GOBLIN LANDインタビュー 「サグじゃなくて、あくまでチンピラ」関西から一気に世界へのりこむ “ネオチンピラ” 兄弟ラッパー
インパクトのあるヴィジュアルと関西を全面に押し出した活動で、注目度が急上昇している兄弟ヒップホップアーティスト・GOBLIN LAND。“ネオチンピラ”をコンセプトにかかげ、「サグじゃなくて、あくまでチンピラ」なスタンスで各所で話題になっている。また、外見だけでなく、海外のトレンドを自分たちなりに吸収しオリジナルな表現にまで昇華させたサウンド・音楽性は高く評価されており、ライブでも高いスキルでオーディエンスを巻き込み熱狂をうみ出し続けている。やんちゃなだけではなく、冷静かつクレバーな面も合わせ持つ二人に話をきいた。
目次
活動のきっかけ
——リリースのバイオを拝見すると、世界規模で活躍する日本人ラッパーの少なさから「自分達ならやれる」と思ったことが、音楽をはじめたきっかけとのことですが。
YUZin:ヒップホップでいうと、中学から海外のをメインに聴いてて。日本語ラップも高校になってから少しは聴くようになったんですけど、その頃は自分的に日本でそこまでヒップホップって浸透してないなと思ったし、自分でやろうとも思ってなくて。
でも、そのうちやっぱり日本でもだんだんヒップホップが盛り上がってきて、その流れも実際感じてたんですけど、海外に目を向けるとそこで活躍してる日本人のラッパーってぜんぜんおらんなと。中国や韓国とか、他のアジアの国のラッパーはおるのに。せやから、「もうオレらがやるしかないな」みたいな感じで(笑)。それで、どうせやるなら兄弟でやったほうがおもろいかなって。Rae Sremmurdが好きやっていうのもあるんですけど。あの感じええなと思って。
——中学や高校の頃は具体的にどういうヒップホップを聴いていましたか?
YUZin:中学の時のヒップホップの入りがSoulja Boyの「Crank That」とかやったり、世代的にちょうどクランクが流行ってきてたような時代で。オレが18くらいの時はTygaやWiz Khalifaはもちろん、Speaker Knockerzとかアトランタのヒップホップにも凄く影響を受けてました。昔はヒップホップっていうと、おしゃれっていうよりゴリゴリなイメージがあったんですけど、トラップとかの流れは普通におしゃれやなと思って。でも日本語ラップやとウェッサイ方面ばかり聴いてましたね。
——お二人は大阪のご出身ということですが、大阪のどちらの出身なんですか?
YUZin:南大阪です。
——南大阪の音楽シーンは盛り上がってましたか?
Varong:そんなでもないすね、レゲエは盛んな感じもあるけど。
YUZin:オレも中学ぐらいはレゲエも普通に聴いてましたね。カラオケでもみんなレゲエ歌ってたし。ジャパレゲの曲は誰でも知ってるみたいな。
——音楽をやろうと誘ったのはどっちからですか?
YUZin:オレからです。
——Varongさんは誘われてどうでした?
Varong:最初、遊びでヴァース蹴ってみようってMacBookで宅録してみたら、それがけっこういい感じで、まぁおもろいなと。
——行動をともにされているビートメイカーのB.D.Oさんも、初期から一緒にやられているんですか?
YUZin:活動をはじめてまだ1〜2ヶ月くらいのライブの時に、ライブが終わった後B.D.Oが「自分らめっちゃヤバいな!」って声かけてくれて。「日本人のラッパーでくらったの久々やわ、トラック提供するから一緒にやっていけへん?」って。お試しでいいからって曲渡してくれて、いざやってみたらしっくりきたし。それからずっと一緒ですね。
——ミックステープ『X TAPE』のリリースは2017年ですが、その前にもSoundCloudには曲をアップしていたり?
YUZin:そうやし、実は『X TAPE』の前にEPを1枚だしてるんです。そのリリパもけっこう派手にやったりして。でも、フレッシュな曲を作りまくってるうちに、昔の作品に納得がいかんようになってきて。なので、その最初のEPはもう全部消しました。
Varong:そのEPに入ってる曲のMVもあったんですけど、それも消して。
GOBLIN LANDが表現するサウンドとは
——EP『Be Creative.』からMVにもなっていた「HONNE」のような、いわゆるGHOSTEMANEやscarlxrd的なメタルやロック、パンクのテイストの流れが、今回リリースされた1stアルバム『NEO CHINPIRA』にもありますね。『NEO CHINPIRA』はテーマやコンセプトを決めて作られましたか?
