【Who’s NXT】ひみつのネリネ | “クールですっきりとしたサウンド × 透明感のあるキュートな声” 未知の可能性を秘めた注目の新星ユニット

コラム・特集
2020.7.24
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ひみつのネリネ インタビュー【Who's NXT】

ひみつのネリネ

Vocal : RIE
Music : tee tea (SHINTA[Track maker] & yacco[Top Liner])

2020年5月に始動した、stellafiaのヴォーカルとしても活動するRIEとtee tea(トラックメイカーのSHINTAとトップライナーのyaccoの二人からなる楽曲制作ユニット)によるひみつのネリネ。オントレンドでありながらも普遍的なクオリティの高さを伺わせるシティ・ポップサウンドで、今後の活躍が期待される未知の可能性を秘めた注目の新ユニットに話を聞いた。

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


——みなさんそれぞれ音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

RIE : 小学5年生のときに朝の会のスピーチでクラスの男の子が紹介していたYUKIの「長い夢」を聴いてから、音楽に夢中になりました。

SHINTA : 元々ダンスを幼い頃から高校生までしていて、その時流行っている音楽をなんとなく聴いていました。J-POPなどをちゃんと興味関心を持ってちゃんと聴いていたのはORANGE RANGEですね(笑)。『musiQ』は永遠と聴いていましたね……

yacco : 私も流行りの音楽を聴いていました。携帯電話を持つようになってからは好きな音楽を着うたに設定したり(笑)、毎日聴いていました。

 
——ご自身で音楽をやることになった経緯というのは?

RIE : 中学2年生のときに母がASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラムの伊地知潔さんを好きになって、ドラムをはじめようかなと言っていたのを聞いて「わたしも一緒にはじめる!」と言ってドラムを買ってもらったのがきっかけです。

SHINTA : 中学生の頃に父親とウルフルズのライブを見ていたらエレキギターを買いたくなって高校受験終わりに購入し、そこからはB’zにどっぷりハマって軽音部で永遠とギターを弾いていたら自然とミュージシャンになることを決意していました。

 
——ひみつのネリネはどういう流れで結成されたのでしょうか?

yacco : 3人とも専門学校の同期で、18歳の時に出会いました。私はシンガーソングライター、 SHINTAはギタリストだったのですが数年前からtee teaとして作曲家の活動を始めました。ひみつのネリネは、同期であり友達だったRIEに曲を書きたいとずっと思っていて私から声を掛けたんです。RIEは行動力がありフットワークも軽いのですぐに返事をしてくれて今に至ります。

 
——YouTubeには、tee tea feat.花森りえ 名義の楽曲がありますよね。

SHINTA : そうですね、ひみつのネリネ結成前に、RIEとtee tea名義でリリースした「wagamama girl」が1番最初の曲になります。この曲は、好きな人の前での”わがまま”は最高に可愛いと思っていて、その可愛いが詰まっている楽曲です。

 
ひみつのネリネとしての1st Singleは5月にリリースした「moon」になります。この曲ははLo-Fiサウンドで寂しい夜に寄り添った一曲になっています。

「moon」 各配信ストア : https://linkco.re/qn6EnFfC

 
6月にリリースした2nd singleの「ずるい」はサビがキャッチーで覚えやすいと思います。恋愛に積極的な女の子も可愛いですよね……

「ずるい」各配信ストア : https://linkco.re/PRdqyPss

 
——そして7月には「夜のせいにして」をリリースとコンスタントに作品を出されていますね。

一同 : 自分たちの楽曲はどれも大好きな作品ですが、新しくリリースした「夜のせいにして」は3人とも毎日聴くくらいお気に入りです。SHINTAのクールで踊れるトラック、yaccoの色気のある歌詞にキャッチーなメロディ、そしてRIEの透明感のある声とそれぞれが絶妙にあわさっていて、Lyric Videoもセクシーで大好きな楽曲です。

yacco : SHINTAのトラックを聴いた時に好みのトラックすぎて30分くらいでメロディと歌詞が出来上がりました(笑)。


ひみつのネリネ「夜のせいにして」

「夜のせいにして」 各配信ストア : https://linkco.re/Zp9X8Uq1

 
——ひみつのネリネではどういった流れで楽曲を制作されていますか?

