【レポート】音楽講座『Beat, Flow and Promotion』を終えて ― 講師担当アーティストの言葉とともに

2021.7.13

ヒップホップの楽曲制作から配信、プロモーションまでを学べる講座『Beat, Flow and Promotion』が、2020年〜2021年にかけて約半年間行われた。

「曲作りからプロモーション、配信までを自ら行い、億単位のお金を稼ぐことが当たり前になっているヒップホップ。そのプロセスを最前線で活躍するアーティストやクリエイターと一緒に体験してみよう」というコンセプトのもと、中高生が参加した今回の講座には、講師として PARKGOLF、Qunimune、Tomggg、ASOBOiSM、Daichi Yamamoto、gummyboy、Pennacky、Yaona Suiらが参加。

参加した生徒たちは、隔週11回のクラスを通じて、ビート制作、ラップ、ビデオ撮影、デジタル配信、著作権処理、プロモーションまでアーティストに必要な知識や制作過程を一貫で学び、講座の最後には実際に制作した楽曲とミュージックビデオのリリースし、音楽講座『Beat, Flow and Promotion』は幕を閉じた。

講座を終えた講師のコメントと合わせて、『Beat, Flow and Promotion』の模様を振り返る。


【今回の講座を終えて】

ビート制作講師: Tomggg

——今回の講座について

どの分野でもセルフプロデュースが自然に行われている今の時代に、広く浅く専門の人から教われるのは良いことだと思いました。

知らなかった世界を知れますし、自分のやりたいことは中高生のうちに気づけないことも多いと思うので。

——生徒への指導を通じて

今回いわゆる座学形式で、一通りの制作フローを説明しました。様々なレベルの受講生がいる中で、出来るだけ専門用語を使わずに、かつ作ることの楽しさを伝えることが重要だと分かりました。音楽を教える講座ではやはり目の前で音が鳴るのが一番効果的というのも分かりました。

また受講生のやりたいことを拾ってあげたり、それに対してこちらも色んな引き出しを見せてあげたりというコミュニケーションはとても楽しいものでした。

——これから音楽を作りたいと思っている小中高生へ

音楽に限らず色んな表現を見たり体験したりして、いろんなことに感動できる心を持ってほしい。

その次にどうして感動したのかを、持ってる言葉をつくして考えたりしてみて感覚を広げていって欲しいです。




【今回の講座を終えて】

ビート制作講師: QUNIMUNE

——今回の講座について

とても良い取り組みだと思いました。講座を受ける人が羨ましいくらいです。特にリリースや配信での広め方の講座など僕も聞きたいくらいでした。

東京で対面講座なので、地方にいて楽曲制作に興味ある人は泣く泣く断念した人もいるんじゃないかと気になりました。

——生徒への指導を通じて

生徒とコミュケーションをとりながら一緒に作業するのが実質1日しかなかったため、せめてもう1日一緒に作業する機会が欲しかったです(いったん生徒に課題を持ち帰ってもらって、すり合わせをする作業が欲しかった)。 どこまで手を入れるべきか、あるいは手を入れたりせず意見なども言わずに見守っておくべきか、さじ加減の部分で悩むところはありました。人によって違うし、難しいところですね。

——これから音楽を作りたいと思っている小中高生へ

完璧を求め過ぎて発表しないより、少し粗があったとしてもリリースをする事が大事。色んな影響を受けても最終的には自分のフィルターを通すこと。そして、自分の好きなことと向き合うこと。

 

【今回の講座を終えて】

ビート制作講師: PARKGOLF

——今回の講座について

ビートだけとかMVの講座とか、個別のものはある程度想像できるけど、一貫して全てを教えていくのは面白いと思いました。 100%自分でやらないといけないわけじゃないけど、考え方とかを知ってるのと知らないのではだいぶ違うと思うので。

——生徒への指導を通じて

それぞれやりたいことがあったり、探ったりしていてよかったです。自分もそうだったけど、「こうしたいけど、どうやっていいかわからない」っていうのにたどり着いて、人に説明するのがまず難しいので 、生徒の趣味とか熱量がもっと知れればできることありそうなので、もっと時間がほしかったかなと思いました。 あと感想としては、知らない人に発表するのも大事だけど、知ってる人に聞いてもらう機会って一人でやってたら中々ないので、授業の最後にどんな感じか発表する時間あったらいいと思いました。 発表するの恥ずかしい人もいるとは思うけど……

——これから音楽を作りたいと思っている小中高生へ

まず曲っぽいものを作ってみて、納得いかなかったらまた曲を作ってみるのを繰り返してたらそのうちいい曲できるからやってみてください。

【今回の講座を終えて】

ラップレクチャー講師: gummyboy

——今回の講座について

全部やってみることは、何を自分がやってみたいのか、楽しいのかというのを理解する最初の一歩として、とてもいいなと感じました。

——生徒への指導を通じて

制作における自分の癖、プロセスなど客観的にみる良い機会になりました。

——これから音楽を作りたいと思っている小中高生へ

自分が表現したいことに、正直になるといいかもね。

 

【今回の講座を終えて】

ラップレクチャー講師: ASOBOiSM

——今回の講座について

大人も受けたい、とても贅沢な企画だなと感じました! リリースまで学ぶというのが、会社などに所属せずとも、 音楽を自由に発信できる今ならではだな、と思います。

——生徒への指導を通じて

自分の気持ちを言葉にすることって、こんなに勇気のいることだったんだな、と改めて思いました。 普段作詞をしていて、当たり前になっていましたが、生徒さんが自分の気持ちをノートに書き出すときに 最初は恥ずかしい気持ちが勝って、素直に吐き出せなかった姿をみて、自分はそうゆうことをやっていたんだなー、と思いました。

少しずつ心を開いてくれて、気持ちを教えてくれたとき、自分自身ももらう感情や大切な言葉をいただいたので、とても勉強になりましたね。

——これから音楽を作りたいと思っている小中高生へ

とにかくまず行動すること、なんだと思います。 最初から完璧なものを求めなくてよくて、やってみた先に「やりたいこと」が見えてくると思うので、 難しく思えるかもしれないけど、「好きにやってみたらいい」と思ってます。

 

【今回の講座を終えて】

ラップレクチャー講師: Daichi Yamamoto

——今回の講座について

とてもいい企画だと思いました、自分も高校生の時に受けたかったです。

——生徒への指導を通じて

やり方だけを教えるのは簡単ですが、その人の性格等を汲み取って教えるとなると、もう少し時間がかかりそうな気がしました。

——これから音楽を作りたいと思っている小中高生へ

結局、「音楽が好き!」って気持ちが一番の武器になると思います。

 


音楽講座『Beat, Flow and Promotion』に講師として参加したラッパーのDaichi Yamamotoと、生徒として参加した高校3年生のryota sakamotoによる対談記事が公開。現代におけるヒップホップの価値についても語っている。
Daichi Yamamotoと高校生のラップ談義。音楽の自由を10代に学ぶ

生徒作品

 

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