NTsKi インタビュー |「自分に利益があるとしても、面白くないと思ったことはやりたくない」シームレスな活動で多方面から注目を集める新世代SSW/プロデューサー【Who’s NXT】

2019.11.5


NTsKi インタビュー

京都出身のSSW/プロデューサー NTsKi。単に個性的といった言葉では到底表せないその表現世界において、怪しく幽玄美なサウンドはもちろん、ビジュアル、リリックも含めた徹底したこだわりがリスナーを魅了。ハイコンテクストでいながらも幅広く楽曲提供も行い、国内外で注目を集めている。

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


NTsKi

京都出身のSSW/プロデューサー。どこか不気味さの漂うボーカルと多様な音楽性が混在するトラックは唯一無二であり、あらゆる枠を飛び越えシームレスに活動している。

個人での制作以外にもロサンゼルスのレーベル〈TAR〉から食品まつり a.k.a foodmanとのコラボ楽曲を発表、田我流の3rdアルバム『Ride On Time』へ参加、落合陽一氏が統括ディレクターを務めSXSW2019に出展された経済産業省主催日本館への楽曲提供など、様々なフィールドで活躍している。

 
——最初に、NTsKiさんが音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

幼少期に車で母親の隣で音楽を聴いていたのがきっかけですかね。そのとき車で聴いていた音楽はよく覚えているし、今でも車の中で音楽を聴くのが一番好きです。

 
——どういった経緯で自らも音楽をやるようになったんでしょうか?

2015年くらいにルームメイトにLogic Proをもらったんですが、そこから自分でトラックを作り始めました。友達に誘われて2017年にNTsKiとして初ライブをしたんですが、ライブ活動を始めてみるとやりたいことが具体的にいくつも見え始め、それをひとつずつ実行しているうちに音楽活動をしていく流れになりました。

 
——現在どの辺りを中心に活動していますか?

京都在住ですが、ライブは東京が多いです。


NTsKi インタビュー
Photo by Jun Yokoyama

 
——最新作とその聴きどころを改めてご紹介いただけますか?

2018年10月にリリースされた楽曲「Labyrinth of Summer 〜真夏のラビリンス〜」をKMさんにリミックスしていただきました。ライブでも定番のロマンティクレゲェトラック「Labyrinth of Summer〜真夏のラビリンス〜」が、KM流のヘヴィなエレクトロニックアンセムに仕上がっています。


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「Labyrinth of Summer (KM Remix)」 http://hyperurl.co/labyrinthofsummer-km

 
——これまでリリースされた作品の中で、思い入れのある楽曲をあげるならどれになりますか?

NTsKi – 1992

「1992」は1980年代のシンセポップにインスピレーションを得た楽曲で、カップリング曲では食品まつり a.k.a foodmanさんがリミックスに参加しています。ミュージックビデオでは「時間旅行」をテーマに、自分が幼い頃に見た夢や、中里周子さんが表現するエレガンス、ジョン・レノンとオノ・ヨーコによる平和を訴えるパフォーマンス「ベッド・イン」のオマージュなど様々な要素が交差する世界観に仕上げることができました。


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「1992」 https://linkco.re/VH191ptr

 
——普段、楽曲の制作はどのようにされていますか?

環境はMacBook Pro、Logic Pro X、Native Instrumentsプラグイン等、アナログシンセ、マイクはaudio-technicaのAT4050を使用しています。BOSS Loop Station RC-30をすぐに使えるように近くに置いているのですが、そこに保存されているボーカルループをLogic Pro X内で再現するという作業をよくやっています。

 
——自分の音楽的特徴に関して、NTsKiさんご自身はどういったところだと思われますか?

ライブとルックスと音源が一致していないので混乱するとよく言われます。だから特徴は…「混乱」?


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——NTsKiさんはどういったアーティストに影響を受けられましたか?

マンチェスターの男女デュオBernard + Edith(今はPearl Cityに名前を変えています)から影響を受けました。Bernard + EdithのGretaとは仲の良い友達でいつも一緒にいたのですが、彼女は隣で呼吸をするように歌い、彼女の一喜一憂する姿が音楽やライブに反映されるんです。私は彼女の生活も、音楽活動も全て隣で見ていましたが、まるで自分のことのようにライブを見れば感動したし、彼女たちのことが大好きでした。自分自身も音楽を作るようになりましたが、そのとき感じた気持ちや経験はずっと私の中にあり続けます。

 
——また楽曲でいうとどういった曲に影響を受けましたか?

Fever Ray – If I Had a Heart

学生時代ロックしか聴いてこなかったんですが、Fever Rayの『Fever Ray』というアルバムにハマったのをきっかけにエレクトロニックミュージックを聴くようになりました。この曲はアルバムの1曲目なので印象に残っています。

 
Aaliyah – Are You That Somebody

Aaliyahがこの曲を98年にリリースしたとき彼女は19歳ですが、ステージやMVの中にあどけなさはなく、「プロ」であり「強さ」を感じます。圧倒的に憧れます。

 
Tommy Genesis – Shepherd (prod. by KCSB & GODMODEGAME666)

ビートはとてもシンプルなのですが、フロウが好きで何百回も聴きました。

 
VISIONIST – More Pain

VISIONISTのビートはずっと聴いているとからだがバラバラになるような感覚になります。

 
Björk – Like Someone In Love

魂が揺さぶられます。

 
——音楽活動の中で、何か特に意識していることはありますか?

自分に何かしらの利益があるとしても、面白くないと思ったことはやりたくないです。


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——今後の活動の展望や予定はどういった感じでしょうか?

2019年10月にライブ活動を休止したのですが、音楽制作、リリースは続けていきます。

 
——最後にお伝えしたいことがあればお願いします。

7FOさんとのコラボレーション作品『D’Ya Hear Me! e​.​p.』がリリースされました。この作品は、Brenda Ray「D’Ya Hear Me!」のカヴァーとなっていて、Bim One Productionさん、CVNさんのリミックスも収録しています。11月1日にEM Recordsから10インチレコード / CD / デジタルでリリース、レコードは11月中旬発売予定となっています。


NTsKi インタビュー

NTsKi + 7FO – “D’Ya Hear Me! e.p.”
01. D’Ya Hear Me!
02. D’Ya Hear Me!(Karaoke)
03. D’Ya Hear Me! (Bim One Production Remix)
04. D’Ya Hear Me! (CVN Remix)

http://emrecords.shop-pro.jp/?pid=145637579
https://linkco.re/tmSYRrz0


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NTsKi
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Photo : toki
Styling : NEWPARADISE
Hair & Makeup : Risako Yamamoto


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この記事の執筆者

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