【Who’s NXT】PXLLY |「本物が評価されるべきだし偽物はいらない」自分たちのセンスと本能に従うまま旧来の枠組みを揺るがすニューウェーブトラップバンド
要注目のup-and-comerアーティストをエディターピックアップ = Who’s NXT(next)。
今回の Who’s NXT アーティストは、ハードコアやメタルコア、ミクスチャーに、トラップ、クラウドラップの流れを独自の解釈で融合させたサウンドと、包み隠さない過激な発言でシーンに本音を提示しつづけるニューウェーブトラップバンド PXLLY(ポリー)。同じく過激な “中指系” ラッパー LiL J擁するARKHAMとも交わりながら、自分たちのセンスと本能に従うまま旧来の枠組みを揺るがす彼ら、ヴォーカルのショーンとベースのタロに話をきいた。
—— まず、PXLLYの紹介と結成のきっかけを教えてください。
ショーン(Vocals) : PXLLYのメンバーは、ボーカルの自分、ベースのタロ、ドラムの唯、そしてギターのRoyとSleepwalkeRという構成になってます。
もともと俺がドラムだったんですけど、タロがウィード吸って前のバンドクビになったときに、「なんかもう全部クソだしバンド始める?」ってなって、今のカタチになりました。
——もともと音楽をやろうと思ったのは?
ショーン : 俺は小学生のときから父親がSex PistolsとかThe ClashとかそのへんのUKパンクを教えてくれてて、それがきっかけで音楽に興味を持ったんです。そこからテレビでMTVとかKerrangを観て、自分が好きなバンドをMV基準でディグっていって。で、ある時Green DayのドラマーのTre’ Coolを見て、「モヒカン、カッコイイ!」っていう理由だけでドラムを始めたという(笑)。ドラムしか楽器を真面目にやったことがないので、楽器はドラムしか出来ません。
——タロさんはいかがですか?
タロ(Bass) : 中2くらいのときにマキシマム ザ ホルモンの曲を聴いたらベースの音がめちゃくちゃカッコいいことに感動して、自分もはじめました。
——現在活動しているのは東京ですか?
タロ : そうですね、東京で活動しています。ただ、東京はメタルコアとかはカッコいいのもいるけど半数以上のバンドは全然イケてない。あとみんな真面目すぎてつまらない。最近はヒップ・ホップやハードコアのライブの方が楽しくて好きですね。自分らの組むイベントに遊びに来ればシーンで活躍するイケてる人たちが味わえると思います。
——最新作の紹介をお願いします。
ショーン : 直近でリリースしたのは「Addiction」。我ながらこの曲はかっこいいですよ。曲についてはここでああだこうだ言うのはイヤなので、まずは聴いてみてもらえれば。ただ、正直言うとこれから出していくPXLLYの曲はもっとグルーヴィーな感じにもなっていくと思うんで、今後PXLLYのサウンドはもっと広がっていきますよ。
——他にPXLLYの魅力が分かる楽曲をあげるなら?
タロ : 「Yung Bratz feat. Miku the Dude」ですね。これはXXXTentacionのリミックスなんですけど、トラップのベースに合わせてローチューニングの楽器で刻むっていうスタイルがめちゃくちゃ気に入ってます。
——楽曲の制作はどのようにされていますか?
タロ : 基本ショーンの家で遊びながら作ってるかな。
ショーン : そうだね、俺んちで遊びながら作ってるよね。なぜか今学生なので、卒業したら早く引っ越して違うとこでワイワイしたい(笑)。
——ショーンさん、タロさんはどういったアーティストに影響を受けてきましたか?
タロ : 自分は、KornとRage Against The Machine、あとはベースを始めるきっかけにもなったマキシマム ザ ホルモンとか。
ショーン : 俺はさっき言ったGreen Dayと、Deftones、Murderdollsとかかな。
——楽曲単位で好きなもの、影響を受けたものを挙げるなら?
タロ : こういう感じです。
Korn – Clown
Limp Bizkit – Gold Cobra
Rage Against The Machine – Take The Power Back
City Morgue, ZillaKami, SosMula – SHINNERS13
ショーン : 俺はこの5曲すね。
Slipknot – Spit It Out
Deftones – Prayers/Triangles
Limp Bizkit – Counterfeit
Murderdolls – Dead In Hollywood
Smashing Pumpkins – Cherub Rock
——PXLLYの活動にあたって意識していることはありますか?
ショーン : 基本的に何も隠さないことを心がけています。まぁ心がけているというか、自然とそういうメンバーが集まったという感じですけど。メンバー同士でも、聴いてくれているファンに対しても、隠し事はイケない。あとウザいことがあったらためらわずに言います!
——共感するアーティストはいますか?
タロ : LiL J、ARKHAMはマジかましてます。
——PXLLYはARKHAM、LiL JさんのMVに出ていたりしますよね。
ショーン : そうですね。タロがちょうどLiL Jのことを言ってくれたからここで言いますけど、本当にみんなLiL Jは聴いたほうがいい(笑)。あいつほどパンク精神を持ったラッパーはいないと思うし、やっぱりバンドマンでもラッパーでも真面目すぎるのはカッコ悪い。あと、「モテたいしかっこいい曲拡散したい」っていうところはお互いすごい合致してるんで、彼とPXLLYはすごい馬が合うかな。俺的に、人がモテて曲がモテるのは真面目なナードじゃ出来ないと思うよ、絶対。
タロ : 本当にかっこいいのに評価されない人、全然かっこよくないのに評価されてる人、どっちも多い。本物が評価されるべきだし偽物はいらないと思う。
BAD TRIP feat Miku The Dude/MELTDOWN feat Shaun Verruckt 【LIL J from ARKHAM】
To Die/AKIRA LIL J from ARKHAM
——現状活動していて、思うことがたくさんありそうですね。
ショーン : 少なくとも最近のいわゆる “ラウドw” 音楽はハリボテのクソバンドが多いんですよ。筋通ってなくて嫌い。なんかみんな教科書読みながらやってる感が丸見えで。例えるなら、超かっこいいスポーツカー走ってても乗ってるのはモテないキモオタみたいな(笑)。
——今後の活動の展望は?
ショーン : もっと東京から出てライブしたいすね!地方呼んでください!!東京好きだけどキモいヤツ多い!
あと、ドラッグはやってからダメかどうか自分で決めてください。
PXLLY
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Shaun Verruckt(Vo)
タロ(Ba)
唯(Dr)
Roy(Gt)
SleepwalkeR(Gt)