YUZin:いや、特に決めてなくて。その時やりたい音楽をただ作った感じ。そういった中で、いま出たようなテイストの曲も出来ただけで、決まったスタイルに絞ろうっていう意識はなくて。ジャンルやなくて、オレらは最終的にはぜんぶ含めて“音楽”っていうのを表現していきたいんで。アルバムを通して聴くとそんなに偏った感じちゃうと思うし、メタルやパンクの感じがGOBLIN LANDっぽさじゃなくて、色んなサウンドをトータルに表現していきたいなと思ってるんで。
——なんでもありっていう、ある種本来のヒップホップ的だと。
YUZin:ヒップホップでロックな感じって海外で流行ってるけど、それをそのまま取り入れるんじゃなくて、ちゃんとオレらなりのサウンドにしてるし。例えば、「NOISE」っていう曲やとGHOSTEMANEの雰囲気はもちろんみんな気づくとは思うけど、それは敢えてやっとることやし。さらにオレらはそこに自分らのオリジナリティーも入れてやりきるスキルがあるんやぞっていう。
Varong:だから曲によってかな。声の出し方で、日本語なんやけどUSっぽく聴こえるようにも意識してるし。
——楽曲ではけっこうオートチューンをかけられてますが、かけ録りされていますか?
Varong:今はそうですね。昔は後からかけてたんですけど、かけ録りを知ってからはその方がいい感じに仕上るっていうか。オートチューンでのミックス自体もオレら自身が上手くなったっていうのもあって。
——今回、レコーディングの時に意識した部分は?
YUZin:場合によっては、フリースタイルの方がビートにバチっとハマったりするし、けっこう“自然な感じ”っていうのは意識したかも。
——今回のアルバムでは、トラックはどのようにセレクトされたんでしょうか?例えばMVにもなっている「KANSAI SEKAI 」だと?
YUZin:最初はストックから選ぼうかみたいな感じやったんですけど、ちょっとオレらの求めているものとしっくりこなかったというか、日本で誰もやってないようなものを作りたいなと思ったんで、こっちからオーダーして作ってもらいました。曲のタイトルと世界観をまず伝えて、言葉のはめ方やフロウも、これまでにない“GOBLIN LANDオリジナル”を追求したいと。「KANSAI SEKAI 」をプロデュースしてくれたLil’Yukichiさん自身もオリジナリティーをラッパーに求めるタイプやし、もうバッチリなやつを作っていただいて。
関西から一気に世界へ
——そのオリジナリティーの部分で、やはり地元の大阪を全面に出すっていうのは意識されている?
YUZin:ですね、もう関西を思いっきり押し出しながらスターになったろかなと。
——やっぱり地方のカラーというのはアーティストにとって強みになりますよね。
YUZin:東京にはそれこそイケてるラッパーはいっぱいおるし、関西から勝負仕掛けるんやったら、やっぱりこっちならではの武器を使いたいなと。しかも、最終的にオレらが見てるのは海外なんで、日本からじゃなくて、世界からみた大阪っていう目線を意識してます。だから「KANSAI SEKAI」のMVでも敢えてめっちゃ分かりやすい大阪のスポット、道頓堀やドン・キホーテとか、他のビデオでは通天閣とかスーパー玉出とか(笑)、そういうとこをシーンに入れて。
——たしかに「KANSAI SEKAI」のMVは大阪インバウンドというか、関西・大阪のユニークさがすごく表現されてます。また、アルバムでのプロデューサーについて、オープニングを飾る「欲望」は、Lil PeepやLil Pump、Famous Dexを手がけるBetterOffDeadですが、どのようなつながりなんでしょうか?
YUZin:普通に以前からBetterOffDeadの曲はチェックしてたんです。そういうオレらが好きなラッパーにも提供してるし、どの曲聴いてもヤバイし。ハズレがないっていうか。今回は初のアルバム制作ってことで特に気合入ってたんで、もう頼むしかないなってソッコーでインスタから連絡して。
——気になるビートメイカーやプロデューサーはどうやってチェックしていますか?
