Joint Beautyインタビュー 新作『nell』リリース OILWORKSからも評価を受ける高いビートセンスとプロデュース能力、要注目のプロデューサー

2022.12.23

Joint Beauty インタビュー

Joint Beauty
日本のトラックメイカー/音楽プロデューサー。長崎県出身の23歳。非常に高いメロディセンスと情緒あふれるクオリティの高いビートを奏でるアーティスト。
2020年2月、自身初となるビートテープ 『Melty』をカナダの老舗独立系レコードレーベル「URBNET Records」よりリリース。同年9月には、Olive Oil率いる名門OILWORKSより、国内外のアーティストをゲストに迎えて制作した『AMATSUKA』を発表。2022年11月『nell』をTrigger Recordsよりリリース。高いビートセンスとプロデュース能力で多方面より支持を受ける。

IYOW : A series of interviews with featured beat makers / producers / composers
 


 
——キャリアスタートのきっかけ

大学時代にイギリスへ行き、ホストファザーに機材を貰ったことがきっかけで音楽を作り始めました。

 
——ターニングポイント

OILWORKSから作品をリリースしたことが、自分の中で1つ視野を広げるきっかけになった様な気がします。

 
——最新作

アルバム 『nell』

https://linkco.re/vCaNdY7X

Olive Oil率いる名門OILWORKS や、カナダの老舗独立レーベルUrbnet Recordsより作品をリリースし、抜群のビートセンスとプロデュース能力で多方面より支持を受けるビートメイカー/プロデューサーのJoint Beautyが、約2年半ぶりとなるアルバム『nell』をTrigger Recordsよりリリース。
本作では国内外問わず盤石の客演陣を迎え、ヒップホップを主軸に置きながら自身のパーソナルな世界観を1曲1曲丁寧に落とし込み、幅広い音楽性が体現された作品になっている。
tofubeats、田我流、FARMHOUSE、maco marets、BUPPONといったMC・ラッパー陣に加え、シンガーのZIN、仮谷せいら、MAHINA APPLEが参加。海外からはDJ Jazzy Jeffの実子でもあるUhmeerやカナダからMoka Onlyをフィーチャー。
ミックス、マスタリング共にJoint Beauty自身によるもので、彼自身の持つオリジナルな音像を技術面でも表現している。

 
——キャリア当初の制作環境

MPC ELEMENTという薄いパッドのみの機材を購入してPCと同期させて制作していました。機械にそんな強い方ではないので使い方があまり理解できずに、その後SP-404SXに移行しました。

 
——現在の制作環境

Cubaseを使用しています。たまたま大学の友達でバンドやってた子から譲り受けたものを今でも使い続けてます。使い易いかと言われると全くそんなことないんですが、プラグインとか音源をパンパンに入れちゃっているので、今更変えるのが億劫になっています。

 
——メインの機材

DAWはCubase LE AI Elements 9.5。

インターフェースはTASCAM US-2×2を使用しています。ちなみにインターフェースも大学時代の友達の部活仲間から貰いました。

 
——モニター環境

PioneerのSE-M531を使用しています。

 
——使用音源

HALion Sonic SEです。Cubaseに元々備わってる音源なのですが、単純に入っている音のレベルが結構高い。ピアノ系の音は全然迫力がないのでkeyscape使ってます。ブラスの音や木琴が良い鳴りなのでよく使ってます。

 
——使用プラグイン

La Petite Exciteです。本当に単純なプラグインで、LowとHighを上げるツマミのみ。これを挿してLowを上げると、Maximizerやコンプとはまた違った押し上げ方になります。

 
——ビートメイクのプロセス

先にコード、フレーズを作ってドラムを入れ、音をどんどん足していくイメージです。

 
——ビートメイクポリシー

制作していて、少し違和感のあるパートが出てくる時、繰り返し聴かないこと。何回も聴くと耳が慣れてしまうので、直感で違うなと思ったところはすぐやり直すように心掛けています。

 
——最も影響を受けたプロデューサー/ビートメイカー

ここ数年はずっとCam O’biに影響受けてます。ドラムの質感も最高だし、彼の作る上ネタはシンプルかつ心地良い。プロデューサーとしてもそうだし、シンガーとしても彼の作品が大好きです。

 
——影響を受けた楽曲

Raveena – If Only

今まで生きてきて、この曲が私の中でベストです。自分のツボが全て詰まってる。

 
 
GRiZ – Gotta Push On (Pomrad Remix)

pomrad · GRiZ – Gotta Push On (Pomrad remix)

恐らく正式にリリースされてるものじゃないので、soundcloudとYouTubeにしか音源ないと思うんですが、聴いた時の衝撃が大きかった。

 
 
Elujay & J.Robb – SWING THRU

少しwetだけど良い感じに乾いたスネアに、キックが沈み込む感じが最高です。

 
 
Domo Genesis – Faded in the Moment (feat. Cam O’bi)

これぐらいシンプルで良いんだなと思わされる曲。

 
 
Kotonohouse – Can U Feel My Heart

自分が2stepを作るキッカケになった曲です。

 
——My favorite works / 自分の作品からのお気に入り

Crescent Moon (feat. 田我流 & ZIN)

単純に良いビートが出来たなと思いました。

 
センセーション (feat. tofubeats & FARMHOUSE)

良質なUKGになってる気がします。

 
Mirage (feat. lee(asano+ryuhei) )

優しいギターに太いドラムで良い感じです。

 
TheMeaningOfMusic

 
——Message

楽曲提供含め、今後色々と携わった作品がリリースされる予定です。自身のボーカルプロジェクトも始動しています。活動を追って頂けると幸いです。

 

Joint Beauty
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この記事の執筆者

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