SpotifyのArtist Fundraising Pickとは

Spotifyの新機能として、Artist Fundraising Pick機能が追加されました。アーティストページに、募金活動へのリンクを張れる機能です。

筆者のバンドSailing Before The Windではさっそく運用を始めたので、実際の手順をアーティスト目線で説明していきます。

※この記事は、2020年4月後半時点でのSpotifyの仕様に基づき作成しています。

 
今回紹介するPayPal.Meを経由した募金は、銀行口座に3～6営業日で振り込むことが可能です。一定金額を超えたり翌月末にならないと振込できないサービスに比べて、スピーディーに支援を受け取れるのがメリットになっています。

Artist Fundraising Pick設定方法

– Spotify for Artists登録

Artist Fundraising Pick機能を使うには、Spotify for Artistsへの登録が必要なので、まずは登録をしましょう。

 
注意点として、募金リンクはSpotify for ArtistsのProfileタブ内から設定するものではありません。ダッシュボード画面に表示される“Get started”から、手続きを開始します。

 
また、あくまでも外部リンクへつなぐシステムです。なので、募金額に対してSpotify上で手数料が発生することもありません。

– 設定できる支援リンク

利用できる支援リンクは以下の4種類。

 
　・Cash App：日本では使えない

　・GoFundMe：要プロジェクトの立ち上げ

　・PayPal.Me：要アカウント

　・Music Relief：アーティストの支援/慈善団体への寄付
 

– PayPal.Meで寄付を募る

今回想定するのは、アーティストが直に支援を受けるルートなので、PayPal.Me一択になります。

GoFundMeでも不可能ではないですが、クラウドファンディングになるので、手軽さを考慮するとPayPalが上回る印象です。

筆者の場合、バンドのオンラインストアでPayPalを使っていたので、PayPal.Me用のURLを設定するだけで利用できるようになりました。

※PayPalはあると海外との送金やりとりがスムーズになるので、この機会に登録するのがオススメです。海外へのグッズ販売はもちろん、Bandcampでの音源販売収益も簡単に受け取れるようになります。

 
なおPayPal側では、URL以外にプロフィール/ヘッダー画像やメッセージなどを設定できます。

PayPal側での記入が済みましたら、「Add your foundraising link」欄に設定したURLを入力し、次のConfirm画面へ進みます。

サブミットした後はやり直せないので、リンクがちゃんと機能していることを確かめましょう。問題なければ画面右下のAGREE AND SUBMITをクリックし、手続きが完了。通常のSpotifyプロフィール画面の設定と違い、すぐに反映されました。

Sailing Before The Wind : Spotifyアーティストページ

支援用リンクはアーティストページのトップに表示されます。これはArtist Pick欄に代わるものではなく、「アーティストからのおすすめ」は別途表示されます。

ちなみに現在、デスクトップ版Spotifyでは支援リンクが表示されません。スマートフォンからのみ、表示・アクセスすることができます。

Artist Fundraising Pick以外のアーティストが寄付を募ることのできるサービス

ファンからの支援を受けるルートは、Artist Fundraising Pick以外にもあります。Spotify経由以外での方法も探している方は、下記のようなサービスをチェックしてみてはいかがでしょうか。

・Ko-fi
・Buy Me A Coffee
・Patreon

Source :Introducing Artist Fundraising Pick
img via : Spotify for Artists , Spotify