Spotify for Artistsで “アーティストからのおすすめ”(Artist’s Pick)を設定しよう【Study & Practice】
前回までは、前後編に渡ってプレイリストの作成方法と、その目的についてみてきました。
今回は、Spotifyのアーティストページにある「アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)とは何か、そしてその設定方法、活用例をご紹介します。
「アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)とは
Spotifyを使っているとPCからもスマホからも、かなり大きな位置に アーティストからのおすすめ という項目があるのご存知でしょうか?これはSpotify for Artistsでアーティスト自らが自由に設定できるものなのです。
How does Artist’s Pick work?
https://artists.spotify.com/faq/profile#how-do-i-make-an-artist-s-pick
他にも多くのアーティストのみなさんが活用されています。
Yapani!は「最新のリリース」に表示されている新曲と同じものを設定。背景画像(Background image)もきちんと設定しています。
[.que]は最新曲も含めた自分で作っているCompleteプレイリストを設定しています。
それでは実際に設定していく方法を見ていきましょう。
“アーティストからのおすすめ” の設定方法
まずはいつものようにSpotify for Artistsへログイン。
中央一番右の「Profile」というところをクリック
すると、SpotifyのPC用アプリでアーティストページを見ているような形で表示されます。
ここまではプロフィール画像やテキストの編集の時と同じですね。
右手に見えているのが「アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)を設定する箇所です。鉛筆マークをクリックすると編集することができます。
Layaの場合、すでに設定されていましたね。
ここでは、単曲、アルバム、プレイリスト、ツアースケジュール(イープラスのスケジュールが連携済みの場合)を設定できます。さらに「EP Selection OUT NOW!!」としているように短いテキストもつけれます(絵文字も可能)。さらにBackground imageというところをクリックすれば背景画像もつけることができます。
※単曲、アルバム、プレイリスト他のアーティストのものでも設定可能です。
※注意しなければいけないのは「アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)は設定から14日後に消えます(ツアースケジュールは別)ので、2週に一回は確認して設定するようにしましょう。
様々なアーティストによる活用例
小瀬村晶さんは「最新のリリース」に表示されている最新作とは別のアルバム作品を「アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)に設定されています。両方見えやすくなるので良いですね。
Flume(フルーム)の場合、アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)には自分で作ったプレイリストを設定。プレイリストにも最新のリリース曲はもちろん入れていて、それを伝えるために「The Difference with Toro y Moi out now」というメッセージをいれています。
プレイリストの形で新曲へ誘導し、聞き終わった後もプレイリスト内で自分の曲を聞いてもらうことができますね。
アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)にはどんなプレイリストでも自由に設定できます。Surr Mesaの場合、自分の曲がSpotifyの公式プレイリストに入っていることをファンに伝えつつ、プレイリストに誘導しています。
アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)には誰の曲でも設定できます。LANKSは自身のアーティスト名義とは別にlindsayという名義でも活動しているので、LANKSのページで、lindsayの新曲「Rituals」を設定しています。メッセージの箇所にも自分のアコースティックプロジェクトであることを書いていますね。日本のアーティストでも複数名義の方多いので、ここは参考になりそうですね。
LANKSのようにはっきりと別名義の名前で作品がわかりやすく出ている場合は良いのですが、コンピレーションアルバムに参加したり、作曲で一部参加している形だと、自分のアーティストページでは見つけづらく、なかなかファンに見つけてもらえません。
Umberto TozziはNETFLIXのドラマ「ペーパーハウス」のサントラで使われているアナスタシアのTi amoの作曲者であるのですが、クレジットに表記されていないので、自分で「アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)に設定していますね。。
日本のアーティストでもmabanuaのようにプロデュースワークが多い方は、そもそもアーティストページに全く表示されないのですが、自分の作品であることを伝えるために「アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)にRyu Matsuyamaの作品を挙げています。
トータルプロデュースとして参加されていることを間接的にファンに伝えていいますね。
ツアースケジュール(イープラスのスケジュールが連携済みの場合)を表示させることも可能です。複数箇所でツアーを行うアーティストの場合、ユーザーの使用ロケーションに応じて最寄りの会場を表示させることも可能のようです。
ツアースケジュールを表示させて背景に画像を設定することも可能です。
間接的に他のツアー会場も把握できて上手な使い方ですね。参考になりそうです。
さらなる活用例
Megan Thee StallionはTikTokで認知度をあげているアーティストですが、彼らは「アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)にTikTokでチャレンジ企画を行っている「Savage」を設定し、コメント欄のところにはSavage Challengeについて触れています。
Spotifyで彼らを知ったユーザーも、ここをきっかけにTikTokへいき、「#savagechallenge」で検索してもらう、という相乗効果を狙っているようですね。リマインド含め思い出してもらうことは大切です。
TikTokとの相乗効果はもちろんですが、その作品のリリースキャンペーンを通したハッシュタグがあるのであれば、コメント欄にいれておくのも良いですね。
まとめ
ユーザーがSpotifyのアプリを立ち上げたときに、目に入る箇所に「アーティストからのおすすめ」(Artist’s Pick)はあります。その場所を自分たちで編集できるというのはかなり大きなメリットです。
コラボしたアーティスト同士でお互いの曲を紹介しあったり、この場所に最新アーティスト写真を設定して、ファンに見に来てもらうよう設定したりできますね。
- 自分たちの曲を聞きに来てもらう導線
- 初めて自分たちのアーティストページに来てくれた人に、わかりやすい導線を敷く
この2つの効果をうみます。
せっかくアーティストページに来てくれた人、そこから自作のコンプリートプレイリストなどに誘導してたくさん曲聞いてもらいましょうね。
img via : Spotify, TikTok