ZINインタビュー SoulflexやTOKYO CRITTERSでも活動する話題のSSW
ネオソウル/ヒップホップをルーツに、時に優しく時にダイナミックに、人間の深層を浮かび上がらせるかのような独自のサウンドを表現する ZIN。その確かなキャリアとスキルは、所属するアーティスト・コレクティヴ SoulflexやTOKYO CRITTERSとともに、リスナーはもちろん関係者からも高く評価されている。
About : ZIN
18歳から関西のクラブやライブハウスを中心に活動を開始。ネオソウルやヒップホップに影響を受けた独自のスタイルで数々のイベントに出演。2015年からは3年間NEW YORKに移住。帰国後、日本での活動を再開。
これまでに数々のシングルや、1st EP『YELLOW』、2nd EP『RIPE』、3rd EP『AQUA PREFACE』、4th EP『BHOYZ』をリリース。
また関西を中心に集まった総勢11人のアーティストコレクティブ “Soulflex”や、3SSW+1Beat Makerからなるユニット”TOKYO CRITTERS” のメンバーとしても活動している。
——音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。
物心つく前からおもちゃのマイクでよく歌っていたみたいですが、小学生のころにピアノを習い始めたのがきっかけだと思います。
——どういう経緯でアーティスト活動をするようになったのでしょうか?
もともと高校生のころに舞台役者になりたくて福岡の地元の劇団に入って舞台に出ていました。そこで歌のレッスンをする中で、自分はこれをもっと極めたいんだと思い、高校を卒業してから関西の大学に行きながらクラブやライブハウスで音楽活動をはじめました。
——現在どの辺りでの活動が多いですか?
東京、大阪が多いです。
——最新作を教えてください。
9月4日にニューシングル「The Sign」をリリースしました。自分が、ZINとしてのスタイルを築くのに強く影響を受けた90年代から2000年代のネオソウルに自分なりの敬意と愛を込めた作品です。自分の中でルーツに戻って改めてZINとして発信していく音楽と向き合いたくて制作しました。
大阪を拠点にするプロデュースチーム “The Artist”と共に作ったもので、自分の所属するクルーSoulflexのメンバー・Funky D (Bass)、RaB (Drums)、KenT (Sax, Flute)も参加してくれました。
「The Sign」 各配信ストア : https://linkco.re/nNTPvCsS
——他にZINさんを知る上で、おすすめの作品をあげるなら?
2018年にリリースしたEP『BHOYZ』です。NYから帰国後、素晴らしいクリエイターたちとの出会いの中で生まれた作品です。楽曲のみならずアートワークや衣装など全てにこだわって、みんなで作り上げた作品で、思い入れのある一枚です。
『BHOYZ』 各配信ストア : https://linkco.re/341DqF03
——楽曲の制作はどのような環境やプロセスでしょうか?
基本的には自宅です。自分発信の場合は簡単なデモを自分で制作して、ビートメイカーやミュージシャンとブラッシュアップしていく感じです。あとはビートメイカーから送られてきたトラックに歌詞とメロディを載せていく感じです。
——ZINさんをまだ聴いたことがない人に、自分の特徴を伝えるなら?
聴いて見たまま各々感じたものが、ZINのアーティスト像なのかなと思います!むずかしい(笑)。
——ZINさんが影響を受けたアーティストを教えてください。
Lauryn Hill
中学のとき友達の家で「To Zion」が流れていてかなり衝撃を受けました。声にここまでSOULが込もった歌は当時それまで聞いたことがなく、こんな風に歌ってみたいと自然と思いました。あのとき聞いてなかったら音楽やってないかも。
D’Angelo
大学のとき、いわゆるメインストリームなR&BにはまってCD買いまくってたんですが、そのときなんとなく並んでた『Brown Sugar』を買ったんですがそのときはあまりピンと来なくて。でもなんかメインストリームR&B飽きてきたなと思って自分のCD棚を漁ってたら『Brown Sugar』が出てきて、「どんなんだったっけ?」と思って聴いたら、ぶっとばされました、かっこよすぎて。これまで聴いてきたものと明らかに違っていて、そこからネオソウルの虜になりました。
Frank Ocean
作曲、歌詞、ファッション、ライフスタイル、全てが好きです。孤独や闇を美しく音楽やアートに昇華できるアーティストはいつの時代も魅力的だと思います。
——楽曲でいうといかがでしょうか?
To Zion – Lauryn Hill
SOUL MUSICの根底にある悲しみや喜びや嘆きや叫びが集約されている一曲だと思います。
Devil’s Pie – D’Angelo
ぶっといドラムとベースの上に乗る抜けた歌とコーラスワークが最高です。
Dooinit – Common
ずっと聴いてられるくらい気持ちいいグルーヴ感、少ない音数が最高なJ Dillaビーツ作品です。
Love – Musiq Soulchild
ネオソウルにはまりだしたころ、Musiqを聞きまくっていました。リズム感やメロディセンス、コーラスワークなどはかなり影響を受けたと思います。このLoveという曲はよくライブでもカバーしてました。
I Want You – Erykah Badu
自分のスタイルがここまで確立しているアーティストは本当にすごいと思います。Erykahもめちゃくちゃ聞いてますが、この曲のライブパフォーマンスは本当にしびれます。
When Will U Call – Bilal
1st EP『YELLOW』を制作中の22歳のころ、Bilalにかなり影響を受けました。ライブパフォーマンスを見ると、何かが憑依しているんじゃないかと思うくらい奇妙で不思議で、でもどこか温かくて悲しくて。ほとんどのライブ動画は見ましたし、NYでもライブ見ましたが、いろんな意味でやばかったです笑
——音楽活動にあたって特に意識していることはありますか?
とにかく自分がかっこいいと思うことを信じて音楽と向き合うこと。素直でいることです。
——現在の音楽シーンについて何か感じることはありますか?
どんどん面白くなってきていると思います。インデペンデントなアーティストがとてもクリエイティブな環境で音楽を発信して、それが聴き手にも広まっている感じがします。
あとはもっと生活の中の音楽が身近になればいいなと思います。ライブイベントだったり、ストリートパフォーマンスだったり、もっともっと溢れていていいと思います。
——今後の活動の展望や予定は?
リリースも控えているのでお楽しみに。
——最後にメッセージを。
9月27日に自主企画イベントを渋谷eggmanでやりますのでぜひ遊びにきてほしいです。ゲストにmaco marets、大比良瑞希、PEARL CENTERが出演してくれます。
あとはSoulflexのワンマンライブを12月18日に大阪の梅田Shangri-Laにて行いますので、こちらもぜひ遊びにきてください。
ZIN
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