YUZin:一番多いのはYouTubeで映像ありきでチェックして、そこからAppleMusicやSoundCloudで掘っていったりですね。
——ビートを提供しているアーティストの映像も含めてチェックすると。
YUZin:そうですね。「WORLDSTARHIPHOP」は動画数がめっちゃあるんで、サムネイルのビジュアルで目についたやつからばーっとチェックしたり。
——そういう時、どんな感じのビジュアルが目につきますか?
YUZin:見たことないなって感じのものですね。だからオレらも今回のアー写とかジャケ写はめちゃめちゃインパクト重視で作ったし。
——今作含め、これまでも様々なラッパーを客演に迎えていますが、その辺の交流はどういう感じですか?
YUZin:例えば、Pablo Blastaは大阪によう来てる時期があって、その時にたまたま知りあって。そっから彼が大阪に来るたびに遊んで、オレんちに毎日のように泊まったり(笑)。遊びながら曲もその場のノリでフリースタイルで作ったり。Wenyとかは、大阪のライブで一緒になったときに仲良くなって、じゃあ曲やろうかって流れになって、MVも撮ったし。
——最近のシーンは開かれてるというか、昔に比べて距離的に離れててもやっぱりつながりが早いですよね。
YUZin:多分ですけど、仮に地域的に狭くやってる人がいたとしても、ほんまは幅広くやりたいはずなんですよね。オレらもレペゼン大阪感は保ちつつもオープンにやっていきたいし。
“ネオチンピラ”の世界観
——『NEO CHINPIRA』のなかで特に推してる曲はありますか?
YUZin:やっぱりMVにもしてる「KANSAI SEKAI 」をリード曲に位置づけつつ、あと「OSK NIGHT 」と「アリノママ」かな。三曲とも全部ちゃう感じで、トラックメーカーもそれぞれ違くて、オレの中ではその3曲がイチオシかな。
——アルバムのタイトルトラック「NEO CHINPIRA」は、MVとしては「HONNE」と一緒に公開されていましたが、『Be Creative.』ではなく今作に収録されたのはどうしてでしょう?
YUZin:「NEO CHINPIRA」は『Be Creative.』の時に、いちばん最後にできた曲で。
Varong:『Be Creative.』の限定CDだけには入れてて。
YUZin:『Be Creative.』のときは、曲数的に10曲になったらアルバムになるなと思ったんで、そこには入れないで9曲にしとこうと。「HONNE」とのMVで「こういう曲が次あるよ」っていう雰囲気を出して、改めてLil Zardをフィーチャリングして今回のアルバムに入れました。
Varong:ちょうどその時期“ネオチンピラ”って呼ばれはじめた時期やったんで「ヤバい、はよ“ネオチンピラ”って曲作らな」って、ソッコーで作ったみたいな(笑)。
——“ネオチンピラ”という呼称は、自分たちで付けたんですか?
Varong:最初誰かがオレらに言い出したのを「それええやん」って、自分らで広めはじめた感じですね。
YUZin:オレらのイメージする“ネオチンピラ”って、感覚的には「現代にタイムスリップしてきた昭和の不良が、今のトレンドに染まってきてる」みたいな感じなんですよ。それをもっと確立せなあかんなって、同じ名前の曲つくって、アルバムにも入れて、アルバムのタイトルにもして。面白かったのが、このあいだ次のMV撮ってる最中に思いっきり後ろを族車が通って。完全にたまたま。それも“ネオチンピラ”らしくてええやんって(笑)。
——そうやってイメージを固めて行く中で、“ネオチンピラ”なファッション、服はどういうところで手に入れていますか?
YUZin:古着屋とか好きな服屋とかで普通に探してます。それでいうと、オレらが表現する前からファッションのシーンでも“ネオチンピラ”的な要素ってだんだん流行ってきてたとこやったと思うんですよね。そういう流れもあるから、“ネオチンピラ”なファッションって、実は今だからこそ手に入れやすい部分もあって。
Varong:LONELY/論理 とかに提供してもらったりな。
— lonely_tokyo (@lonely_tokyo8) 2018年10月25日
YUZin:そうそう、今着てる TEAM SATAN とかもそういう感じあるし。
——以前からファッションにはこだわってましたか?
