SySiSYインタビュー 初セルフプロデュース作「No Question」発表、SSW・トップライナー・トラックメイカーとアップデートし続けるアーティスト

インタビュー
2021.3.7
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SySiSY(シーシシー)

Sy + SiSY = SySiSY

Syの作家名義でも活動する、シンガーソングライター、トップライナー、トラックメイカー。アートワークや映像制作も手がけ、幅広くクリエイターとしての才能を発揮している。作家としてのSyとシンガーとしてのSiSYがアップデートし、SySiSYとして新たなフェーズに。3月3日に初のセルフプロデュース作「No Question」をリリース。

IYOW : A series of interviews with featured beat makers / producers / composers


——キャリアスタートのきっかけ

もともとシンガーソングライターとして活動していたのですが、lolさんの楽曲コンペのお話を頂いたのが作家としてのキャリアへチャレンジすることになったきっかけです。そして、それが作家としての第一歩にもなりました。

——ターニングポイント

まだビートメイカーとしてのキャリアは日が浅くて、最初は自分の楽曲のためにビートを使っていました。ある時、たまたま自分の作ったビートを知り合いの女の子のシンガーに聞いてもらったら、「かっこいい、これで歌いたい!」っていう答えが返ってきて。「あぁ、ソングライティングだけじゃなくて、自分の作るビートも必要とされたら嬉しいや」って思ったんですね。それでビートメイクもやっていこうと決めました。

 
——直近の作品

Beni Danielsさんの「Made In Love」と、「Rm 302」です。

Beni Daniels『Made In Love』(「Made In Love」、「Rm 302」収録)各配信ストア : https://linkco.re/CSNqV931

 
——キャリア当初の制作環境

一番最初の頃はワンルームだったので、ベッドやソファとかがある部屋の隅っこに机を置いて、マイクを立ててやってました。よく苦情がきました(笑)。

 
——現在の制作環境

今は自宅の一部屋をスタジオにしているので、そこで制作するか、あとはリビングでも作ったりしています。

 
——メインの機材

PCはMacBook Proです。

DAWは、ボーカルレックにはPro Toolsを使っていて、ビートメイクには作る曲によってLogicとFL Studioを使い分けています。

 
——モニター環境

ヘッドフォン:
AKG K872(トラックを作るとき)
SONY MDR-7506(歌をレックするとき)

スピーカー:
ADAM AUDIO A7X

 
——使用音源

Keyscape、Omnisphere、SubLab、KOMPLETEあたりをよく使います。

 
——使用プラグイン

ミックスは、基本的にエンジニアにお任せしてるのですが、ビートメイクの際に不要な帯域をカットして音を明瞭にする目的で、FabFilterのPro-Q3を使用しています。

 
——ビートメイクのプロセス

基本的にはコードを先に考えて、次にドラムラインとベース、そしてウワモノの順です。

 
——ビートメイクポリシー

それぞれの音がちゃんと聞こえているか、その音は本当に必要なのかを考えます。

これがけっこう簡単そうで難しくて…… いずれは“シンプルなのにカッコいい”になりたいです。

 
——最も影響を受けたプロデューサー/ビートメイカー

もろに影響受けたのは、とても仲の良い友人でもあるham-Rという人物です。何か疑問があったりしたときに相談すると、ものすごく的確な答え以上の答えが返ってきます(笑)。

あとは、YouTubeでGeniusのビートメイク動画をよく見てます。

 
——影響を受けた楽曲

その都度で影響を受けるところが違うので「曲」って言われると難しいですが、トップラインのアーティストとしては、Syd、SIA、Victoria Monét、Jhene Aiko、あと大御所のMax Martin。

Disclosureが、SydとKehlaniとの「Birthday」と、Khalidの「Talk」のビートメイクをTwitchで説明してて、私はそれをYouTubeで見たんですけど、なるほどと思うことがたくさんあって面白かったです。

 

 
——My favorite works/自分の作品からのお気に入り

Beni Danielsさんの「Made In Love」です。この曲はトップラインとアレンジで携わらせて頂きました。Beniさんが新しい命を授かって、その命への深い愛を歌った曲なんですが、心音が入ってたり神秘的な感じもありつつ、遊び心も忘れていない良い作品になったと思います。

 
——Message

作家としてはスタートしたばかりですが、今後はセルフプロデュースはもちろん、色んな方とコライトしたり多くの楽曲を発表できたらと思っています。

3月3日に、初セルフプロデュースの作品「No Question」をリリースしたので、是非聴いてみてください。


No Question	SySiSY

「No Question」各配信ストア : https://linkco.re/zTdzYaHM

 

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この記事の執筆者
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