SHINTA : 主に僕がトラックメイクを担当しているので、ベーシックを作ったのちに、yaccoがトップライン、歌詞を制作して、RIEに歌入れを行ってもらっています。基本的にはギターしか弾かないので自宅でLogic ProXで宅録、打ち込み、という形で制作しています。

 
——まだひみつのネリネを知らないリスナーに、その特徴をご自身たちで伝えるなら?

一同 : クールですっきりとしたサウンドに透明感のあるキュートな声。女の子の心の揺れや本音、あざといところやわがままなところをたくさん詰め込んでいます。

 
——ひみつのネリネのみなさんはどういったアーティストに影響を受けましたか?

RIE : 冒頭でも話したようにYUKIに影響を受けました。唯一無二の歌声と感性、YUKIにしか書けない歌詞や彼女のパフォーマンス、全てをリスペクトしています。

SHINTA : 僕は本当は(影響を受けたのは)K-POPアーティストです!と言いたいくらいなのですが広すぎるので、BTSとします(笑)。ダンスをやっていた時からBIGBANGは聴いていたのですが、BTSを知ってからはドンドンK-POPの魅力に浸かりました。曲のクオリティ、キャッチーさ、流行の取り入れ方。全てがパーフェクトだなと思います。やはりプロフェッショナルたちが集まって作っている感じがとても尊敬できます。ちなみに僕はファンクラブにも入っていて本当にARMYです。

yacco : 私は宇多田ヒカルです。父が大好きで、車に乗るといつも流れていましたし、今も家族で出かけるときは必ず流しています。忘れておいたら胸を疼かせることもない感情を彼女はいつも歌にしてくれていて、どんな気持ちもあっていいものだと思わせてくれます。あと彼女のつくるメロディが本当に大好きです。

 
——楽曲でいうとどういった曲に影響を受けましたか?それぞれ挙げていただければ。

RIE :

YUKI – 24hours

“わずかに咲いた希望を わずかに抱いた希望を”、”遊んで夢見て眠って踊って歌うように”という言葉とあのメロディが言葉では表現できないような胸をぐっと掴まれる感情になって、泣きたいような力が湧くようなそんな気持ちになります。
 
YUKI – 暴れたがっている

“暴れたがっている”という言葉と”がっ”というスピード感と力強さのある発音に何度も心を震わせられて、聴くたびにパワーが漲る曲です。
 
SEKAI NO OWARI / Dropout

クールなEDMのサウンドとアコギ、そしてサビで広がる世界観と重なり合うコーラスが暗闇から拓けた未来に進んでいくような、そんな景色を見せてくれます。

 
 
SHINTA :

BTS – Blood Sweat&Tears

サビ始まりのセクシーすぎるジミンくんの声から始まり、歌うまメンツでサビ歌いきってからのHookのVoice Leadがたまらないです。何百回も聞きました本当に。
 
Cashmere Cat – Quit(feat. Ariana Grande)

カシミアキャットはyaccoに薦められて聴いたのですが、この曲は異常なほど聴きました。大好きです。洗練された音数、最小限の音数で最大限の空間を活かしたアレンジ、トラックメイクという感じで、本当に聴いていてどっぷりと浸れます
 
Ed Sheeran – You Need Me, I Don’t Need You

トラックメイクを始めるきっかけにもなったアーティストなのがEd Sheeranなのですが、この曲のiTunes Festivalかなにかだったでしょうか……20分くらいずっとやって、ラッパーが代わる代わる入ってきて一緒にやるライブがあったのですが、ギターとボイパ、ルーパーだけで作り上げたとは到底思えないほど強いエナジーを感じられる最高のリフとリズムに、心の奥底から湧き出てくるようなリリックの乗り方がとても心揺さぶる楽曲です。
 
