tip jamインタビュー 「幸せだって感じる時も不幸だって感じる時も、音に変えていけたら」
異能の集団 “夜猫族” から、ジャジーなテイストが漂うビートにローの効いた心地よいフロウが印象的なtip jam。8月には同じく夜猫族のnomaとのジョイントEP『ARP .1』をリリースし、続けざまに自身のサウンドの現在形を詰めたEP『JAAM』を9月1日に発表、勢いを増す活動に注目が集まっている。
tip jam – noise of sorrow (Prod. KUVIZM)
About : tip jam
福島県出身、東京都在住。 夜猫族にて楽曲を発表し、2018年5月から東京を拠点に本格的に音楽活動をスタート。
jazzyでchill且つ独特なラップスタイルを武器に、現在は楽曲制作とライブ活動をメインとし、アートワーク(PV, ジャケット, フライヤー)などを含め、デザイン業も行っている。
——tip jamさんの音楽的な入り口をまず教えてください。
んーめちゃくちゃ難しい質問ですね(笑)。
音楽自体は小学生ぐらいから歌うのが好きで、聴いてもいたし歌ってもいました。HIP HOPに関していえば中学生の頃に先輩が爆音スピーカーで流していた NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDさんの『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』を聴いてHIP HOPをHIP HOPとして認識しました。「こんな音楽あんだ、やべえな」って。
——それから自分でもラップをやることになった経緯は?
高校生になりたての時に5lackさんを聴いてからどっぷりHIP HOPが好きになって、それからラップはしてはいたんですが友達とサイファーとかしかしていなくて。その頃は趣味程度でやってた感じですね
それで仕事でサイファーとかもできないし遊びにもいけない毎日を送っていた時に、ある日、友達から「集まったりもできないからSkypeで暇潰しがてらラップしようぜ!」って誘ってもらって入ったSkypeに、今自分がいる夜猫族のnomaがたまたまいたんです。
「こいつめちゃくちゃラップかっけえな!」ってのが最初の印象でした。そこから連絡取り合うようになって。nomaの楽曲を聴いた時はほんと衝撃を受けましたね(笑)。
まあそこからそんなこんなで一緒に曲を作ったりして、夜猫族に誘ってもらって今にいたります。
——現在は都内で活動していますか?
そうですね。東京でのソロや夜猫族でのライブ活動がメインですね。
——最新作を教えてください。
1st EP『JAAM』を先日リリースしました。音楽活動を始めて約1年たったら出そうと決めていて、tip jamとしての自己紹介的なEPになってます。
producerにはKUVIZM、rnose、Pri2mさんに参加していただいてます。
楽曲についての詳しくは、実際に聴いてもらって感じてもらえると嬉しいです。
——先日はnomaさんとも作品をリリースされていましたね?
そうですね、先ほど紹介させて頂いた『JAAM』ともあわせて、8月3日にリリースしたnomaとのジョイントEP『ARP .1』もぜひ聴いて欲しいです。
正直、「今のシーン、他にこんなのあった?」っていうぐらいのEPに仕上がってると思うんで。
noma x tip jam – Rolling Stone (Prod. KUVIZM)
——楽曲の制作は普段どのようにされていますか?
けっこうまちまちなんですよね。
ソロ曲なんかは大体一人で部屋にこもって、ひたすらリリックを書いては録ってを繰り返していて、デモができたらnomaの所で本チャンのRECをします。
一方で、さっき言ったnomaとの『ARP .1』を作ったときは全然違くて。nomaの家によく遊びに行くんですけど、nomaも自分も2人ともゲームだったりそういう普通の遊びを全然しないんで、「なんか暇だし曲作んね?」ぐらいのノリで始まって。それで、その場でトラック決めてリリック書いて作ったり。そういう風に出来上がる曲もけっこう多いです(笑)。
——ご自身では自分のどういったところが特徴的だと思いますか?
まぁ、人それぞれ好きに感じてもらえれたらと思うし、聴いてちょっとでも気に入ってくれたら、これから発表していく曲もきっと気に入ると思います。ライブにも来てもらえたら嬉しいですね。
——tip jamさんはどういったアーティストに影響を受けてきましたか?
まずは、Bill Evans。jazzを好きになるきっかけをくれた人です。
そして、5lack(S.L.A.C.K.)さん。さっきも言ったけど、自分が高校生に入ったくらいに初めて聴いて、HIP HOPを「1番好きな音楽だ」と思わせてくれた人です。今でもほぼ毎日聴きます。
最後は、906 / Nine-O-Sixさんです。『Nine-O-Six’s Pizza』ってアルバムがあるんですけど、その作品に出会った時にもう笑顔が止まりませんでした。
——tip jamさんが音楽活動をするにあたって意識していることはありますか?
幸せだって感じる時も不幸だって感じる時も、音に変えていけたらが理想的ですかね。
常に途中なんで、日々成長していきたいです。
——今のシーンに対して、感じることはありますか?
ある日の夕方、犬の散歩をしてると同じアパートの子供達が家の前でキャッチボールしてて、その中の1人が急に近づいてきて「触ってもいいですか?」って言われたから犬のことだと思い「目悪いから下からゆっくりならいいよ」って言ったら「??…はいっ!」って腕のtatooを下からゆっくり撫でてきてビックリしたんですよね。
—— …(苦笑) 今後の活動の展望や予定は?
今後もコンスタントに作品を出していきますので、よろしくお願いします。
——最後にメッセージを。
luv。
tip jam
Twitter
Instagram
TuneCore Japan