Starceed インタビュー 「音楽が私を連れて行ってくれるところまで行きたい」ロサンゼルスにてキャリアを磨いた注目の新世代アーティスト

インタビュー
2023.12.16

リアルを綴る楽曲

——StarceedさんのことをTikTokの「君のまま (Remix)」で知った人も多いと思います。

TikTokは、さっきのストリートライブじゃないですけど、とにかく自分のことを知ってもらいたくて始めました。まずはカバーから投稿しはじめたら、ありがたいことにけっこう沢山見てもらえて、今は自分なりに色々工夫してやってます。

@starceed__ 君のまま✨⭐️✨Remix #おすすめ #歌ってみた #百足 #韻マン #君のまま #fyp #君のままremix ♬ original sound – Starceed

 
——今年8月のデビューシングル「もうヘネシーはいらない」はサウンド的にはR&Bですが、どういう内容の曲になっていますか?

私は基本的に、生きている上で表現したい感情、普段は人には見せない感情とかを歌にしているので、「もうヘネシーはいらない」もその時に感じていた気持ち、感情を表現しています。あと、とにかく言語化するのが好きで、何か感情が動いたら片っ端からノートやスマホにメモをするんですけど、そういった日常の中の言葉も要素として組み合わせています。

Starceed「もうヘネシーはいらない」

Starceed「もうヘネシーはいらない」

 
——NEOWNでもパフォーマンスした新曲「Sativa」はジャージークラブですね。

私自身「Sativa」のビートを最初に聴いた瞬間からめちゃくちゃいい曲ができそうだなと思いました。内容は、その時感じていたこと、体験していたことを乗り切りたいっていう気持ちと、とにかくいい歌を作りたいっていう情熱が同時に落とし込まれた曲になっています。

Starceed「Sativa」

Starceed「Sativa」

 
——ちなみに、NEOWNへの出演はいかがでしたか?

こういう撮影への参加自体がはじめてだったので、貴重な体験になりました。すごく楽しみにしていましたし、緊張でせっかくの機会を無駄にしたくないと思っていたので楽しめてやれてよかったです。今後の音楽活動のモチベーションにもなりました。

 
——改めて素晴らしいパフォーマンスでしたね。そして、12月15日には新曲「No Fear」をリリースされますが、ジャケットも含め、Starceedさんのプライベートも垣間みえるような、新たなアプローチの楽曲になっていますね。

はい、考えすぎて眠れない夜が誰にもあると思います。そんな時に自分で自分の背中を押したくてこの曲を作りました。この曲では光と闇の存在、陰と陽を強く意識しています。この曲が出来たのと同時期に自分が母になると知り、不安を感じましたが、それをかき消すかのようにこの曲とリンクした部分があり私のモチベーションはいままで以上に高く、自分を信用できました。目的の規模が大きくなった感覚でした。それを感じてもらい、影響できたら嬉しいです。

Starceed「No Fear」

Starceed「No Fear」

 
——曲作りにおいてはビートを決めてからリリックを書くことが多いですか?

それは曲によってですね。例えば「もうヘネシーはいらない」だと、フリースタイルのところもあればメモから引っ張ってきた部分もあったりしますし、一方「Sativa」は曲を作ろうというモードになってから書いた言葉が多くなっています。

 

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