mezz 新EP『mezz bunny 2』インタビュー 懐かしさと新しさを鮮やかに融合させグローバルに羽ばたくシンガー/ラッパー

インタビュー
2024.10.25

ライブへの意識を変えた仲間との出会い

——今年3月にはなかむらみなみさん、ONJUICYさんとともにUKファンキーの第一人者としても知られるプロデューサー・Roskaとのコラボ楽曲「We are the funky」に参加、さらに3名でアジアツアーも敢行しました。お二人との出会いについて教えてください。

今マネージャーをやってくださっている方が元々二人のことも手伝っていて、繋いでくださったんです。二人はもう「先輩!」って感じで、引っ張ってくれる存在ですね。絶対にブレない、リアルな先輩。みなみちゃんと出会えたことは本当に大きいです。

——なかむらさんとmezzさんは、どちらもパワーのある言葉を駆使しつつ、クラブミュージックの理屈抜きでフィジカルな魅力に自覚的な点が共通しているように感じます。

踊ることが好きっていうのは一番の共通点かもしれないですね。

——お二人と出会って、活動に対する意識に変化はありましたか?

ライブに対する意識がめちゃくちゃ変わりましたね。あの二人のライブって、誰も置いていかずにみんなを巻き込むんですよ。カッコいいものをただ見せ付けるんじゃなくて、一緒にブチ上がっていこうっていう。そうやって演者の熱量がお客さんに伝染していくのを目の前で見て、「こうやって人ってアガっていくんだな」って勉強させてもらってます。

 
——今年8月には『出れんの!?サマソニ!? 2024』を制し『SUMMER SONIC 2024』への出演を果たしました。

単純にすごく楽しかったですし、気持ちよかったです。緊張はもちろんありましたけど、だんだん会場に人が増えていくに連れて、「よし行くぞ!」ってボルテージが上がっていって。

——9月にはTREKKIE TRAX CREWの客演として『Ultra Japan 2024』にも出演しましたが、大きなステージに対する意識の変化はありましたか?

もちろん大きなステージに立つのはすごく大切なことだと思いますけど、それだけを見据えてしまうのは良くないかなとは思ってて。あくまで良い作品を作って良いライブを続けた先の結果にあれば、と考えてます。

——インドネシア・バリのフェス『Suara Festival 2024』出演を含む海外でのライブ出演も今夏の大きなトピックですよね。

現地のリスナーは素直でわかりやすいっていうか、興味ないものには興味ないっていう感じで。だからこそやっぱり燃えますよね。それこそONJUICYくんやみなみちゃんのライブのやり方がそこで活きてくるし。あと、海外のHIPHOPのアーティストは、ライブでお客さんにガンガン話しかけるんだなっていう発見もありました。イケてるアウトフィットをステージから見つけて「ヤバいね」って言ったり、「あなたはどこから来たの?」とか聞いたり。そういうラフな巻き込み方はカッコいいなって思いましたね。

 

次のページ: 多彩な「東京」を描いたニューEP『mezz bunny 2』
この記事の執筆者
サイトウマサヒロ
1995年生まれ、フリーのライター。インタビュー、ライブレポート、コラムなど書きます。