ZEDD / Addicted To A Memory

この曲を聴いたときは正直意味がわからなかったです。特に変なコードを使っているわけじゃないんですけど若干浮遊感のあるコード進行で、でも凄く聴きやすくてちょっとアンビエントなボーカル。そしたらメインとなるフックのリフはめちゃくちゃダンサブルなビートに移行する、極め付けに後半でプログレかのようなバチバチのシンセアルペジオリフ。全てが衝撃的なカッコ良さで惚れるのに時間はかかりませんでした(笑)。

 
 
yacco :

Gabrielle Aplin – Home

この曲は専門学生時代に出会った曲なんですけどもう何回聞いたんだろう……ってくらい聴いています。この曲が入っている『English Rain』というアルバムが好きで、キャッチーなメロディに柔らかくて心地良い歌声、温もりに満ちたアコースティックなサウンド。どれも好みで今でも聴きます。彼女が来日してBillboard Live TOKYOでのライブ後にサインの列に並んで自分の番が来た時、好きが溢れて何も喋れず泣いてしまった私を彼女は優しく抱きしめてくれました(笑)。それでさらに好きになっちゃいましたね……
 
Stereophonics – Maybe Tomorrow

この曲は映画「クラッシュ」を観た時に流れてきて声の存在感が衝撃的で圧倒的ですぐCDを借りに行きました。ハスキーボイスがセクシーで堪らないです。曲を好きになるきっかけはいろいろありますが、声とメロディに惹かれて好きになることが多いです。
 
宇多田ヒカル – DISTANCE

もうイントロで泣けます。雨の日に父の車に乗ってお出かけした小さい頃の思い出が蘇るんです。その時の土の匂いとか温度感とか。なのでこの曲は思い出が詰まっています。落ち込んだ時にも聴きます。元気になれます。

 
——みなさんが音楽活動をするにあたって何か特に意識していることはありますか?

RIE : 創られた音楽、作品は”その人自身を映している”と思っているので、日常生活からたくさんの経験をしたり、感情を動かすことを大切にしています。音楽の知識を学ぶだけでは表現できないニュアンスや言葉選び、感性や遊び心もその人自身の経験から生まれるものだと思っているので、日常生活をどう過ごすか、自分の心を喜ばせることも、どうしようもなく悲しい気持ちも大切にするようにしています。自分が一番に自分の心を動かせるような、そんな作品を創り続けていきたいです。

SHINTA : 聴いてくれた人の思い出になるような曲を書いていきたいです。その人の一生の中のベストプレイリストに入っていけるような。

yacco : 言葉に頼りすぎず、期待しすぎず、一般的に綺麗じゃないとされている感情も愛して歌詞にしたいと思っています。誰にも言えない感情や秘密も肯定していきたいです。どれも美しいんだと。あってもいいものなんだと。

 
——そういった意識の中で、リスペクト、あるいは共感するアーティストはいますか?

SHINTA : 僕はずっとB’zをリスペクトしています。楽曲スタイルは今となっては全く別物ですが、すごく長く続けながらも、常にファン、世間と向き合いながら新しい曲を世に出し続け、しかもそれが毎回ファンの心を掴むものを出していく。そんな風に続けていけるアーティストでありたいです。

 
——現在の音楽をとりまく状況について何か感じることなどはありますか?

SHINTA : 最近はかなり傾向が変わりつつあるなと感じています。SNSやYouTubeに影響されたチャートなどがしっかりと音楽シーンに強く影響している感じを受けているので、本当に多種多様な音楽が聴かれてきているんだなと感じます。ですので僕たちがバズるのも時間の問題だと思いますので、よろしくお願いします(笑)。

 
——最後にメッセージをお願いします。

一同 : 2020年5月に始動したばかりですが1ヶ月に一曲リリースしてどんどん動いていきます!

 

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