【Who’s NXT】Laya | 唯一無二のシルキーボイスを持つ海外目線な実力派シンガーのバックグラウンドとは
要注目のup-and-comerアーティストをエディターピックアップ = Who’s NXT(next)。
今回の Who’s NXT アーティストは、ゴスペル、ブラックミュージックをルーツに、「シルキーボイス」と評される美しい歌声でリスナーを魅了する Laya。グローバルに活躍するプロデューサーZuma.や独自の世界観を体現するラッパーRICK NOVAらとも作品を生み出し、国境を問わないクリエイティブを発信し続けている。
About : Laya
東京、日本生まれ。
幼い頃から、母の影響でMotownなどのいわゆるブラックミュージックを聴いて育つ。
所属していたゴスペルチームのコンサートで、アトランタ出身のヴォーカルコーチに見出され、現地でレコーディングなどの経験を経て帰国。
一度聴けば誰もが惚れるシルキーボイス。絶妙なリズム感と、日本語と英語を巧みに織り交ぜたスタイルには各方面からラブコールがかかっている。
R&Bだけに留まらず、HipHopやPopまで様々なジャンルでのコラボレーションを果たす。
——最初に音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。
幼少期から母がブラックミュージックを常に聴いていたので、自然と音楽が身近な存在になっていました。
その後、学校の行事でやる演劇やミュージカルなどが楽しいと感じ、表現することに興味を持ちました。それが後々、歌うことにフォーカスされ、ゴスペルを始めました。
——アーティストとして活動するようになったきっかけは?
シンガーとしてカバーソングを歌っているうちに、自分の言葉や感覚で表現したいと感じるようになり、最初は興味本位でビートに歌詞をつけて歌い始めました。
——現在はどういった場所やシーンで活動されていますか?
渋谷や表参道のクラブシーンや、日本人だけでなく外国人も多い国際的なイベントで歌わせてもらうことが多いです。
最近ファッション関係のイベントも増えてきて、嬉しく思っています。
——最新作を教えてください。
「YOUME」という曲を、RICK NOVAとフィーチャーして作りました。独特の世界観をもつ彼と何か一緒にしたいとずっと考えていたので、今回の曲は私自身もリリースを心待ちにしていました。
夢と現実の狭間の感情を、ハッピーなサマーチューンにのせて歌いました。自然と元気になれる曲だと思うので、多くの方に聴いていただきたいです。
「YOUME (feat. RICK NOVA)」 各配信ストア : https://linkco.re/Hvp2vyaa
——他にこれまででおすすめ、あるいは思い入れのある作品をあげるなら?
ちょうど一年前くらいにリリースされた「Ocean」という曲ですかね。
ずっとスローな曲を作りたかったのですが、ファンの皆さんが気に入ってくれるかとても不安でした。英語ですが、歌詞もあまり日本では歌わないような内容になっています。でも、リリースしてみると反響がとても良くて驚きました。私の声を存分に活かせた曲になっていると思うので、是非みなさんには夕暮れ時に聴いて欲しいですね。
「Ocean (feat. Teddy Robinson)」 各配信ストア : https://linkco.re/spcHrbfd
——楽曲の制作はどのようにされていますか?
ビートは、イメージをビートメイカーと共有したあと、ある程度出来たものを送ってもらうか、直接スタジオで最初から一緒に作るか、それぞれですね。
歌詞とメロディは基本家で一人で書き上げますね。曲の内容によりますが、深夜に窓をあけて外の風を感じながら自分の世界に入り込んで一気に書き上げることが多いです。
——ご自身の特徴はどういったところだと思われますか?
自分で言うのは恥ずかしいですが、やはり私の”声”ですかね。よく「シルキーボイスの持ち主だ」、と言っていただけたりします。
あとは、英語と日本語を混ぜて歌っていること。それに関しては、かっこいいと良く言ってもらえますが、とはいえ汚い言葉を沢山使ったり、人をさげすんだりした歌は歌いません。もっと普段みんなが思っていること、でもあまり言葉に出せないことに寄り添った歌を作るようにしています。
——Layaさんが影響を受けたアーティストを教えてください。
Toni Braxton は、私がヴォーカルコーチに課題曲として選んでもらった時に初めて歌ったアーティストでした。まだ私が若かったのもありますが、最初は彼女の魅力自体を理解することがすぐ出来ませんでした。ですが、コーチを信じて練習していくうちに私の声にあったスタイル、また表現の仕方が自然と身についてきましたね。扉をあけてくれた大事なアーティストです。
Sabrina Claudio を初めて聴いた時は、衝撃でしたね。繊細でセクシーでかわいい。私の声はどちらかというと低くてかっこいいというイメージでしたが、彼女をずっと聴いているうちに自分でも歌い方が変わってきて、繊細に歌えるようになったと思います。自分の中の繊細な部分を声に表すのは、すこし恥ずかしかったですが、私の「Ocean」という曲では、皆さんにすこしそれを感じていただけるかなと思います。
——楽曲でいうといかがですか?
Toni Braxton – You’re Makin’ Me HIgh
先ほどお話したToni Braxtonの曲なんですけど、息の使い方やタイミング、声の出し方までとことん研究しましたね。楽曲というか、Motown時代の曲は小さい頃に常に聴いていたので、気づかないうちにリズムの取り方や感覚が染み込んでいたみたいです。その点では母に感謝ですね。
——音楽活動をする上で、心がけているスタンスはありますか?
一年前くらいに、ビジネスの部分が嫌になって音楽まで嫌いになりそうになりました。そこから数ヶ月曲も作らなければカバーの歌も歌わないで過ごしたのですが、やはり恋しくなって戻ったんです。
でもその時に決めたのが、自分が本当にいいと思っているアーティストと作品を作ること、人として尊敬できる人や仲間と一緒にいるということです。結局、無理に自分を作っても、いい曲は作れませんしね。そうやって活動してきて、いまこのようにインタビューいただけるようになりましたし、まわりの皆さんに感謝しています。
——今の国内の音楽シーンはどのように感じていますか?
海外の影響を受けた音楽が多いのは良いことだと思いますが、ただ真似をしているだけで、自分らしさがあまりないというか、日本らしさとうまく融合させた曲を作れているアーティストは少ないのかな?と思います。
——今後の活動の展望や予定を教えてください。
今後、1ヶ月に一曲くらいのペースで様々なアーティストとの曲をリリースしていく予定です。韓国のプロデューサーと作っている作品があって、それは私の中ではわくわくしていますね。韓国の音楽シーンにも、英語と日本語を使って入っていけたらな、と考えています。
——最後にメッセージを。
海外寄りの感覚の私なので、是非みなさんの声をきかせてください。
SNS上でも構いませんし、イベントで見かけた時でも気軽に声をかけてくださいね!