YUZin:基本的にトレンドのファッションが好きだったんで普通にそういうの追いかけてたんですけど、いまはチンピラにこだわってる感じですね(笑)。チンピラでおしゃれみたいな。
Varong:今はもうそういう感じの服しか着られへん(笑)。
——GOBLIN LANDの世界観って、ちょっと現実と非現実がシンクロしているというか、どうしてそういう独特の雰囲気が出せてると思いますか?
YUZin:ある意味、オレら自身が“ネオチンピラ”っていう世界観を完全に理解して体現してるからかな。例えば、髪の色でも全て緑にするんじゃなくてあえて根元は黒く残したりして。
Varong:オレは前髪だけパンチあててたし。
YUZin:そういう細部も徹底してるし。「KANSAI SEKAI 」でやってるような映像表現も、やっぱオレらにしかできんもんになってるし。空も飛んでるしな(笑)。
Varong:そうそう。他の人がやっても似合わんよな。
——セルフプロデュースのクオリティが高いですよね。そういう“ネオチンピラ”なイメージを打ち出しつつ、今回のアルバムではいきなり1曲目に「欲望 」のようなシリアスなサウンドを置いたり。
YUZin:そういうギャップも完璧に狙いました。
——GOBLIN LANDの世界観は、海外からみても新鮮だろうなと思うのですが、現時点で海外からのリアクションはいかがですか?
YUZin:インスタからもあるけど、海外の人の反応を一番ダイレクトに感じるのはやっぱりライブですね。外人さんノリノリで飛び跳ねてくれて、めっちゃはしゃいでくれるし。アンコールも外人さんが率先してずっとしてくれたり。エグいよな?
Varong:ほんまエグい。
フェイクのないリリック
——あと、GOBLIN LANDは言葉選びも独特ですよね、例えば前作の「瞬間少年JUMP」とか。リリックや言葉はどういう時に思いつきますか?
YUZin:「瞬間少年JUMP」の場合は、「週刊少年ジャンプ」って文字を見た時になんかめっちゃ日本っぽさを感じたんで、これをもじってみようと思って。オレらって何かにハマっても一瞬で飽きちゃうから「これはもう瞬間少年やろ」って。ほんまそういう適当なノリなんですけど(笑)。
——集中して考えるとかじゃなくて、普段の生活の中で思いつく?
YUZin:何か考えようって意識的に集中したら、逆に思いつかないかもですね。
——制作のモチベーションはアーティストそれぞれですが、そこはナチュラル?例えば、ネガティブな感情が表現の源になるようなケースはありますか?
YUZin:どうやろ。オレらはほんまに身の回りとか日常のことですね。ただフェイクは入れたくなくて。「No Sleep」とか「No New Friends」みたいなトラップで流行っているような言葉って「ほんまにリアルなんかな?」って思ってて。自分らの思うことをちゃんと言ったほうがええやんって。「No Sleep?いや、普通に寝ろよ」って思うし(笑)。だからこそ「Go Sleep」って曲も作ったし。それはけっこうTwitterで反応があって。ヒップホップ的には寝らんとハスルことがかっこいいとされてるのに、「GOBLIN LANDは逆に寝る曲作りよった!」みたいな(笑)。
——リリックにメッセージ性を含ませることはありますか?
YUZin:「お前ら正直になれよ。周りに流されず自分が思ったことに従ったほうがいいよ」っていう主張を含ませてる部分はあります。自分たち自身についても「オレらはこうやから」ってちゃんとリアルを伝えてるし。
「オレらはサグじゃなくて、あくまでチンピラ」
——生い立ち的に、お二人はどういう少年時代を過ごされたんですか?
Varong:ガッチガチの不良ではなかったですね。
YUZin:オレらただのチンピラなんで。みんなで単車で走って、遊んでナンパして。まぁただの遊び人ですね。でも新しいものとかにはめっちゃ敏感で、みんなより早く取り入れたりしてましたね。中学の時もみんながヤンキーっぽい格好してる時にB-BOYなファッションしたりとか。
——昔から兄弟仲は良かったんですか?
YUZin:大人になってからって感じかもしれないです。悪くはなかったけど、ガキの時って尖ってるじゃないですか。だから兄弟で仲良すぎんのも恥ずかしいし。
——お二人は今おいくつですか?
