【Who’s NXT】高瀬統也 | アジアをはじめ海外でも高い支持を集める、幅広い表現力を持つシンガーソングライター

コラム・特集
2022.2.8
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高瀬統也 インタビュー

高瀬統也
1996年11月26日生まれ、愛知県出身。Electronic/R&B/POPS・シンガーソングライター。
洗練されていくセンセーショナルなミックスボイスと中毒性の高いキャッチーなフレーズが持ち味。
2020年9月にリリースした1st EP『Now the Won』が香港のエレクトロニックトップチャートで1位、iTunes Store (香港)総合トップアルバムでは9位を記録したことをキッカケに香港を中心としたアジア圏でファンが急増。2021月6月9日に配信リリースしたミニアルバム『MEMO RANDUM』でも香港のエレクトロニックトップチャートで1位、iTunes Store (香港)総合トップアルバムでは16位と前作と合わせて二冠を達成。中でも古くからの友人アーティストに楽曲提供し、自らセルフカバーをした「備忘録 Self Cover Ver.」は、ソーシャルメディア再生数2,000万回を突破。TikTokでは1日で150万回再生を記録し日本の若者から大人まで幅広い層の恋愛観とリンクし注目を浴びた曲になった。
2022年1月31日に配信リリースをした2nd EP『13月1日』では、香港を中心としたアジア圏のみならず、オーストリアなどのヨーロッパ圏でもアルバムトップチャート1位を記録した。今後もワールドワイドな活動が見逃せない逆輸入的アーティスト。

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


——音楽に興味を持ったきっかけ

祖母がボイストレーナーであったことです。

 
——音楽活動をするようになった経緯

高校1年生の時に音楽の授業でギターを初めて弾いてから始めました。

 
——現在の活動拠点

愛知県です。

 
——最新作について

1月31日に2nd EP『13月1日』をリリースしました。今作は、自分自身が感じた時代の流れとルーツを掛け合わせた、バラードからダンスチューンまでバリエーション溢れる6曲入りのEPとなっています。

過去の作品と比較しても、失恋をテーマにしたリリックが多い今作では「失恋=まだ引きずったままの気持ち」というコンセプトから、”次の年に進めない歯痒さ” をイメージして、EPのタイトルを「13月1日」と決定しました。“サウンドに合わせた失恋の味を聴き手に感じて欲しい” というアーティストとしての気持ちを込めました。

高瀬統也『13月1日』
高瀬統也『13月1日』

https://linkco.re/zv2AQu7M

 
——最新作の他におすすめ、あるいは思い入れのある作品をあげるなら

「どうして(feat.野田愛実)」です。同じ東海エリア出身のシンガーソングライターで、プライベートでも親友の野田愛実とコラボした楽曲です。シンプルな『失恋』から描かれるストーリーを歌詞ではなくお互いの歌声で表現したデュエットソングです。ついつい口ずさんでしまうような語呂の入れ方にも注目してほしいです。

 
——楽曲の制作環境について

家の中に作ったスタジオで制作しています。

 
——自身の特徴について

中高音域のミドルボイスとキャッチーなトップラインに合わせる言葉選びにこだわっているので、聴き馴染みの良い楽曲が多いと思っています。

 
——影響を受けたアーティスト

黒沼英之さん
昔父親が車で流してくれた『ふたり』という楽曲に衝撃を受けて、歌い方や曲の作り方を研究し尽くした程好きなアーティスト。

近藤晃央さん
こちらも昔父親が車で流してくれたおすすめのアーティストで、当時シンガーソングライターを始めたばかりで、歌詞に深みがなくて本気で悩んでいた時に晃央さんの音楽に救われました。今の歌詞が書けるのもあの時の衝撃が影響していると思います。

うたまろさん
自分音楽活動を始めて、初めてライブを観に行かせて頂いたフォークデュオ。10代後半の青春全てを注いだと思うほど、大好きで尊敬しているアーティスト。

 
毎年、正月にはこの三組のアーティストを必ず一番最初に聴くというルーティンから僕の新年は始まっています。

 
——影響を受けた楽曲

BOWKYLION – รักไปร้องไห้ไป

グローバルな音楽を普段から聴いていますが、この曲は僕の音楽をやる上で外せない要素が沢山入ってます。一つ言うならば、トップラインと混ざる言葉のはめ方が大好きです。

 
 
ジャスティンビーバー – One Less Lonely Girl

自分がもっと子供の頃から音楽を本格的にやっていれば良かったと心から後悔するくらい好きな曲。10代前半でこの曲を歌っている時点で、努力と才能の差が自分とは違う。

 
 
gareth.t – boyfriend material

最近自分が1番聴いている香港の22歳シンガーソングライター。昨年バークリー音楽大学を卒業して、知識と自然が生み出した最高のアーティスト。もっと彼のことを知りたいです。そして、近い将来コラボしたい。

 
 
Glee Cast – Defying Gravity

10の頃から1番好きな海外ドラマ『Glee』で歌われている楽曲の中で1番好きな曲。この曲から音楽の幅広さを学んで、もっと自分が知らないジャンルを追求したいと思いました。

 
 
Charlie Puth – Light Switch

2022年1月に出たばかりの新曲。制作過程をSNSにアップしながら、環境音を取り込んだ今の時代にバチっと合わさった楽曲。今後の音楽制作に活かしたいと思いました。

 
 
野田愛実 – 夏のせい

自分が音楽をやる上で、楽曲全体を通した”キャッチー”のベースに置いている曲。メロディセンス、歌詞の世界観、そして歌声、全てどストライク。絶対聞いてほしい。

 
 
MAGIC! – Rude

世界的に有名すぎる曲ですが、この曲がドライブしている時にとにかく気分が上がる。レゲエの中でも一番好き。自分がレゲエをやるなら、これを歌いたい。

 
 
Alec Chambers – Without Me

YouTubeやSNSでも有名になった彼のこの楽曲は、カバーなのにカバーにならない。まるで別物の本家だし、本人と言われても信じる。くらい良いです。この人が歌えば誰の曲も自分の曲になる、この世界線に僕はなりたいです。

 
 
うたまろ – ツギハギの嘘
高校の通学中、この曲を知ってから聴かない日は無かったと思います。今でも大事なライブや、緊張する出来事の前には必ず聴いてます。
vo.小堀さんの歌声は自分にとって一生の宝であり、絶対に超えられないボーカリストです。

 
 
TAEYEON – What Do I Call You

2020年にリリースされて、改めてテヨンのボーカル表現力の素晴らしさを知った曲です。少女時代の時とは全く違う、スター性から出る日常感のあるこの楽曲は何度聴いても飽きないです。

 
——音楽活動にあたって意識していること

全ては人。

 
——現在の音楽シーンについて感じること

自分のことで精一杯なので何か説得力のあることは言えませんが、もっともっと肩の力を抜いて楽しく音楽をやれたら良いなと思っています。

 
——今後の活動の予定や展望について

今年のクリスマス12月24日、25日に香港で初めてのワンマンライブ2DAYS開催します。これを機に来年は、各国飛び回りたいです。

 

高瀬統也
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