Tomy Wealth インタビュー 「ゴールの画を想像して標準がブレない様に心がける」

インタビュー
2019.8.6
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今年初作品のリリースから10周年を迎え、来る8月13日には節目となるワンマンライブを行う Tomy Wealth。ドラマーとして、また作曲家として、その唯一無二のスタイル/サウンドメイクで、CM音楽や多くのアーティストへ楽曲提供を行い、自身の作品においてもその独自の世界観にジャンルを問わず多くのミュージシャンから支持を得ている。


【IYOW 】 Tomy Wealth 「ゴールの画を想像して標準がブレない様に心がける」

About : Tomy Wealth

ドラマー、ビートメイカー、作曲家。

楽曲は、自ら叩いたドラムプレイからサンプリング&エディットするというスタイルをキャリア当初から貫いている。

自身の作品以外にも、コンポーザーとしてCM音楽や多数のアーティストへ楽曲提供を行う。これまでにANA(全日空)、audio-technica、Bake.inc、Session Adobe MAX Japan 2016などのCM曲を始め、バンドではCrossfaith、Crystal Lake等への楽曲書き下ろし、ラッパーではShing02、Ramb Camp、なのるなもない(降神)などへのトラックプロデュースやリミックスなど、自身のスタイルを入れつつもクライアントの要望に応えた幅広い作品作りを展開。琴線に触れるメロディメイク、品は保ちつつもエモーショナルで沸点の高い楽曲に定評があり、外界を遮断する虚構的な世界観が支持されている。

ライブショウでは自身はドラムを叩き、ライブサポートメンバーを迎えて活動。これまでに北米はじめ、ドイツ、イタリア、チェコのフェスなどを回るツアーも成功を収めており、クラブ/バンドシーン隔たり無く活躍。2017年 envy, downy, MONO, toeを始めとするアクトを迎えた伝説的フェス『After Hours』にも出演、ヒップホップからポストロック、ハードコアをも巻き込むステージングで、各メディアにDJ Krush, Tha Blue Herbを継ぐ新たな流れと評される。

2009年、1stアルバム『Hotel Otherside』をリリース。
2013年、kamomekamomeの向達郎や元Asian Dub FoundationのMC Lord Kimoなどをフィーチャーした2ndアルバム『Table Manners』をリリース。収録曲「Automatism」のMVは映像チームmaxillaが手掛け話題に。

Tomy Wealth – Automatism feat. 向達郎

 
2018年4月4日、最新アルバム『Prey』をリリース。先行楽曲「Sabre Dance」のMVは、BabyMetal、SIM、coldrain、Crossfaithなどの映像を手掛ける新進気鋭の映像作家INNI VISIONが制作を担当。

 
2019年8月13日には、現在のキャリア10周年を記念するソロワンマンライブを行う。

 
——キャリアスタートのきっかけ

母親の影響で幼少期から音楽が大好きでした。マイケルジャクソン『ムーンウォーカー』のVHSを擦り切れるぐらい見たり。

中学時代の吹奏楽部で打楽器を担当し、高校の軽音楽部でドラムスを担当したのがきっかけです。

 
——ターニングポイント

高校からずっと続けていた各バンド活動がストップし、ヒップホップが好きだった影響でソロでトラックを作り始めたことです。

 
——最新作

EMERALDAS Tokyo Cruise

上記のクリエイティブにて、最新アルバム『Prey』から「Nylon Soup」を使って頂きました。

 
——キャリア当初の制作環境

自宅にあったクラビノーバに付いていたプリセットドラムマシンに合わせてピアノを弾いて、それを中古で買ったTascamのMTRに録音したりして遊んでいたのがきっかけ。

その後MPCも買いましたが、結果的にドラムを叩いてPCでエディットした方が断然早くて、一週間で売りました。

 
——現在の制作環境

生ドラムとラップトップがメインです。

 
——メインの機材

スタジオのドラム、バチはPearlの103STH、Macbook、Logic X、M-Audio Midi鍵盤、メインはこれくらい。あとは創意工夫で。


【IYOW 】 Tomy Wealth 「ゴールの画を想像して標準がブレない様に心がける」

 
——使用音源・プラグイン

愛用してるのはOmnisphereぐらいです。汎用性とクオリティのバランスが今の自分に合ってます。

 
——ビートメイクのプロセス

スタジオで叩いたドラムをサンプリングして切り貼り、ピアノフレーズや曲展開が先に出来ている場合は一曲丸々叩いてApple Logicに落とし込んでいます。ドラム録り以外はほとんどDAW内の作業です。

 
——ビートメイクポリシー

ドラマーでありビートメイカーというのが元からあるコンセプトなので、ライブも音源も全て自分で叩く事がこだわりです。

曲で言うと、初作品から”虚構”や”架空”がテーマとしてあるので、現実を遮断させたり、普段見えてる景色が別世界になったり、そういう事が常に出来たら と思っています。

自分の場合コンセプトやタイトルが先に来る場合が多いので、ゴールの画を想像して標準がブレない様には心がけています。


【IYOW 】 Tomy Wealth 「ゴールの画を想像して標準がブレない様に心がける」

 
——最も影響を受けたプロデューサー/ビートメイカー

DJ Shadowが加わった頃のJames Lavelleです。

『Psyence Fiction』は自分の最初の道しるべ的アルバムです。

 
——影響を受けた楽曲

Michael Jackson / Smooth Criminal

 
Unkle / Be There

 
Alias / Divine Disappointment

 
Michael Nyman / The Heart Asks Pleasure First

 
坂本龍一 / ラストエンペラーのテーマ

 
Boom Boom Satellites / Fogbound -Flit Through-

 
Deftones / Change (In The House Of Flies)

 
The Prodigy / Firestarter

 
Thawfor / Essence Of Lost Soul

 
Nas / Small World

 
——My favorite works / 自分の作品からのお気に入り

色々ありますが 最新アルバムから「Sabre Dance」を。ライブで外せない曲になりました。

Tomy Wealth – Sabre Dance

 
——Message

2019年8月13日(火)、1stアルバム『Hotel Otherside』の発売日からぴったり10周年の日に、渋谷eggmanでワンマンライブを行います。ぜひ遊びに来てください!


【IYOW 】 Tomy Wealth 「ゴールの画を想像して標準がブレない様に心がける」

 

Tomy Wealth
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この記事の執筆者
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