YUZin:23です。
Varong:22です。
——学年でいうと1つ違い?
YUZin:学年だと2つですね。
——じゃあ中学や高校もかぶりますね。
YUZin:ちょっとおもろい話があって、オレが中3だと、こいつは中1で入ってくるじゃないですか。で、その時こいついきなりイキって「オレ、タイマン張るわ」とか言い出して。オレの弟だしみんな知ってるんで、まわりも「がんばれや」って。
Varong:で、フルボッコにされたっていう(笑)。
一同:(笑)
YUZin:結局オレらはサグじゃなくて、あくまでチンピラなんで。そりゃ多少の悪いことはしてきたかもしれないけど、イキきってるわけでもないし。
——GOBLIN LANDに、他に誰かを入れようとされたことは?
Varong:ないですね。プラスはいらないんすよね。
YUZin:せやな。
——ちなみに、最近は普段何して遊んでるんですか?
Varong:マッキーのヤサに行ったり。
——マッキー?
YUZin:マッキーってラッパーがいるんです(笑)。オレんちのキッチンでたまったり。
——キッチンなんだ(笑)
YUZin:あとはみんなでアメ村のクラブやバー巡りしたり。ヤサでチルっていい感じになってから銭湯に行くのも大好きなんですよ。だから、「NEO CHINPIRA」のリリックにも、“銭湯”、“サウナ”って言葉を入れてて。
——お二人は普段から一緒に行動してるんですか?
Varong:そうですね。まぁ一緒に住んでるんで。
——Varongさんは、昔から音楽の趣味もお兄さんと似てたんですか?
Varong:服装とか音楽は影響受けてたっす。
——「兄ちゃんと一緒なのは嫌だ」っていうのは無かった?
Varong:兄弟なんで好きなもんが合うのはちょいちょいあるっすけど、好みが全く一緒ってわけではないんでラップのはめ方とかは色出てるっすね。ほんまに嫌なもんは嫌って言うんで。
YUZin:オレら姉ちゃんが二人いるんですけど、実はオレがヒップホップを聴き始めたそもそものきっかけは一番上の姉ちゃんなんですよ。その姉ちゃんがオレが中二の時、「服ダサすぎやからこんなん着ろや」ってSoulja Boyの動画見せられて(笑)。音楽も聴かせられて。
——じゃあGOBLIN LANDのルーツにはお姉さんもいると。
YUZin:元の元はそうかもしれない(笑)。
Varong:今はもう立場が逆転しましたけどね(笑)。
——GOBLIN LANDの中で、お二人の役割分担ってどうなっていますか?
YUZin:基本オレが色々考えて、こいつははしゃいでるだけみたいな(笑)。
Varong:(苦笑)
広い視野を持った今後の展開
——いずれにせよ、良いバランスなのが分かります(笑)。また、これから東京でもライブをやる機会が増えると思いますが、ライブに対してはどういうスタンスでいますか?
YUZin:関西の色を出しつつ、サベージ感というか、がっつりやりたいと思ってて。おしゃれに気取りすぎるんじゃなくて、もっと野性的に。
——ライブの様子をYouTubeで拝見したんですが、ヒップホップなんだけど激しいロックのノリや一体感もありますよね。
YUZin:お客さんとの一体感は意識しています。一緒に楽しむっていうか。個人的にロックスターの方がイメージに近くて。ロックスターって、曲ももちろんかもしれないけど、それ以前にその存在自体がすでにかっこいいじゃないですか。無意識にそっちに憧れてて。シド・ヴィシャスやカート・コバーンとか、日本でいったら長渕剛みたいな。
——そういったライブのスタイルは最初からでしたか?
YUZin:いえ、やっていく中でいまの感じになってきたんで、今後、さらにヤバい感じに変わっていくと思います。
——今後の活動プランはどう考えてますか?
YUZin:音楽はもちろん、色んな分野もやりたくて。ファッションもそうだし、俳優もめちゃめちゃやりたい。映画に出たいですね。
——最後に何か伝えたいことは?
YUZin:GOBLIN LANDのことを「イケてる」って内心では思ってても、なんか戸惑いがあって素直に言えない人もおると思うんですけど、正直に「イケてる」って言ったほうがええですよ、ってことかな(笑)。
Varong:新しいもんってなんか認めたないってなるからね。
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