラボしてて面白いなって思います。それって意図的なんですか?
GeG : いや、結構運命的なところがありますね。スタジオでkojikojiの曲作ってたら、WILYWNKAが急に「俺もバース蹴るわ」って言ってきたんだったかな?その時はスタジオが溜まり場やって、曲を流してたら後ろで書いてるみたいなのがよくありました。だから2人の交流なさすぎて、ライブとかで「I Gotta Go」やるとkojikojiとWILYWNKAちょっと離れて歌ってますもん(笑)。
——でもいいハブになってるというか。お互いのファンもそれで新しいジャンルのアーティストを知る機会になると思いますし。そこはヒップホップのプロデューサーというより、バンドマンらしい発想だと思います。
GeG : ジャンル毎のマナーはあると思うんですけど、ヒップホップって拘りはなくて、だからジャンルはJ-POPで出してますね!
夢はグラミー
——音楽制作におけるルーティーンとかありますか?
GeG : 最近はないんだけど、お酒飲んでバッド入って曲作るっていう。だからサウンドがメンヘラな曲が多かったのかな(笑)。音楽やる時って、お金がないとか、好きな人になんかやられたとか、そういう時にめっちゃやる気になるんですよね。「YOKAZE」もそういうノリで作った曲で、皆に深い深いって言われるんですけど全然そんなことない。というか等身大ですね。
——そういう時は何を飲むんですか?
GeG : Ciroc(シロック)っていうウォッカです。最初はお店にあんまり置いてなかったんですけど、変態紳士クラブの3人で飲みまくってたら日本中のクラブにあるようになりました(笑)。CirocはUSのプロデューサーのPuff Daddyがプロデュースしてるんですよ。だから、自分もお酒をプロデュースしてみたいですね。服とかもプロデュースしてみたいし、将来的には音楽だけじゃなくて色々挑戦したいです。
——ちなみに、今後GeGさんが歌うとかそういう可能性ってあるんですか?
GeG : TikTokで1回弾き語りしましたよ(笑)。実は16歳位の時はボーカルを目指してたんですけど、鼻声なんで諦めました。今はプロデューサーとして有名になりたいですね。
——他にも、日本だけでなく海外の方とコラボしたいとかはありますか?
GeG : ありますね。夢はグラミーを獲ることなので。でもグラミー獲る前に日本で獲りたいなって。全然まだまだですよ。
——渋谷で大きな街頭広告出してたり、曲がバイラルヒットしてたり、結構有名だよなっていう実感は既にあるんですが、どうなることが「獲った」って事なんでしょうか?
GeG : 1曲バズったとかだけじゃまだまだ駄目ですね、存在自体もっと有名になりたいです。あともっとすごい曲作れる自信あるのでそこを追い求めます!!
——楽しみにしてます!ありがとうございました。
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