Hellboy インタビュー ミクスチャーバンドサウンド × トラップ 盟友Eco Skinnyと攻撃的なサウンドを産み出す新鋭プロデューサー

2021.3.2


Hellboy インタビュー | ミクスチャーバンドサウンド × トラップ 盟友Eco Skinnyと攻撃的なサウンドを産み出す新鋭プロデューサー【IYOW 】

Hellboy

東京出身のビートメイカー、プロデューサー。20歳。モデルとしての活動も。

IYOW : A series of interviews with featured beat makers / producers / composers


——キャリアスタートのきっかけ

僕はもともとバンドが大好きで、特に90年代とか00年代くらいの音楽がすごく好きなんです。それで、Lil Peepやscarlxrdなどを見つけて、自分が大好きなバンドの要素とヒップホップの要素が混ざっているのにすごく影響を受けて、こういう音楽がやりたいと思ったのがきっかけです。

Lil Peepとかscarlxrdのサウンドを聴いた時、Limp BizkitやLinkin Park、Rage Against the Machineの音楽が今風に生まれ変わった感じがして、すごい嬉しかったのを覚えています。

 
——ターニングポイント

ラッパーとして活動する前のEco Skinnyと昔バンドを組んでたんです。そのバンドが解散してから彼とはしばらく会っていなかったんですけど、彼がラッパーとしていい感じになってて、僕も曲が作れるんで一緒にやろうかということで、本格的にビートメイクを勉強しはじめて今に至ります。

 
——最新作

Eco Skinnyの『Nothing Special』というEPの全ての楽曲を手がけています。


Hellboy インタビュー | ミクスチャーバンドサウンド × トラップ 盟友Eco Skinnyと攻撃的なサウンドを奏でる新鋭プロデューサー【IYOW 】

Eco Skinny『Nothing Special』各配信ストア : https://linkco.re/qEdhD8nv?lang=ja

 
——制作環境の変遷

最初はMacBook Proのみでやっていました。

今はMacBook Proにゲーミングモニターを使った環境で制作しています。

 
——メインの機材

MacBook Pro 13-inch M1 2020(PC)
Logic Pro X(DAW)
FOCUSRITE Scarlett Solo(オーディオインターフェイス)


Hellboy インタビュー | ミクスチャーバンドサウンド × トラップ 盟友Eco Skinnyと攻撃的なサウンドを奏でる新鋭プロデューサー【IYOW 】

 
——モニター環境

ATH-M50xのヘッドフォンと、iPhoneの純正イヤホンを使っています。

スピーカーは音楽を作る時に使わないので、普通に音楽を楽しむ用によくわからないブランドの安いものを使ってます。

 
——使用音源

自作のドラムキットも808を使っています。僕のキットはキックと808がすごく強いので、メタル系にもEDM系にも使えてすごく気に入っています。

7種類くらいの808を使い分けていて、ギターでディストーションペダルを踏むように一気に爆発させたり、静かなクリーン、スラップの感じなど、場面によって異なるアプローチをして、808をベースやギターみたいに使っています。

 
——使用プラグイン

よく使うのは、Massive、iZotope、Vital、SynthMaster、Logic stock pluginsです。

ミックスマスタリングはiZotopeを使っていて、AI機能は使わずに自分でツマミをいじってます。

MassiveとVitalはエレクトリックな要素が欲しい時に使っていて、それ以外の音にはLogic stock pluginsとSynthMasterを使っています。

 
——ビートメイクのプロセス

とりあえずギターかピアノを弾いて、メロディーやコード進行を作ります。そのあとは特に決まった順番はなくて、自分のやりやすいように作っていますね。

 
——ビートメイクポリシー

自分の場合は、「曲を作ろう!」っていう感じに構えて作るというより、ゲームをするくらいの軽い感じで曲を作ってます。自分が楽しんで作って、それで納得のいくカッコいいと思うのができたら提供しています。

 
——最も影響を受けたプロデューサー/ビートメイカー

プロデューサーやビートメイカーではないのですが、Limp Bizkitです。

まず、Sam Riversは独特のベースラインで、昔のどのベーシスト、今の808のどれと較べても、この人の作るベースラインは被っていなくてカッコいいんです。Wes Borlandは見た目はもちろん、フレーズ、エフェクトの使い方が唯一無二で、DTMに置き換えてもすごく勉強になります。Fred Durstのヴォーカルワークはメタルとラップをすごく高いレベルで融合させていて最高ですよね。John Ottoは音楽のジャンルにとらわれず、シンプルなフレーズで曲全体のノリや雰囲気を変えていて勉強になりますし、自分のビートメイクにも活かせる部分があると思います。

 
——影響を受けた楽曲

Linkin Park – Lost in the Echo
最初のイントロが流れた瞬間から神曲です。

 
Limp Bizkit – Faith
曲の中での展開と爆発力がすごいです。

 
Korn – Blind
気持ち悪いコードと独特のノリが大好きです。

 
scarlxrd – LIES YXU TELL
メタルとラップの新しい進化の可能性を感じ、影響を受けました。

 
Sub Urban – Cradles
とにかくドロップがすごいです。

 
Korn – Get Up!(feat.Skrillex)
メタルとエレクトリックな要素が一番綺麗にまとまっていてカッコいい曲です。

 
Pantera – I’m Broken
ギターの音作りやリフが、そして曲全体のノリの良さが大好きです。

 
Slipknot – Custer
この曲は始まり方が大好きです。

 
——My favorite works / 自分の作品からのお気に入り

Eco Skinny & Nazz – GYA!
曲の最後のスイッチが凄くカッコいいです。

 
Eco Skinny – Keep Moving 24
昔作った曲なのでしょぼいですが、この曲くらいからHellboyらしいフレーズが出来上がってきました。

 
Eco Skinny – ATTENTION!!
ポップとダブステップを上手く融合できた曲です。

 
Eco Skinny – NO ATTENTION..
ボーカルのチョップとビートのメロディーによって神曲になっています。

 
Neon Nonthana – UnfinisheD
ボーカルのミックス、ギターのメロディ、ドラム…… ビートメイクをはじめた頃の作品ですが、今聞いてもいい感じです。

 
uyuni & Neon Nonthana – Save us?
これもはじめた頃の作品なのですが、この曲からヒップホップとエレクトリックが上手く融合できそうだなと思いはじめました。

 
Eco Skinny – Day and Night
とにかく、キックと808の強烈な感じがカッコいいです。

 
Eco Skinny – 国士無双
スイッチをしても違和感がなく、神曲です。

 
Eco Skinny – Dreaming
イントロが、鬼がかってます。

 
——Message

Instagram(https://www.instagram.com/hellboy_x_/)で活動や情報を公開しているので、良かったらフォローお願いします。


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