Tielle インタビュー 「音楽を、人を、自分を信じてまっすぐ音楽する」実力と個性を兼ね備えた注目のシンガーが満を持してソロ活動を開始

インタビュー
2019.10.19
Tielle インタビュー 「音楽を、人を、自分を信じてまっすぐ音楽する」実力と個性を兼ね備えた注目のシンガーが満を持してソロ活動を開始のサムネイル画像

Tielle インタビュー |「音楽を、人を、自分を信じてまっすぐ音楽する」実力と個性を兼ね備えた注目のシンガーが満を持してソロ活動を開始【Who's NXT】

SawanoHiroyuki[nZk] の楽曲への参加などで知られる比類ない歌声を持つシンガー Tielle。既に各方面で活躍し高い人気を得ている彼女が、先日デビューシングル『BETWEEN』を配信リリースし、ソロアーティストとして新たな活動を開始した。『BETWEEN』に収録されている「good girl」、「trying」はSurvive Said The ProphetのYoshと、ジャンルを問わず多彩な音を表現するビートメイカーのDAIKIを迎えて制作されており、Tielleのまた新たな一面を垣間見ることができる作品に仕上がっている。そんなソロアーティストとして新たな一歩を踏み出したTielleに話を聞いた。


Tielle

繊細さと力強さを兼ね備える歌声を持つ個性派女性アーティスト。

ピアニストである父の影響を受けて、幼少期から音楽に触れ合い育つ。その後、デビュー前に単身でニューヨークで暮らした経験から「国境・性別・人種」といった枠を超えた音楽を世界へ発信していくことを決意。帰国後、ソロシンガーとしてのキャリアを本格的に始動。

2015年に実施された劇伴作曲家の澤野弘之氏のボーカリストオーディションでその実力を見出され、TVアニメ『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』のオープニングテーマ「Into the Sky」のゲストボーカリストに抜擢される。

以降、現在までに「gravityWall」、「Cage」など多数の楽曲を歌唱。類稀なるレンジの広さと表現力の高さで注目を集める。

2019年、ソロとしての活動を開始。

 
——まず、Tielleさんが音楽の道を目指すようになったきっかけを教えてください。

プロフィールにもありますが、やはり最初はピアニストである父の影響ですね。自分で音楽をやることになったのも、きっかけというものは特になくて、幼い頃から音楽はすぐ側にあるものだったので、自然と音楽の道を目指していました。

 
——Tielleさんは既に多方面でご活躍されていらっしゃいますよね。

現在の音楽活動としては、劇伴作曲家の澤野弘之さんが国内や海外で開催しているライブイベントに参加させていただいたり、以前フューチャリングさせていただいたロックバンドのライブに参加させていただいたりしています。


photo by 西槇太一

個人としては8月にシングルを配信し、今も新しい曲を制作中です。今後、個人としてのライブ活動ができるように準備中です。

 
——そのソロ活動のデビューシングルはどういったテーマの楽曲になっていますか?

8月30日に配信リリースした『BETWEEN』は、「good girl」、「trying」という2曲を収録した作品になっていまして、どちらも恋愛をテーマとした楽曲です。まだ幼かった20代前半から後半になるにつれて大人になっていく男女のすれ違いを女性目線で切なく歌いました。

「good girl」は、終わってしまったのか、それともまだギリギリ繋がっているのか分からない状況で、女はこれまでの2人を振り返り、後悔している曲です。「あの時ああすれば良かったのか?」、「思いを伝えなかった方が良かったのか?」。相手のことばかりを考えて、自分を優先できてない都合の良い女になってしまっている、そんな心模様を表現しています。

 
そして、「trying」も恋愛が終わりに向かっている曲なのですが、「good girl」とは違い、このストーリーでは相手がそこに出てきて、お互い顔を合わせても本音を言えず、自分を擁護するような言い訳ばかりぶつけ合ってる、そんな状況に呆れて、でも終わらせたくないという女の語りかけのようなイメージで歌いました。恋愛はエゴのぶつかり合いだから、相手都合で動いても負担になってしまう。恋をどんどん難しくしてしまう大人の切ない恋愛を詰め込みました。

 


Tielle BETWEEN

『BETWEEN』 各配信ストア : https://linkco.re/p90fBh7f

 
——「good girl 」は叙情的なピアノが全体を彩りながら、静謐なイントロから感極まるダイナミックな後半の盛り上がりが印象的で、また「trying」も「語りかけ」というイメージ通りのヴォーカルワークや転調も含めこちらも緻密なアレンジの仕上がりになっていると思うのですが、こういった高いクオリティの楽曲はどのように生み出されるのでしょうか?

Survive Said The ProphetのYoshさん、 ビートメイカーのDAIKIさん、そして私という3人のチームで制作していまして、それぞれがアイディアを出し合って曲を作っています。誰が何を担当する、というのはハッキリ決まりはなくて、どんな曲にするか話ながら音を出してイメージを膨らませていく感じですね。

 
——ソロ活動を開始されたということで、改めてご自身のアーティストとしての特徴を伝えるならどういうところになりますか?

私は、歌いながら何度も涙を流したり口から魂が出そうになったり、命を使って歌っています。

難しいことはわからないですが、心は心に響くと思って歌っているので、私の音を身体で感じて、自分に当てはめて一緒の景色が見れたら嬉しいです。

 
——お父さま以外に、もし影響を受けたアーティストがいましたら教えていただけますか。

まずはWhitney Houstonですね。父が初めて買ってくれたCDが彼女の作品でした。喋るより先に彼女の曲を歌っていたそうなので、私の歌い方などは彼女からの影響が大きくあるなと思います。

あとは澤野弘之さんです。澤野さんの楽曲は、まるで映画を観ているかのような風景が音から伝わってくるんです。耳が贅沢に喜ぶ感覚。そんな風に音楽できるなんて素晴らしいな、と思います。

 
——楽曲でいうとどういう曲に影響を受けましたか?

Whitney Houston – I will always love you

一番初めに覚えた曲です。

 
澤野弘之 – StarRingChild

彼と音楽をさせていただく時に、初めてライブを見に行き、その時強く印象に残った曲です。
 
他にも海外の音楽を聴いて育ったので、その時胸にささった曲をカバーしたりしてます。
 
Beyoncé – Halo cover by Tielle

 
ADELE – ALL I ASK cover by Tielle

 
——音楽活動にあたってTielleさんが大事にされていることはどんなことでしょうか?

信じること。

音楽を、人を、自分を信じてまっすぐ音楽することです。


Tielle
photo by 西槇太一

 
——そういった中で、リスペクトするアーティストはいますか?

澤野弘之さんです。彼と一緒に音楽させていただく中で、たくさんの事を学んでいます。音楽人としても、ひとりの人間としても。素晴らしい方です。

 
——今後の活動の展望や予定は?

1st シングル『BETWEEN』につづき、2ndも制作中です。あとソロとしてのライブも企画していますので、それぞれ楽しみにしてくれてたら嬉しいです。

今後の活動にぜひ、注目いただければと思います!よろしくお願いします。

 

Tielle
Twitter
Instagram
Facebook
YouTube
TuneCore Japan


Tielle インタビュー |「音楽を、人を、自分を信じてまっすぐ音楽する」実力と個性を兼ね備えた注目のシンガーが満を持してソロ活動を開始【Who’s NXT】
この記事の執筆者
THE MAGAZINE
国内のインディペンデントアーティストをメインに新たな音楽ムーブメントを紹介するウェブメディア